車を乗り換えることにしました。(愛車との思い出)
今年の春から、我が家の車はトラブルに見舞われることが多くなりました。4月には、コインパーキングの車止めに車体の底を擦り、マフラーと触媒を破損。(旦那さまの不注意)6月には、一般道の交差点で縁石にタイヤをぶつけ、左前タイヤパンク(旦那さまの不注意)7月には、ドライブ途中、エアコンが効かなくなる(故障)8月、応急処置でエアコンを修理してもらうも、いつ壊れてもおかしくない状態で、根本的に修理するなら、コンプレッサーの交換が必要ということで、車検を前に買い替えを薦められる。そしてここ1年、2回も左前タイヤを脱輪してJAFにお世話になっていることもありました。ここで、我が家の車のプロフィールを・・・。車種は、大型ミニバンのHONDA Elysion(エリシオン)、2.4リッター、モデルX、2004年9月納車です。それまでは、同じくHONDAのCR-Vに乗っていました。旦那さまは、車に乗り出してずっとHONDA車です。ワインレッドのインテグラ、ネイビーのCR-V、シャンパンゴールドのCR-V、そして、Elysionです。旦那さまがワインレッドのインテグラを買った少し後くらいから、旦那さまとおつきあいをはじめました。インテグラ → CR-V → CR-V の遷移の詳細はあまり覚えていなくて、旦那さまが勝手に車種を決めて車を購入していました。ただ、シャンパンゴールドのCR-Vは、助手席側のドアをどこかにぶつけていて、雨の中を走ると雨漏りがする状態になり、車検が通らないということで、車を買い換えることになりました。ディーラーに行って、いろいろな車に試乗させてもらいました。その中にエリシオンがあったのです。あまりにも、大きくて、優雅で、乗り心地が良く、インパネのブルーの光にメーター類が浮かび上がるカッコよさに衝撃を受けました。ただ、お値段も相当に高く、私達の車の候補にはなりませんでした。しかし、いい物を知ってしまうと、忘れられなくなり、旦那さまは、エリシオンを契約したのです。それも、内装装備が充実したモデルで、スピーカーなどは、オプションでいいものを付けました。エリシオンの購入が、その後我が家の財政を圧迫したのは言うまでもありません。エリシオン用に、自宅のガレージもオーバードアを大きな物に変えてもらったりもしました。2004年9月25日、納車の日。朝、それまで乗っていたシャンパンゴールドのCR-Vと記念撮影。ディーラーに乗っていき、新しく家族になるエリシオンと対面。CR-Vについていたナビは、旦那さまの友人に譲ることになり、最後はナビのあった場所は穴状態でした。新旧交代の写真。CR-Vに「ありがとう」を言って、新しいエリシオンに乗りました。悲しかったけど、今の悲しみよりはずっと軽かったと思います。そのまま、エリシオンでドライブに行きました。氷の上を滑るように静かに走るエリシオンに旦那さまも私も感動し、手を伸ばしてもフロントガラスに届かないほどの空間に衝撃を受けました。当時のエリシオンのコンセプトは、「大海原を疾走する大型クルーザー」で、本当に船に乗っているような雰囲気でした。運転席からボンネットの先が見えないので、どこまで前に詰めることができるのかわからず、車両感覚をつかむのに時間がかかりました。また、車の顔も、丸いフォルムに切れ長の目で、当時飼っていたウサギのらびちゃんに似てる・・・と言っていました。また、他のメーカーの大型ミニバンに比べても、おとなしい顔で主張していないところもお気に入りでした。納車日にディーラーからそのまま向かったのは、四国・香川。今までのドライブとは、全く違うラグジュアリー感に優越感さえ感じました。ETCも初体験で、その便利さに驚いたものでした。2回めのドライブは、車を買った特典で鈴鹿サーキットにF1グランプリを見に行きました。