たぶんどの世代でも共通の話なので、
当たり前のように知られていることなのかも知れませんが
金銀としては研究が浅い分野だと思うので一応考察を残しておきます。

単純に一撃技をお互いが撃ち合った際、お互いの勝率はどうなるのか、という話です。

考え方としては、
まず先手側が30％の確率でいきなり勝てます。
なので先手側はこれを下回ることは絶対にありません。

次に、後手側は、「先手側の攻撃を避けつつ、一撃を当てれば」勝てます。
この確率は、70％×30％＝21％ですね。

ここまで計算を行ったら、ふりだしに戻ります。
先手側が30％、後手側が21％の勝率を確保しました。
残った49％は、まだ決着が着いていないので、ここに更に30％と、21％を掛けていくことになります。

これを無限に続けると、結局最終的には、100％を30：21に分かち合うことになります。
つまり、一撃技をお互い打ち続けた場合の勝率は、
先手側：後手側＝30：21の比になるということです。
これを簡単にする（3で割る）と、10：7ということですね。

具体的にそれぞれ確率を出すと、
先手側は10/17 ≒ 0.588 つまり約59％
後手側は 7/17 ≒ 0.412 つまり約41％
ということでした。

お互い一撃技を撃ち合う展開、後手側は何となくかなり不利に思えますが、
意外と4割を超える勝率は確保できるのですね。

一撃技連打に賭けるか、攻撃技によるダメージの蓄積で行くか、
迷った時の判断基準のひとつになりそうです。

例えば、「カビゴン」vs「カビゴンの捨て身タックル2発で倒される、一撃技持ちのポケモン（ダグトリオなど）」
のタイマンを考えます。（かなり多そうなケース）
この時、カビゴン側は捨て身を2発打つべきなのか、地割れを連打すべきなのか。

捨て身を2発打つ場合、相手は一撃技を2回打つ猶予があります。
一撃技を2回打って、1回でも命中する確率は、よく知られている51％ですね。
（2発とも外れる確率が70%×70%＝49％、それの余事象なので51％）
つまり、単純にカビゴン側の勝率は捨て身の急所非考慮で49％ということになります。
実際には1発目の有効急所（※2発目急所は無意味）もあるので、ざっくり54％くらいまで上がりそうです。

それに対し、カビゴンは地割れを連打すると、
お互いが一撃技を撃ち合い続けることになるため、
先ほど示した約41％というのが、カビゴン側の勝率となります。
こちらも実際は、お互いの一撃技がすべて外れ続けてPPが切れた場合はまたその先を考慮しないといけませんが、
その確率は70％を16回も掛けることになるので、1％にも及びません（雷が全弾命中するのと同じ確率！）。

したがって、この場合カビゴン側は、捨て身タックルを2回打つのが正解ということになります。

じゃあ、捨て身タックルで3発かかる相手（ラプラスなど）だと、どうなるだろうか・・・？

地割れを連打した場合は、同様に約41％。
では、急所非考慮で捨て身を連打すると、
今度は相手に一撃技を3回打たせることになるので、
カビゴン側の勝率（＝全て避ける確率）は、70％の3乗＝34.3％となります。
ここに、急所率を考慮すると・・・？
今度は有効急所が2回分あるので、それなりのプラスになりそうです。
もしかして、これによって42％を超えたりするかも・・・？
かなり際どいですね。誰か詳細に出してみてください（ﾁﾗｯﾁﾗｯ