はいさ~い。みなさまこんにちは。
フサキリゾートヴィレッジです。
あっと言う間にGWも終わってしまい、
気がつけば5月ももう少しで終わりですねぇ。
皆さま、お休みは満喫されましたでしょうか?
梅雨入りが発表されたとはいえ、お天気続きだった石垣島では
お休みシーズンのGW期間中、
ビーチで楽しそうに遊ぶ方々がたくさんいらっしゃいました。
さて、シーズンと言えば!!
4月頃から8月頃まで八重山ではウミガメの産卵シーズンでもあります。
ウミガメの産卵は夜行われます。
もし!もしも!そんなステキな場面に出会ったら、
浜で懐中電灯等の明かりを付けない。
危険を感じると上陸、産卵を止めます。
ウミガメは敏感ですので、騒がないようにお願いします。
(産卵中に驚かすと産卵を放棄することがあるんです)
などなど注意して頂き、貴重な出会いを大切に
そっと見守ってあげて下さいね。
こちらは産卵の跡です。
産卵そのものは15分足らずで終わるそうですが、
その後の埋め戻し、カモフラージュ作業が長く、
2時間以上続くこともあるそうな!!
↑こちらのお母さんも砂をかけて大切な卵たちを隠し、
海へとUターンをし始めました。
余談ではありますが、みなさま、
「ウミガメのお母さんは産卵時に涙を流す」と聞いたことがありませんか?
ウミガメ博士によると、これは実は「生みの苦しみ」からくるものではなく、
体内の塩分を涙と共に目から排出し、
体の塩分濃度を一定に保つためのものなのだそうです。
なので、アカウミガメは常時、涙を流しているとのこと。
一つ勉強になりました
(「ウミガメ博士」石垣島でウミガメを調査している先生です)
以前発見された産卵の跡は人通りがある場所だったため
ウミガメの卵たちは安全な場所へとお引越しをしました。
その卵の数、なんと合計125個!
卵を移動させるにもリミットがあるらしく、間に合って安心。
※掘り出しには特別な許可が必要です
産卵から孵化までには50~60日ほど。
通常、ウミガメの赤ちゃんは、
外敵の鳥や大きな魚から身を守るために夜中から早朝に孵化します。
卵からかえった赤ちゃんガメは生まれて6時間くらい
手足を思いっきりバタバタさせます。
これは鳥や魚から食べられないよう、沖まで出るため。
そして、孵化した場所から海に出るまでの間に
磁力を感じて方位を知るらしいのです!
だからしっかり自分の力で海まで歩いてもらう事がいいみたいです。
なんて不思議な野生のチカラ!
そして!ご覧の通りウミガメの赤ちゃんにも、
ちゃんと【おヘソ】があるんですよ!
顔・・・おこってます?
このおヘソから、卵の栄養を吸収していたのです
元気に大きくなって、10~20年後にまた出会えますように!!
八重山ではアカウミガメ、タイマイ、アオウミガメの
3種のウミガメの産卵が確認されているそうです。
いずれも
タイマイ⇒絶滅寸前
アカウミガメ・アオウミガメ⇒絶滅危機と、
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに指定されています。
カメの好物はクラゲらしく、海中のビニールをクラゲと間違えて食べてしまいます。
ビニール袋は消化せず、お腹につまってしまい、だんだん食事がとれなくなって
死んでしまうなんて悲しい報告もあります
きれいな海を守る為、海に住む生き物たちのためにもゴミのポイ捨ては無くしたいものですね。
少し前のちゃんぷるーブログでもご紹介した
日本ウミガメ協議会付属黒島研究所が黒島にあります。
興味がある方はぜひお訪ねてみてください