前日に開催予定だった予選が台風で中止になり、私達が行った日に予選と本線の両方が開催されました。エンジンの爆音に驚きながらも、目の前を信じられない速さで走るF1カーを見て感動しました。ミハエル・シューマッハや佐藤琢磨が大活躍し、とてもいいレースでした。先導車にエリシオンが使われているのを見て、うれしかったです。レース後、大渋滞で身動きがとれず、急遽伊勢のホテルを予約し泊まって、翌日伊勢を観光して帰ってきました。忘れられない思い出になりました。11月には、兵庫・湯村温泉、鳥取砂丘へ。旦那さまの仕事が終わってから、大阪を出発し、旅館でカニをたくさん食べました。なぜか、舟盛りまで予約していて、食べきれなかった思い出が・・・。結婚して以来、こんな豪華な旅のごちそうは後にも先にもこの時だけだったかも・・・。その後もたくさん遊びに行き、1年点検で既に3万キロくらい走っていました。車を停めていると、知らない人から声を掛けられて「この車イイよね~、何ていう車なの?」と聞かれたりすることも時々ありました。2005年GWは、四国へ。四国から帰った2,3日後には、飛騨高山・車山・上高地へ。夏には、四国・しまなみ海道・尾道へ。2006年春、再び四国へ。11月には、また四国へ。2007年秋には、九州まで旅行に行きました。できるだけ一般道を走り、広島で広島焼きを食べたり、山口の錦帯橋、門司港などにも立ち寄りました。博多では、博多ラーメンを食べたり、水炊きを食べたり、九重大吊橋で紅葉を楽しんだり、由布院まで足を伸ばしたりしました。2009年は、旦那さまの仕事の関係で、休みがたくさんあり、遊びまくりました。春は、静岡に桜えびを食べに行き、広島の大久野島にウサギを見に行ったり、「1000円高速」政策で、再び九州へ。夏は長野、徳島の阿波踊り、東京・千葉・湘南にも、行きました。その後、私は旦那さまとバイクで二人乗りしていて、事故で右足首を骨折。2009年は、リハビリで終わりました。2010年、高知の日曜市、4月25日の静岡桜えびドライブの行きで10万キロを達成。納車以来、5年7ヶ月で10万キロになりました。今でも、インパネの10万キロ達成時の動画が残っています。5月は、鳥取境港へ。6月には、富山・石川へ。富山では、スピード違反で捕まり、それ以降、レーダーを取り付けました。石川では、千里浜なぎさドライブウェイへ。砂浜をエリシオンで走り、写真もいっぱい撮りました。今見てても、いいデザインだと思うし、絵になるなぁ・・・と思います(涙)夏には、高知の日曜市、9月には、岐阜の中津川に栗きんとんを買いに行き、馬籠・妻籠にも行きました。2011年には、2週連続、四国に行ったり、7月には、マキアートがうちにやって来ました。もちろん、エリシオンがマキアートをおうちに運んでくれたのです。10月には、初めてマキアートを連れてドライブへ。丹波篠山に行ったのですが、帰りに吐いて、慌てて自宅に戻ってきました。2012年は、日帰りでしたが、マキアートを連れて、フェリーに乗り、小豆島に行きました。旦那さまは、このドライブが忘れられないようです。この頃には、もうマキアートもエリシオンを自分の車と認識しているようで、車でお利口にお留守番もできるようになりました。この年の秋、実家の父が脳梗塞で倒れ、救急車で運ばれ、緊急手術、入院。真夜中、車を走らせ、実家で妹をピックアップし、実家からかなり離れた病院まで行きました。それから、毎週のように、旦那さまの休みの日は、車で御見舞に行ったり、母の買い物につきあったり・・・。3ヶ月後、リハビリ専門病院に転院。それからも、毎週のように、車で御見舞に・・・。それから、祖母が施設に入所することになり引っ越しを手伝いに行ったり・・・。2013年。父がリハビリ専門病院に転院して6ヶ月。