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マックの文弊録

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2010.05.10
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カテゴリ:よもやま話

☆ 5月10日(月曜日) 旧三月二十七日 庚申(かのえ さる) 大安: 愛鳥週間始まる

今日の暦の「六輝」で「たいあん」と入力して変換したら、「対案」と出てきた。・・・そうだよねぇ。自民党も「五月末に普天間基地問題が決着しなければ、総理はクビだ!」とか、相変わらず能のないことばかり言ってないで、ちゃんとした対案を掲げて、正面からこの問題に取り組むべきだよね、そろそろ。よしんば由紀夫さんが辞めたからといって、アンタたちが適格者だということにはならないんだよ。

昨日、ホトトギスなどの鳴き声を人間の言葉に聞き為すという話を書いていて思い出したことがある。
随分以前のことになるが、アメリカのボストン郊外、レキシントンという町にしばらく滞在していた頃のことだ。訪問先の会社で、仕事をしていたら、会社の人間が、「君に電話だ」と取り次いでくれた。「誰から?」と訊ねると、「誰だか知らないが外国の人だ。」という。
出てみると、イギリスの知人からの電話だった。彼はイギリスのロンドン北方の町に住む白人で、昔からその地に住んでいる。
電話を私に取り次いでくれた人間も、ご当地に住み、MITにアルバイトで通っていた(会社の方がアルバイトだったかもしれない)生粋のボストンっ子であった。

私が聞けば、どちらも「英語」であった。勿論それぞれ独特の「訛り」があることは私にも分かったが、その訛りを聞いて、電話の相手が米国内の人間ではなく、国外の「外人」だとは私には分からない。第一、「生粋のボストンっ子」の話すボストン訛りは、英語の会話に慣れていない私のような人間には恐るべき難解さ(ボストン訛りはBostonian Englishといって、フランス語のようなリエゾンが頻繁に使われるし、何より早口で有名なのだ)で、初めのころ他の人間に「彼はどこかとんでもない田舎から来たのか?」と訊ねて笑われたくらいだ。
その彼が、電話してきた「正統的な英語を話す」相手を「外国人」だと取り次いだのがおかしかったのだ。

イギリスの英語とアメリカの英語には、色々な違いがあり、言葉の使い方やアクセントの置き方、そして発声法にもそれぞれに相違があるようだが、専門家でない私には詳しくは分からない。
何となく、アメリカ英語はイギリス英語に較べて平板で抑揚のない発音で話される。又、イギリス英語には婉曲な言い回しが多く、逆にアメリカ人は直裁な(彼らはそれをStraightforwardという)言い方を好む。
それがイギリス人からすれば、「あからさまでガサツな英語」と思われ、逆にアメリカ人は「勿体つけてイヤミだ」と思われるらしい。アメリカ人がこのStraightforwardnessを好むことは、地域に拠らないものの用で、実際私はアメリカの別の場所で、帰りに車に同乗させてもらおうと、「Could you・・・」といったら「Could you だって!!」と眉を上げて驚かれた経験がある。
アメリカ人は相手と訴訟をするつもりでも無い限り、こういうときには「Give me a ride」と普通に(真っ直ぐに)言うのだそうだ。相手が目上とか年上の場合でも、最後に「Sir」とか「Ma’am」とつけるくらいなのだと。

私を含め殆どの日本人にとって英語はあくまでも「外国語」である。つまりは、生後随分たってから「頭で習得した言葉」である。だから、どんなに会話に習熟しても、アメリカ人やイギリス人など「ネイティヴ」のようには、英語は聞けないであろう。

想像を逞しくすると、アメリカ人にとってイギリスの英語は、少し時代が古い京言葉のように聞こえているのではなかろうか?それに対してイギリス人はアメリカ人の英語を、東京人が関西の河内弁(それも現代の)を聞くように聞いているのかもしれない。
しかし、この辺は我々「外国人」にとっては、決して体感できないところだから、少し悔しい気がする。

そうするとかのMITのボストンっ子は、受話器を上げたら、向こうからのんびりした京言葉が聞こえてきたので、「外国人だ」と思って私にそういったことになる。そう思うと何だかほのぼのとおかしい。

「Broadwayは広小路だよ」と私は以前何人かに云って歩いたことがある。我々からすればブロードウェイといえば何となくカッコイイと思っているが、現地の人にとっては、我々が上野や名古屋の「広小路」という同じ感覚で捉えているんだよ。そういうつもりで云っていたのだ。これは私にとっては「目から鱗」の感覚であった。同じデンで、西部劇で名高い「Rio Grande」は「大川」だし、「Holly Wood」はさしずめ「神田」だ。結構な発見をしたようで面白くて、他にも色々言い換えては披露していたが、周りはきょとんとするばかりで、余りウケなかった。

ホトトギスの鳴き声を「天辺懸けたか」と聞くか、「特許許可局」と聞くかと書いたことからの、他愛も無い連想である。それに今日は愛鳥週間の始まりでもある。





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最終更新日  2010.05.11 16:28:30
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