スヌ－ピ－たちは何歳？

チャ－リ－・ブラウンとその仲間たちは、「本当は」何歳なの？
これはじつに興味深い疑問です。というのも、チャ－ルズ・シュルツはキャラクタ－たちの年齢を明らかにしたいという気持ちを、賢明にも抑えてきているからです。これはハンク・ケッチャムも同じで、彼は漫画の「わんぱくデニス」の中で、デニスに毎年誕生日を祝わせていますが、なんとそれが同じ歳の誕生日なのです！しかしケッチャムと違ってシュルツは、長年の間にいくつかのヒントを残していますし、また、必要とあればキャラクタ－を「成長させ」、歳を取らせているのです。まず指摘しておきたいのは、ほかのキャラクタ－より「早く歳を取る」キャラクタ－もいたということです。チャ－リ－・ブラウンは、初登場したときシャ－ミ－やパティより背が低くて明らかに年下だったのに、この状態は数ヵ月しか続かず、チャ－リ－・ブラウンの背丈はほかの二人に近づいていきます。そして、１９５１年にヴァイオレットが登場するころには、この四人は行動も見かけも同年代になったのです。同じくシュロ－ダ－も、初登場したときは赤ちゃんでしたが、今ではチャ－リ－・ブラウンと同年齢であることは確かです。ライナスもまた、赤ちゃんとして登場しましたが、サリ－の「かわいいバブ－ちゃん」になると、二人の年齢差が縮まります。９０年代になると、リラン・ヴァンペルトは成長しますが、ほかの子には変化がありません。しかし、具体的に細かく見てみましょう。「ピ－ナッツ」の出来事はいつも、季節やホリデ－に関するかぎり、「リアル」タイムで起きています。バレンタインデ－の話題は２月１４日に登場しますし、クリスマスは１２月２５日です。それを念頭に置くと、大事な出来事があったときをある程度推測できるのです。ごく初期の、まだ本に収録されていないコミックに、１９５０年１０月３０日のものがあります。そこで、パティとシャ－ミ－がチャ－リ－・ブラウンにケ－キをプレゼントして(といってもじつは、ケ－キをのせる空のお皿ですが)、誕生日のお祝いをします。年齢は明らかにされませんが、このことから、チャ－リ－・ブラウンの誕生日は１０月３０日だと考えていいでしょう。数日後の１９５０年１１月３日のコミックに(これも単行本未収録)で、話のオチにチャ－リ－・ブラウンが、自分は「たったの４歳」だといいます。(誕生日といえば、１９５４年１月１８日に、シュロ－ダ－がチャ－リ－・ブラウンに、今日がシュロ－ダ－の誕生日だといいます)。１９５５年１月２５日には、ル－シ－が４歳で、パティは５歳と６歳の間だとわかります。る－シ－はまだほかの子に「追いついて」いないのは明らかですが、まもなく追いつきます。それから、１９５７年１１月１７日の日曜版の最後に、チャ－リ－・ブラウンが次のように締めくくります。「たったの６歳なのに、すっかりプライドを捨てる必要はないんだ！」そこで、当時はチャ－リ－・ブラウンとその仲間は、ライナスを除いた全員が、同い年だと考えていいでしょう。これは１９５９年６月１０日に、ライナスが５歳だというのと矛盾しません。そのことは、１９６０年９月３１日に、ル－シ－が自分はライナスよりひとつ年上だといって裏づけているのです。ところが１９６０年８月２９日の平日版で、ライナスがサリ－より「５歳近く年上だ」といっていますが、サリ－はすでに歩いていて少なくとも１歳にはなっているので、ライナスは少なくとも６歳であり、となるとチャ－リ－・ブラウンは少なくとも７歳のはずです。(ほら、一筋縄ではいかないでしょう？)。１９６２年１月２５日の平日版で、ル－シ－が世の中の問題について不平を鳴らして次のように叫びます。「すっかり問題を片づけるまでに１２年の猶予を与えるわ・・・・・・私が１８になるまでに、すべてを解決しておいてほしいの！」するとこのときル－シ－は６歳だということになりますが・・・・・・これはヘンです。なぜならル－シ－はチャ－リ－・ブラウンと同い年のはずで、チャ－リ－・ブラウンは２年前に７歳だったはずですから！さらにややこしいのは、１９６４年９月２３日に、ライナスが６歳だといいますが・・・・・・となると、ル－シ－が７歳でなければつじつまが合いません。１９７１年４月３日のコミックでは、チャ－リ－・ブラウンがライナスに「あと１３年たてばぼくは２１だ」といいます。するとこのときチャ－リ－・ブラウンは８歳です。それから数年後、チャ－リ－・ブラウンがなんとなく体調が悪いといって入院するとき(１９７９年７月１１日)、年齢は「８歳半」だといいます。これはほかの「大きい」子どもたちの年齢と矛盾します。１９９７年２月１９日に、ル－シ－が、自分は７歳だと、はっきりいっているからです(「忘れないで、そのうちわたしは２１になるのよ・・・・・・１４年すれば！」)。チャ－リ－・ブラウンはル－シ－より年上なのでしょうか？？？リランに目を向けると、彼が１９７３年３月２８日に１歳だったことはまちがいありません。コミックの最後で彼が「ぼくは１歳だというのに、もう過去に生きてるんだ！」と考えるからです。彼は９０年代初めに４歳前後になっています。つまり、「ふつうの」学校にはまだ行けないけど、それくらいの年にはなっているようなのです。ところが１９９５年１０月１５日の日曜版によると、リランが５歳だとわかります・・・・・・彼自身がそういうのですから！彼がこの年齢で決まりだとしても・・・・・・そうなるとほかの仲間たちの年はどうなるのか、謎はとけないままで残ります。