自宅療養で父が退院するのを前に、外出できなくなってしまう母を連れて、四国ドライブへ。父が退院する1週間前にも、母を連れて日帰り弾丸で、長野松本へ。この1週間後の7月7日、父が約8ヶ月ぶりに自宅に戻ってきました。この時も、車で病院まで父を迎えに行き、「どこに乗りたい?」と聞くと「助手席」と言うので、みんなで助手席に乗せ、病院のスタッフさんに感謝の気持ちで一杯で泣きじゃくる父を連れて帰ってきました。父が退院したので、私達は、また遠出するように・・・。鳥取の境港に行ったり、岡山の瀬戸大橋まつりに行ったり・・・。11月10日未明、実家の妹から電話、父が救急車で運ばれたと・・・。病院に着くまでに、父は亡くなってしまいました。父が倒れた時と同じように、実家の妹をピックアップし、かなり遠い病院へ。自宅に戻って3ヶ月ほどで父は帰らぬ人となりました。お通夜、お葬式も、母、妹、私達夫婦は、常にエリシオンで移動。2014年春、久しぶりに静岡へ生シラス、桜えびドライブへ。6月、母を連れて金沢へ。また千里浜なぎさロードにも行きました。9月には、実家の母と妹を連れて、栗きんとんを買いに岐阜・中津川、馬籠、妻籠へ。冬には、日本海にカニを買いに行きました。2015年。牡蠣のおいしい季節は、赤穂の方へ牡蠣を買いに行きました。春には、旦那さまの仕事で横浜に行くことになり、ほぼ日帰りで私とマキアートも車でお供しました。9月には、石川県輪島に朝市を見に行きました。エリシオンでは、3度めの千里浜なぎさドライブウェイへ。母を連れて、蒜山、米子にも行きました。2016年春は、静岡で生シラスを食べ、蓬莱橋を渡ってきました。6月には、神戸で初めての脱輪。JAFさんに助けていただきました。2017年1月、淡路島に玉ねぎを買いに行き、再び、狭い道で左前タイヤ脱輪。JAFさんに助けていただきました。4月、兵庫・一庫公園に行った帰り、川西でラーメンを食べようとして、コインパーキングに駐車し、ラーメンを食べ、駐車場から出ようとした時、車止めのプレートが下がっていないのに、出庫しようとして、車体底を擦りました。規定の料金を入れたのに、コインが返ってきているのに気づいてなかったのです。かなり派手に擦り付けたようで、それ以降すごい爆音が・・・。近くのオートバックスで見てもらいましたが、マフラー、触媒など破損。その場では修理できず、爆音を轟かせ、何とか自宅へ・・・。この頃から、車の乗り換えのことが、頭をよぎりだしました。ディーラーと交渉し、思っていたよりもお安く修理していただけることになり、ホッとしました。修理完了し、ホッとしたのもつかの間。6月、交差点を曲がる寸前で、車が縁石に接触し、タイヤがパンク。派手にパンクしたので、JAFさんに助けていただきました。結果、車検を前に前輪2本のタイヤを交換しました。そして、7月30日、兵庫・音水湖で初カヌーを体験しました。この後、車のエアコンが壊れました。鳥取に向かっている途中で、とりあえず、窓全開で鳥取市内へ。オートバックス、ディーラーで診てもらったのですが、コンプレッサーが原因のようで、その場では修理できず、窓全開で大阪まで帰ってきました。とにかく、暑かったのと、マキアートが熱中症にならないかが心配でした。ディーラーに車を持って行き、とりあえず、応急処置にてエアコンは動くようにはしてもらいましたが、いつ壊れてもおかしくない状態で、おそらく、車検まで持たないでしょう・・・と言われました。根本的に修理するなら、コンプレッサーの交換が必要で、車検の費用も合わせるとかなり高額なることも予想されました。また、今回から車検を通す時に税金が上がります。乗り換えることを提案されました。エアコンが直ったことをいいことに、三重・名古屋にドライブ。我が家の歴代ペットのウサギ3兄弟のお墓参りに行ったのですが、なんとなく、ここにエリシオンで来るのもこれが最後かも・・・という気持ちでした。