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【11月14日・日曜日】 毎日柿の葉の赤みが増してゆく、チュクルジュマの裏庭の秋 ここ数年の経験で、私が昼間でも眠くなってしまうことがあれば、それは体調がすぐれないとき、である。 日曜日というのに早起きしすぎたせいもあるのかもしれないが、今日はメールの返事書きをしていても頭の働きが悪く思うように進まなくて、とうとう朝の10時半にまた寝床にもぐりこむことになった。 1時少し前目覚めたときに友人の日本人女性C子さんから電話を貰った。乗ったタクシーの運転手さんがユミコをよく知っている、よろしく伝えてほしい、と自分の名前と電話番号を教えたのだそうだ。10年近く出会っていないかもしれないが彼のことはすぐにわかった。 と言うのも、いつもの以心伝心というか、私は朝のうち、調べごとをするのにトルコ全地図を見ていて、ホラサン(今日のアフガニスタン北部)からコンヤへの旅の途中、幼いメヴラーナが父や一族と共に4年間住んだといわれるトルコ東部のエルジンジャンを指でたどっているときに、その地方出身の友達がいたが、あの人は今どうしているかな、とたまたま彼を思い浮かべたばかりだったからである。 思い浮かべた人から何らかの便りがあると言うのは、最近ほとんど日常茶飯事になっているので、いちいち驚いたりぞくぞくしたりしなくなった。彼は多分もう、とっくに以前の勤め先を定年退職し、青年だったのがいいおじさんになっていることだろう。 しばらくしてから電話してみたら、あいにく電源が切ってあるのか通じなかった。2度目も駄目だったので、メールで「バイラムおめでとう」と書き送った。まあ、これで番号がわかったのだから用があればそのうち自分からかけてくるだろう。 夕方、私は晩ご飯を楽しみにしているレイラに電話して、夜、ギュルセレンさんとビーズ仕事の仕上げをするので、悪いが今晩かせ食堂は休みだと伝え、7時半頃に家を出た。 ギュルセレンさんは市役所のカルチャーセンターで何ヵ月か講習を受け、ボンジュック(ビーズ)のアクセサリー作りを仕事にしている。 私も夕食は1人で軽くそばを食べてから出かけたのだが、彼女は次男のアーディルさんに命じてお茶を入れたり、ナッツを出させたり、いろいろ歓待してくれた。 ビーズは日本からの注文の携帯ストラップの仕事で、私は検品係をすることになっていた。ギュルセレンさんの作ったストラップを、携帯に取り付けたとき大きな飾り石やビーズが、紐をくぐり通せるかどうかを調べるのである。 殻つき落花生が大好きの私、千葉県の特産だったし・・・ 落花生の殻を剥きながらポリポリと食べ、チャイを果てしなく飲んで、やっと検品作業が始まった。2つ3つ、携帯に巻きつける部分の紐が短いのがあって作り直しも出たが、ビーズの配列や彩については作者一任でクレームもないのでほどなく仕事は終わった。 ギュルセレンさんはダイエットし、8ヵ月で16キロも痩せ、首筋もすっきり。 カセさんは食べ放題なので全然痩せずこの通り。 前の日、エミニョニュの超混雑する中を西から東まで歩いて、気分転換は出来たが、うっかりしてジャンボ宝くじを買い忘れたね、とどちらからともなく言い出してともに残念がった。 私の周囲には若い友人が多いが、こうしてギュルセレンさんのような中高年に差し掛かった苦労人、などという人とは話していてもやっぱり落ち着ける気がする。 日本の年の瀬にも似たクルバン・バイラム一日前の日曜日はこうして暮れて行った。 [チュクルジュマ界隈/猫ばなし]カテゴリの最新記事│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |