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2013.06.18
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 こんにちは。根室振興局地域政策課のヒストリー・ハンター(仮)裕です。隔週ペースで根室管内の遺跡・遺産をご紹介します。


 古くから漁場として栄えた根室管内はいろいろな人達が暮らしてきました。その足跡は様々な場所で、いろんなかたちで残っています。古代から近代まで根室の歴史とともに、地域の話題を簡単にお伝えして行きたいと思います。
 わたしと一緒にちょっと昔に思いを馳せてみませんか?


「桜前線の終着点」とも言われるここ根室でも残念ながら、桜の時季は過ぎてしまいましたが、今回は好事家ならではの桜の名所をご紹介します。

H20-M.jpg

<地図の出典>
 この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。地図閲覧サービストップページは
こちら


H20-01_奥行臼駅逓.jpg奥行臼駅逓

 ここは奥行臼にある駅逓です。
 駅逓は北海道の開拓のため、明治年間に各地に作られた交通の拠点でした。駅逓と駅逓の行き来のため馬を飼い、旅人たちの宿泊施設として活躍しました。
 奥行臼にある駅逓は明治43年に、山崎藤次郎を駅逓取扱人として開設されます。
 当時掘っ立て小屋だった建物は、増改築を重ね、現在のように2階建てになりました。


 この建物の一隅には2枚の畳が置かれています。

H20-02_花見用畳.jpg花見用の畳

 

 2階の雨戸を戸袋に仕舞い、畳を敷き、花見に興じたそうです。
 屋内には当時使われていた器物や写真が残されており、花見を楽しんでいる一枚もしっかりと残っていました。
 残念ながら、当時植えられた桜はすでに枯れ、今では別の桜が毎年花をつけています。

 

 当時数百あった駅逓も、現存しているものは少なくなっています。
 ここ奥行臼の駅逓は平成23年にその価値が認められ、国指定史跡となりました。



 

 さて。
 昭和5年に駅逓制度は廃止されますが、奥行臼は交通の要所であることは変わりありませんでした。
 大正14年には殖民軌道・根室線(厚床~中標津~開陽~三本木)が開通し、この路線と入れ替わるように昭和12年に国鉄・標津線(厚床~中標津~根室標津、標茶~中標津)が開通します。

H20-03_奥行臼駅.jpg H20-04_おくゆきうす駅.jpg現在の奥行臼駅

 

 標津線は、平成元年に惜しまれながらも廃線となりましたが、いまでも当時のままの駅舎が残っています。
 入ってすぐ振り返ると、

H20-05_「花見」はやっぱり「奥行臼」.jpg「花見」はやっぱり「奥行臼」

 奥行臼が花見で賑わっていたことを偲ばせる看板がありました。



 

 奥行臼駅と連絡していた殖民軌道・風連線(奥行臼~風連~上風連)は、昭和39年に全線開通しました。
 昭和30年代はパイロットファームで知られる機械開墾が進んだ時代でした。
 集められた牛乳を運ぶために使われたこの路線は、別海町内でも最も息の長い殖民軌道でしたが、昭和46年に廃線となりました。

H20-06_植民軌道展示.jpg当時の貨物車や回転台

 

 いまでも、当時使われていた貨物車や駅員詰所、回転台跡をみることができます。
 人や物資を運んでいた線路ですが、今では当時の息遣いを運んできてくれます。これをご覧の皆さんもちょっと昔を感じてみませんか?

 

参考文献:簡易軌道写真帖(今井理、森川幸一 著)
参考文献:北海道の鉄道(田中 和夫 著)
参考HP:別海町


 

■補足

 奥行臼駅逓は、ドラマのロケ地にもなっています。
 平成17年に放映された「ハルとナツ」がそれです。


 ブラジル移民の際に引き離された姉妹の数奇な運命を描いた作品です。
 物語は昭和9年の北海道から始まりますから、ちょうど冷害凶作が続いた時代ですね。別海町ではムシロ旗を掲げた農民と、当時の北海道長官・佐上信一が膝を突き合わせて、今後の別海町発展を思案していた頃です。
 詳しくは歴史探訪シリーズ第14回「別海町の開拓」をご覧ください。


・奥行臼駅逓の情報はこちらから

根室地域の旬の情報をお届けするブログ「E北海道ねむろのくにブログ」はこちら↓
EHOKKAIDONEMURONOKUNI.jpg






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最終更新日  2013.06.18 18:07:59


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