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KINTYRE’S   DIARY~旧館

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2008.05.01
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
41.譜めくりの女
■原題:La Tourneuse De Pages
■製作年・国:2006年、フランス
■上映時間:85分
■鑑賞日:4月20日、シネ・アミューズ・イースト(渋谷)
■公式HP:ここをクリックしてください
譜めくりの女.jpg
□監督・脚本:ドゥニ・デルクール
□脚本協力:ジャック・ソティ
□製作:ミシェル・サンジャン
□製作総指揮:トム・デルクール
□助監督:ラファエル・ラヴィネヴィルベル
□撮影:ジェローム・ベイルブリュンヌ
□編集:フランソワ・ジェディジエ
□衣装:アントワーヌ・プラトー
□メイク:シャルタル・レオティエ、ヴェロニック・デルメストル
□音楽:ジェローム・ルモニエ
キャスト


◆カトリーヌ・フロ(アリアーヌ・フシェクール)人気ピアニストでありコンクールなどの審査委員長も務める
◆デボラ・フランソワ(メラニー・プルヴォスト)ピアニストになることを夢見ていたが不意の出来事で断念する
◆パスカル・グレゴリー(ジャン・フシェクール)アリアーヌの夫で弁護士。メラニーも助手として働く
◆アントワーヌ・マルティンシウ(トリスタン・フシェクール)ジャンとアリアーヌの息子
◆グザヴィエ・ドゥ・ギルボン(ローラン)アリアーヌの三重奏団のチェリスト
◆ジュリー・リシャレ(メラニー少女時代)ピアノにのめり込む少女時代を演じる
◆クリスティーヌ・シティ(メラニーの母)メラニーの夢をかなえようとする
◆ジャック・ボナフェ(メラニーの父)

【この映画について】
少女時代に審査委員長である人気ピアニストのとったふとした不適切な行為により、自らの夢を絶たれてしまった少女の復讐劇を、少女の憧れと絶望、立場の逆転した二人の女性の愛憎を中心に描いている。
その少女役メラニーを演じるのはダルデンヌ兄弟監督作品の「ある子供」で少女役を演じたデボラ・フランソワ。押し殺したような表情とその見事なまでな美貌と肉体を武器に復讐を遂げる役を見事に演じている。
人気ピアにニストのアリアーヌには「アガサ・クリスティの奥様は名探偵」でとぼけた味を出していたカトリーヌ・フロが演じている。
なお、監督のドゥニ・デルクールはヴィオラ奏者としても活動する人物で、今回の映画でもそうした点が活かされている。
【ストーリー】(一部ネタばれあり)
少女メラニーの夢は、コンセルヴァトワールに入学してピアニストになることで両親も後押ししていた。
入学試験のある日、人気ピアニストでもあるアリアーヌは審査委員長として同席していた。ところが、メラニーの演奏の時にアリアーヌがみせた無神経な態度にメラニーは激しく動揺し演奏を中断する。これが原因でメラニーはピアニストになる夢を断念せざるを得なくなる。

メラニーはその後、大学に進学し名高い弁護士ジャン・フシェクールの事務所で実習生として働く。やがてジャンが息子のトリスタンの世話係を探していると知って自ら子守を買って出る。そのジャンの妻はアリアーヌだった。

アリアーヌは演奏会へ向けて三重奏団とのリハーサルを自宅でしている。その彼女の悩みはトリスタンの世話と演奏会での「譜めくり」を誰にするかだった。譜めくり担当には主催者が推す人物がいるがアリアーヌは気乗りしない。
そこでメラニーにピアノの経験があると分かると、リハーサル時に試しに彼女を譜めくりとして依頼する。アリアーヌの不安定な気持ちを安定させるように、メラニーは譜めくりとして徐々に彼女にとって無くてはならない存在へとなっていく。

こうして何時の間にか、アリアーヌにとって不可欠の存在となったメラニーは「ある計画」を進めるのだった。
そしてアリアーヌの周辺で起きる不可解な事件。三重奏団チェリスト・ローランの大怪我、息子トリスタンの隠す秘密、演奏直前の失踪。メラニーは一体何を画策しているのか?

やがて、休暇を終えて出発を翌日に控えたメラニー。彼女の復讐は完遂した...。
【鑑賞後の感想】
一人の少女が無神経な態度を取った人気ピアニストに復讐する話だった。監督がヴィオラ奏者でもあることから、この映画は入学試験の様子やリハーサルの時の模様や随所にクラシック音楽の現場が収められている。
音楽を断念した少女が成長して美貌を武器に?その時の人気ピアニストに復讐するのだが、女と男ではその執念深さや復讐の手段はやはり違うようだ。
ここではまずピアニストの夫が弁護士である点に目をつけて、自らがその事務所に勤務して近付くことからスタート。運良く息子の子守として屋敷で生活することが期間限定ながら可能となり、労せずしてあのピアニストに接近出来る機会を得る。

こうして彼女の描いた復讐劇はじわじわと外堀を固めていく。さらに、彼女の美貌に興味津々のチェリストに大怪我を負わせ、益々彼女の存在が大きくなっていく。そして、息子のトリスタンまで彼女の味方に引き込み、誰も彼女が大胆な計画を遂行しているとは思えないような雰囲気を作る。

最後は、静かに屋敷を去って行った彼女が遂に復讐をやり遂げるのだが、この先の彼女の人生はどうなるのだろうかと思った。

ストーリー的には比較的単純で読み易いのだが、この作品をオゾン監督ならどういう風に女性の心理を描いたのだろうか?そんな印象を持ちながら映画館を後にした。
【自己採点】(100点満点)
77点。もう少し巧みな心理劇に仕立てれば更に面白かった。

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Last updated  2010.04.04 11:29:22
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