Gocce di memoria

１９９３年９月１５日パレルモのブランカッチョ地区の司祭ジュセッペ　プリーズィがマフィアによって暗殺されました。この映画は実際にあったこの事件をもとに作られています。

この映画がおもしろかったかどうかという以前に、わずか１０年ほど前にこのような事件がおこっていること自体に驚かされます。小学校にさえ行かない子供たち。その子供たちを無意識のうちにマフィアの手下としてつかう親。映画には、収穫したオレンジを詰めるように見せかけたダンボールに、子供達が爆薬を詰めるシーンがあり印象的でした。

シチリアの友人に聞いたところ、シチリアにはいまだに義務教育さえ終えない子供達がたくさんいるのだとか。親はマフィアから依頼された麻薬や爆薬の密造なくして生計など立ててはいけないのです。イタリアの闇の部分を見せつけられたような暗い気分になり、そういう意味で怖い映画だと思いました。

タイトルの「Alla luce del sole」は子供達になんとか普通の生活をさせようと努力する司祭が「闇の中で行われているすべての悪事を白日の下に」という意味で述べたセリフです。司祭役はテレビドラマ「モンタルバーノ警部シリーズ」でも主役を演じるルカ　ジンガレッティ。好演でした。

～～～～～今日の出費～～～～

映画　　　　　　　　５ユーロ
カフェとお菓子　　 １．５５ユーロ
スーパー　　　　　　１０ユーロ
３月分の定期　　　　３０ユーロ
メトロの切符を２枚　２ユーロ