国民と国家と資本
金融危機で世界経済が無茶苦茶ですが、金融で膨れ上がった資産はアメリカの住宅バブル前に比べて数倍に増加したようです。リーマンショックで若干減少しましたが、それでも得をした一部の資産家がいるわけです。国家と国民と資産家を峻別して考える人たちがいるのでしょう。「国家」最近はアメリカという覇権国家が、覇権を失うという「アメリカ衰退説」が盛んに論じられているようです。オバマ政権の「ドルじゃぶじゃぶ、いけいけドンドン」をみると、基軸通貨としてのドルの価値が失われるのは避けようもないだろうと思わざるを得ません。国家の代表者たるオバマさんはその後始末に追われています。「米国民」も増税やインフレに今後は苦しめられることになるのでしょう。それでも一部の「資産家」にとってはアメリカの住宅バブルの演出は、莫大な利益を上げた「GJ」だったとみることが出来ます。今回のバブルを支えた思想「新自由主義」「金融工学」というもっともらしい命名昨年9月11日に書きましたが、これらは 資産家たちの収奪システムの一部だったということですね。巧妙なもんだな。