この日は、最後までトラブルもなく、自宅に戻ってくることができました。次に乗る車を探すためにディーラーめぐりを始めました。すると、またエアコンが壊れました。エリシオンが私達に「次の車に乗り換えるように」と言っているかのようでした。今年でエリシオンに乗り始めて、13年目、走行距離も19万7000kmを越えました。エンジンは全然元気だし、乗り心地も少しはヘタってきたけど、まだまだとっても快適です。他に乗りたいと思わせる車もない・・・。可能であれば、ずっとこの車に乗っていたい・・・。ずっと「私が今まで生きてきた中で、一番満足度の高い買い物だった」と言っています。私達夫婦には、分不相応な車だったので、このクラスの車はもう買えません。悲しいけど・・・。どうして、こんなに好きで大事に乗ってきたのに、13年経ったという理由で増税されなければいけないのでしょうか?まだまだ、車としての性能は保っているのに、付加機能の故障で手放さなければならないのか・・・。そんなことを考えると悔しくて・・・。旦那さまも、「この車にずっと乗っていたい」と言っています。この気持ちは、夫婦で一致しています。乗り心地がいいのはもちろん、大きな車なのに、本当によくブレーキが効くのだそうです。車体が低重心なので、山道でも、曲がりくねった道でも、ふらつくことも無く、どんなミニバンよりも我が家のエリシオンは速かったです。いつも前を走るスポーツカーに遅れを取らずついて行き、「こんな大きなミニバンが後ろにぴったりついて来たら、イヤやろうな~」と言っていました。ずっと「エリ」とか「エリんちゃ」と車のことを呼んでいました。こんなに元気なのに、「ありがとう、もういいよ・・・」と言わなければならないのがツライです。確かに燃費は、恐ろしく悪いです。ガソリンタンクも70リットルも入るのに、遠出する時は、途中で給油が必要になるくらいです。最近は、旦那さまの運転もちょっと不安になる時がある・・・のも事実。安全装置がついていれば、未然に事故を防ぐことができる・・・のも事実。今、車検を通しても、また2年先、同じことで悩むのは明白な事実。・・・そんなこと、当然のようにわかっているのですが、あまりにも愛着がありすぎて・・・。エリシオンは家族の一員のような存在です。機械である車を、擬人化して、バカじゃないか・・・と思われるかもしれませんが・・・。楽しい時も、辛い時も、悲しい時も、ずっと一緒にいてくれました。旦那さまとも話していたのですが、エアコンが壊れたことも、エリシオン自身が私達にお別れの時が近づいていることを知らせてくれているのかもしれない・・・・と。いつかは、別れなければいけない・・・と。誰が考えても、乗り換える方が得策だということもわかっています。自分の中でも、そうするべきだと思っています。インスタグラムに、この気持ちをサラッと書いてみたのですが、私の気持ちに共感してくださる方もいらっしゃいました。思い出が多いほど、離れがたくなってしまうのですね。私の中で、「冷静な私」と「踏ん切りがつかない私」が交錯しています。旦那さまと話し合った結果、基本乗り換える方向で次の車を探すことにし、次の車の候補がみつからない・・・とか、予想外にエリシオンの修理費+車検代が安ければ、車検を通すことも考える・・・となりました。車検が切れるのは、9月24日。旦那さまの仕事が忙しいので、実際にディーラーに行ったりできる日が限られてしまうこと。そんなことで、すぐに行動に移すことにしました。何件かのディーラーと見積もり交渉、試乗などを経て、その結果、新しい車を契約しました。新しい車を決めるまでの過程は、また別に備忘録として書きたいと思っています。私の大好きなエリシオン。もうすぐお別れです。きっと、最後の日、人目もはばからず、大泣きするだろうなぁ・・・。