カテゴリ:映画
今朝、石原さとみちゃんに愛を告白されちゃいました
…というところで目が覚めました まだ目覚まし鳴ってなかったのにぃ…。もう少し寝てたら、どうなってたかな…。 なんて思いながら今日の番組の準備を始めた馬鹿馬鹿しさといったら…。 にしても、さとみちゃんは「娘にしたい女優TOP3」の1人なのに、 夢の中の僕は彼女と同世代になってました。夢って素晴らしいけど怖い 『監督・ばんざい!』 (期間限定上映中:高岡TOHOプレックス) 前作に続いて、北野武監督が自分自身をテーマにした作品。比べる必要もないことですが、スケールという点では『大日本人』よりも“映画らしさ”を感じる映画でした。俳優や女優も大物たちがたくさん出てきて、その人たちに演技としての演出がちゃんとついていて、その上で遊んでる感じ。 バイオレンス映画の封印を宣言したタケシ監督は、小津っぽい映画や恋愛映画にチャレンジするのですが、ことごとく失敗して…というのがギャグになっています。でも、その1本1本にグレードの高さが感じられるので、途中で止めないで最後まで観せてよ~!という気分になりました。失敗に至るまでのテンポも良かったし。 ところが、途中から構成がおかしくなってきます。北野監督が自己否定をする狙いはどこに行ってしまったのか…。で、あれれ?と思っているうちに終わっちゃいました。最後に撮ったSF映画にラーメン屋のシーンがありまして、これプロレスファンは必見です。あと、『弁護士のくず』ファンの皆さんにもご覧いただきたい。だって「武くん人形」の顔が…。 ところで、今回はカンヌ映画祭から製作依頼された企画で、北野武監督が撮った『素晴らしき休日』も上映されています。これがなかなか雰囲気があって良いんです。こういうのも撮れるんだから、北野武監督は本当は何でも撮れるってことなんですよね。 『檸檬のころ』 (6/16~:ファボーレ東宝) 僕が今年観た72本の中では、TOP3に入るくらい好きです。栃木県の田舎の高校を舞台に、高校生たちの今この瞬間の感性が描かれています。主役は1人ではありません。だからこそ、僕たちにも確実にあった「檸檬のころ」が思い出され、心地よい気分になりました。物語、キャラクター、配役、映像、音楽、何もかもが好き。まぁ、僕がそうやって絶賛する映画は富山ではヒットしないんですがね…。 僕が好きなのは、将来は音楽ライターになりたいという白田恵を軸にした物語。友達はほとんどいなくて、自分だけの世界を持っていて、他の生徒のことを少し馬鹿にした感がある恵。そんな彼女の前に現れたのは、音楽の話で盛り上がれる辻本一也。屋上で寝転んでいる彼女の顔の前に現れて、消えていくと太陽が眩しく照っている。この映像が素晴らしいんです。 恵を演じた谷村美月さんは美しい顔立ちですが、『カナリヤ』や『酒井家のしあわせ』、テレビドラマ、海賊版撲滅キャンペーンなどで癖のあるところを見せてくれている女優さんです。この作品の中では、恵がいちばん浮き沈みが激しく、いちばん成長していたと思うのですが、その変化を見事に演じていました。今シーズンの何らかの賞は決まりでしょう。 一方、秋元加代子を軸にした物語も良かったです。彼女は成績優秀で、吹奏楽部の指揮者で、学校のマドンナ的存在で、女の子の友達もちゃんといてという、非の打ち所のない高校生。何気ない行為が純情な男子の心を揺さぶったとしても、本人にはその計算はなく…というタイプで、演じていた榮倉奈々さんの雰囲気がピッタリなんです。中学生時代のシーンなんか、あんなふうに言われちゃあ…ねぇ。 で、そんな加代子のことが気になって仕方がない男子が2人出てきまして、演じている柄本佑さんと石田法嗣さんがまた上手い。石田さん演じる西巧とは電車内のシーンが見どころ。西と檸檬リップスの距離感が素敵なんです。柄本さん演じる佐々木富蔵との絡みでは、加代子が「うん…」としか言わないシーンがあるのですが、それがまた良いんですよ。あかん、書き続けたら止まらへん…。 脇役陣も素晴らしくて、恵の父親役の大地康雄さんは普段通りの面白さ。加代子の父親役は何とあの人がワンシーン登場するだけの勿体なさ(しかも台詞無し)。この人の登場に驚いてエンドロールまで気がつかなかったのですが、加代子の母親役は何とビックリ!思わずある呪文を唱えそうになりました(中途半端なヒントですな)。他にもエンドロールには驚かされる情報が満載でした。 とにかく観終わった後に、志村教授に「最低でも1日4回上映して下さい」とお願いしてしまうくらい、僕の中では良かったのですが、他の上映作品との兼ね合いもありますから、そうはいかんでしょうね…。何とか時間のやりくりをしてご覧になって下さい。出来れば感想もお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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