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マックの文弊録

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2010.05.12
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カテゴリ:よもやま話
☆ 5月12日(水曜日) 旧三月二十九日 戊戌(つちのえ いぬ) 先勝:

風邪を引いてしまった。
この日曜日に「背骨の奥の方」がムズムズするような厭な感じがしていたのだけれど、夜になって咳が出るようになった。喉の奥に小さな赤い発疹が出来ていて、それが気になると咳が出る。無論実際には目に見えるわけではないが、喉の奥、嚥下する通り道の下側にポチッと小さい赤い腫れがあるように思えるのだ。その小さい腫れが引っかかっているような感覚で、私の体は咳によってそれを取り除こうとしているようだ。
それにしても、咳をするのはかなりエネルギーを消費するようで、あまり立て続けに咳が出ると頭がぼんやりしてくる。鼻水も出ている。

熱は特に無い。他の症状も無い。以前同じような状況だった(この時は「背骨のムズムズ」だけで、咳は出ていなかったような気がする)時に、葛根湯液を服んだら一発で治ったことを思い出し、薬局で買ってきて服用したが、今度は効かない。喉の奥の赤いポチッは消え去ってはくれないのだ。

そこで、気が付いたのだけれど、私の周りには最近風邪っ引きが妙に目に付く。偶々街で行き会った知人は「風邪気味でボォーッとしている」と仰っていたし、友人の知人も風邪気味だそうだ。その友人自身も今日になって「喉が痛い」と言い出している。幸いどなたも症状は軽いようで、皆さん「風邪の引き始め」のような印象だ。

先日「新型インフルエンザによる死者は普通の感冒と較べて極端に少なかった」という報道があったが、ひょっとしたら、このところの寒暖のめまぐるしい繰り返しで、潜在的「風邪っ引き」が急増しているんじゃないだろうか。そう思ったけれど、少なくとも私の周辺では私自身も含め、新型インフルエンザの特徴である高熱を発している人はいないので、普通の感冒か季節型インフルエンザなのかもしれない。

風邪というのは元々中国医学からの名称で、風の中の「邪気」によって起こるという意味だそうだ。医学の世界では上気道炎とも言うらしい。いずれにしても感染症の一種である。
風邪の症状としては、咳、喉の痛み、鼻水・汁が出る、鼻が詰まるなどの局部症状と共に、悪化すると発熱や倦怠感、頭痛など全身症状も出てくる。ひどい時は下痢や嘔吐に到ることもある。
要するに風邪とは、ウィルスに感染して(但し、風邪の20%程度はウィルスではなく、マイコプラズマという細菌感染によるのだそうだ)、体がそれと戦うために起こる症状だ。

だから、特効薬というものは無く、ひたすら養生すれば自然に治る病気である。勿論諸症状が辛くなれば対症療法としてそれぞれの症状に対応した薬を服用することになる。基本的に「風邪を治す」というのは、風邪の症状が出ている期間をなるべく短縮するということであり、そういう意味では「特効薬」というのは存在しない。

私たちが自分で出来ることは、
○ 発熱などによる脱水症状を防ぐため、こまめに水分を補給する。
○ ストレスが大きいと免疫系の働きに悪い影響を与えるため、なるべくストレスを大きくしないようにする(と、いっても実際には難しいが)。まぁ風邪気味の時にはゆったりと音楽でも聴くか、読書も緊張を強いるサスペンス物を避けて、ほのぼのするような本を選ぶと言うことだろうか。ハーブティーを飲むなんてのも、水分補給の目的にも叶い、良いかもしれない。
○ 当たり前だけど、喫煙は控える。
○ 意外だが、最近の医学ではお風呂に入るのも良い効果があるそうだ(少なくとも、風邪を引いている時の入浴は良くない、ということは無いそうだ)。ゆったりと入浴するのはストレス解消にもなる。但し熱すぎるお湯に入ったり、長時間の入浴は却って体力が消耗してしまう。また、入浴の前後に余り温度差があるのも良くない。それはそうだろう。
○ 解熱剤はなるべく使わない。風邪を引いたときの発熱は、体の中で病原体に対する免疫反応が起こっていることによるものだから、解熱剤で強制的にこの反応を抑えると、免疫の力による治癒が長引いてしまうことにもなるのだ。
○ 酒飲みは風邪薬を服まない。風邪薬に含まれている成分(特に解熱成分)は、代謝産物として肝毒性を持つものを生じさせるそうだ。酒飲みはアルコールを代謝するために、薬剤を分解するための反応系が普段から高活性化しているので、この肝毒性代謝産物を多く生じやすい。だから、酒飲みの風邪っ引きは、市販の風邪薬は服まないほうがよい。又、風邪薬を服んだら原則禁酒するべきだそうだ。
○ 抗生物質は効かない。 抗生物質は細菌に対しては有効だが、ウイルスには無効である。
但し風邪を引いて1週間以上たっても咳が続く場合には、ウイルス性ではなくてマイコプラズマ肺炎の心配があるそうだ。この場合には、マイコプラズマは細菌なので抗生物質が有効ということになる。

上に書いたことは、あくまでも「私たちが出来ること」で、昔からある民間療法と現代医学による所見を折衷したものに過ぎない。医学も一般論としては蓋然性を云えるだけで、個別には色々な変化が有り得る。こういう民間療法に依存し過ぎるのが危険なことは云うまでも無い。

しかし、風邪気味だといってすぐに医者に行くのは、新型インフルエンザの兆候が無い限り、私としては余り感心しない。風邪の疑いで掛かるのは内科であり、内科は診療科の中でも一番「繁盛する」ところである。他の大勢の「病気持ち」の皆さんに混じって長時間待たされるのは(そして診療時間は大抵の場合5分以内だ)、却って消耗し、余計な病気まで貰ってしまうかもしれない。

それより、上の「民間療法」を適宜遵守するほうが、少なくとも初期症状にあるうちは効果的なように思える。

とにかく、今週中は気温の低い日が続くそうで、「九十九夜の泣き霜」の心配がある地方もあるとか。皆さんも思わざる風邪をお召しにならないよう、衷心からお祈り申し上げる。
私は、・・・咳止めの薬でも(出来れば漢方薬を)買いに行ってこようか。





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最終更新日  2010.05.13 16:45:56
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