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カテゴリ:本日のおすすめ(西濃地域-大垣・養老等)
大河ドラマで黒田官兵衛が取り上げられて、ちょっとは二兵衛として双璧をなした竹中半兵衛さんのこと、歴史好き以外にもちょっとは世間での知名度があがったのだろうか。まあ知名度の有無はともかく、人が住んでいれば歴史もあるわけでして。 半兵衛さんからちょっと時代が下がった江戸時代。意外に識字率の高かった当時の日本人のハートを鷲掴みにしてベストセラーとなった長編伝奇小説がありましたとさ。今でいう英国の魔法使い少年シリーズくらい人気だった...かもしれない。現代までもたくさんの作家さんがいろんなバージョンで世に出しているから、きっとボンヤリとしたあらすじだけでも知っている人も多いんじゃないかな(と、期待している)。
『南総里見八犬伝』
読んだことある人---! 挙手をお願いします!
超ざっくりとした説明だと、8つの霊玉の奇縁で集まった8人の伝奇活劇(という説明でいいのだろうか)。史実も織り交ぜ、まったくバラバラで進んでいくエピソードがいつの間にか絡み合い、離れ離れになっても、再び集結していくストーリー展開を読んでいると、日本人の好みって変わっていないんだなと思う。
村雨というメインアイテムの刀が作中に出てくる。これは永享12年(1440年)に起きた永享の乱・結城合戦で敗亡した関東管領足利持氏の子、春王の護身刀であり、源家一族の宝刀。それを敗亡した際、足利家の近習であった家臣に託すんだけど、彼はメインキャラの祖父であり、その後刀を主君(足利成氏)に献上すべく郷里から旅立つところから物語は大きく展開をはじめるのであった...。
と、ここまでが前触れ。
春王は弟(兄説有り)の安王と京都へ護送される途中、垂井の金蓮寺で首を斬られます。諸説ありますが、享年13歳と10歳
八犬伝でも書かれているこの場面での挿絵は『垂井町文化財アーカイブ』で見ることが出来ます。
お墓は弟の安王と乳母ではないかという人物といっしょに葬られています。
小さい2基が兄弟のものかと思うけれど、乳母の方が大きいのか そばには二人の辞世の句が掘られた石碑があります。 『夏草や 青野が原に 咲くはなの 身の行衛こそ 聞かまほしけれ』 『身の行衛 定めなければ 旅の空 命も今日に 限ると思へば』
で、シンミリしたところで横をみると『池田輝政陣跡』の石碑...。
関ヶ原の合戦ではこちらで陣を張ったようです。奇しくも時代を超えた同じ場所なんですね。このあたりは壬申の乱や和宮降嫁の中山道もあるから、いろいろありますわな。
ここから200mほど行くと2人が首を切られた金蓮寺があり、お願いすればいろいろ見せてもらえるらしい。
伊勢湾台風のときに発見された彼らの骨壺は垂井町図書館のバーチャルミュージアムであるこちらで見ることが出来るようです。
時間切れのため、今回はここまで
※春王・安王の墓
※金蓮寺 岐阜県不破郡垂井町1609-1 0584-22-1722 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 30, 2015 11:11:36 AM
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