テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
今日のアップはバンブルビー・ゴビーです。昨日アップしたアベニーパファーが来るまでは、我が家族の間では結構人気高かったのに、今となっては無茶苦茶な言われようです。いわく「顔つきが可愛くない」「極悪人づらだ」「目が緑に光って気持ち悪ーい」など、別に贔屓する訳ではありませんがあんまりかと思います。
写真の個体はまだ若魚のため、色彩的にやや地味ですが成熟したオスなどは体の黄色の部分がオレンジ色にまで色揚げされ結構綺麗です。通称名のバンブルビーはよくクマバチと訳されてますが、正確にはマルハナバチの事らしいです。どちらにせよ、このクマバチは水槽中をヘコヘコとさまよい泳いだり、水草や岩の上でチョコンと止まって休憩したり、また胸鰭が吸盤状になっているため、ガラス面にピロッと貼り付いたりも出来ます。 飼育自体は非常に容易で、ハゼの仲間としては温和な方です。よく、飼育書などで汽水(海水と淡水の中間)で飼育するようにと書かれているのを見ますが、飼育するだけであれば淡水でも問題ありません(ただし、酸性に傾いた水質は不可)。私も、マレー半島やボルネオ島でずいぶんこの仲間見ましたが、確かに大部分の個体は汽水域に生息するものの、クリプトなどが密生する淡水域でラスボラなどと一緒に採集したことも多々ありました。ただ、繁殖まで狙うとなると汽水を用意する必要があるようで、淡水では稚魚が余りうまく育たない(ヤマトヌマエビと同じですな)という報告がされています。 バンブルビーを飼育するにあたっての唯一の問題点は、エサに関してでしょう。人工餌は余り好まないことが多いので、冷凍アカムシなどを用意してやる必要があります。したがって、ご家庭の事情などで冷蔵庫内に冷凍アカムシ持ち込むのを厳禁されているようなアクアリストには、少々飼い辛いかもしれません。でも、この問題さえクリアできるのであれば、さすが「ダボハゼ」の仲間だけあって、冷凍アカムシを拒むなどと言う自制心はまったくと言ってよいほど持ち合わせておりませんので餌については安心です。 ちなみに、我が家でも家庭用冷蔵庫にアカムシを持ち込むのはご法度となっております。仕方なく、小型のマイ冷凍庫を購入したさかなおやじでした。皆さんの中には、「たかがアカムシくらいなんだ」と軽い気持ちで、家族にはそれが何であるのかを隠して冷蔵庫に冷凍アカムシ保管している人もおいでかと思いますが、正直言ってお勧めできません。私の場合、キョーリンの冷凍アカムシを息子がアイスと勘違いして口に入れそうになって、妻からひどく叱られました。そう言えば、私の知人の爬虫類愛好家は、非常に美しい奥様をゲットした新婚生活初日に、蛇に与える「冷凍ピンクマウス」(生まれたばかりのネズミを冷凍してあるのです。キモー)をレンジで人肌に暖めいつものように与えようとしたその時、友人から電話が掛かってきたので話し込んでいると、何も知らない若妻がレンジの扉を開けて・・・。当然即日離婚となりましたとさ。確かに、「冷凍ピンクマウス」はイカンと思うのですが、「冷凍アカムシくらいなら」・・・。危険ですからやめましょう(笑) 現在、バンブルビーの仲間は10種前後知られていて、最もポピュラーなのが写真のドリアエ種(Brachygobius doriae)でしょう。ごく稀にフレッシュウォーターバンブルビーとしてクサンソメラス種(B.xanthomelas)が売られていることがあります。こちらの方が確かにより淡水飼育に適していますが、体は綺麗な黄色と黒のバンド模様ではなく、黄色地に不規則な黒斑が散在していて観賞するには数段劣ると言わざるを得ません。 確かに正面のアップなどはアベニーの可愛さには及びませんが、水槽内を体長2cm前後のクマバチ(だからマルハナバチだってのに)がヘコヘコと群れ泳ぐ姿はそれなりに微笑ましいもので、かなりのお勧めです。アベニーよりも温和なので、他の魚との相性も悪くありません。でも、やっぱりクリスタルレッドの稚魚は大好物の様で・・・。毎回こんなこと書いてると、非常にたくさんいるクリスタルレッド愛好家を敵に回すことになりかねないな・・・(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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