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テーマ:今日どんな本をよみましたか?
カテゴリ:読書
「女は女の敵である」 息子の陽介が小学校に入学するにあたりPTAへ参加した山田陽子。やり手のキャリアウーマンの陽子にとってPTAに関わる時間はもったいない。いつもの調子で自分の意見を主張したところ、参加した保護者(母親達)から白い目で見られることに。 緊急連絡は回ってこず、給食費集金チェックで組んだ母親は、手癖の悪い女とヤンママ。 この先どうなることやら。 「義母義家族は敵である」 共働きである陽子は、何かと義母にお願いすることも多い。 長い間専業主婦をして面倒見のいい義母は、孫の世話を出来ることに文句も言わず手を貸してくれる。 問題は嫁いで出て行った義姉と未婚の義妹である。 仕事の都合で陽介の迎えを義母にお願いしていたのだが、翌日その日義母が熱があったことを義姉から聞かされた。熱は39度もあったと聞いたのだが、義妹・義姉と伝わるうちに熱が上がっていったようで、実際は37.5度だったらしい。 義母もいつまで仕事を続けるのか?と遠まわしに聞いてくるし・・・。 「男もたいがい、敵である」 陽介も2年生になり、いろいろな諸事情(計算高い)により、学童保育の父母会役員になった陽子。 会長・副会長には、数少ない出席者の父親が決まった。 この会長が熱い。父母会の遠足の企画でスイカ割りなどを提案。 これを聞いた陽子は猛然と反論した。スイカの購入や搬送手段にゴミの始末はどうするのかと問い詰めた。 会長は顔を真っ赤にしている。・・・・また、敵を作ってしまった。 「当然夫も敵である」 山田家がある町内にも当然自治会はある。 仕事にPTA、そして学童父母会と忙しい陽子は、夫に出席を頼んだが、これが失敗だった。 帰ってきた夫は一言「今年度の自治会長に決まったから、よろしく」 はぁーーー! しまった。女達がどうやって男を祭り上げてしまうか、学童保育でも経験したばかりなのに。しかも「よろしく」だぁ~。もはや人事かいと張り倒したくなった。 「我が子だろうが敵になる」 陽介も4年生になり、学童保育も卒所となる。 こうなると放課後の時間の過ごし方である。義母に頼ってばかりもいられない。 習い事や塾が頭に浮かんだが、陽介の意見も聞いてみることにした。 な、なんと陽介はサッカー少年団に入りたいとのこと。 そして入団してから判ったことだが、団長には新入部員の保護者がなるよう指示された。 くじ引きで何の役にも当たらなかったことに安堵した陽子だったが、2ヵ月後に悪夢が・・・。現団長の子供が退団したのだ。そして空席となった団長の席が陽子に。 この団長の仕事が半端ではない。練習場の手配、練習試合の申込や廃車の手配。おまけに監督への弁当管理。無理だ・・・。 「先生が敵である」 1年生の時に知り合った、手癖の悪い母か・村辺ら電話がかかる。 相談したいことがあると言われ、何かと思い聞いてみることに。 村辺には娘・真理がおり、どうやら担任の先生と上手くいってないらしい。この先生は若い男性教師で、子供達や保護者からも評判が良いと陽子も聞いていた。 真理がいうには、鬼ごっこ中に肩車をされたり、頭や肩を触ってきたりと気持ち悪いというのだ。たんなる思い過ごしではないかと思う陽子だったが、児童擁護施設で働いている親友の一言で動き出すことに・・・。 「会長様は敵である」 陽介が5年生の時に、陽子は学級委員長を務めることにした。 そして問題は、秋に行われるレクリエーション活動の予算申請をPTA会長が認可してくれないことだ。どうやら入学当時に陽子が発言した件で、嫌がらせをしている見られる。 たしかに会長が認可できないという理由は正論なので、陽子も反論できなところではあるが。 しかし、陽子も黙って従う母親でないことをPTA会長は忘れていたようだ。 これは面白かったそして素晴らしい本ですね 読メのコメントから読んでみる気になったのですが、評判通りの面白さでした。クラスタンも町内の執行役員をやっていたので(いまも片足突っ込んでいる状態ですが)、ところどころ共感できる場面もあります。 加納作品は初でしたが、文章の構成なども素晴らしい。ひとつひとつの章をとっても、非常に完成度が高く、魅力的なキャラも十分に活かされているように思えました。 そしてエピローグでそうきたかとニンマリとさせられたオチもう素晴らしいと言うしかないですね。 そして「七人の敵がいる、されど・・・」この続きがあったのですね。知りませんでしたこの言葉もいいですね いつもは辛口ですが、本作は大絶賛です 他の作品のリストアップをしなければ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 15, 2012 06:45:58 AM
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