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※FMとやま『シネマの細道』 2009/4/15放送分紹介作品(1)
最近なかったけど、久々にPCの不調で3回目の書き直し…。 ちょっと膝枕が欲しくなって来ました。てか、前から欲しいんですけど 『スラムドッグ$ミリオネア』 (4/18~:ファボーレ東宝) 公式サイト:http://slumdog.gyao.jp/ インドのスラム街で教育も受けずに育った青年ジャマールは、 世界最大のクイズ番組『ミリオネア』で「あと1問」のところまできていたが、 不正をしたのではないかと警察から尋問を受けていた。 彼はなぜそこまで答えられたのか…。 展開の面白さを味わいながら、インドの現実を垣間見ることになります。 当然、これがインドの全てではない。でも、真実の一遍ではあるのでしょう。 とにかく、描かれている世界は1つではありませんでした。 本当に不正をしていたとしても、こんな拷問は許されるんですかね。 確かに国民の大半が知る、大金がかかったクイズ番組ではありますが…。 それとも、インドという国では…と受け止めた方が良いのかな。 尋問中にバケツに顔を突っ込まれて引き上げられるシーンは、 何となく同じダニー・ボイル監督の『トレインスポッティング』を思い出しました。 そう、あののシーン。ちなみに、あの映画も最高に面白いですよ クイズ番組に『ミリオネア』を使っているところが上手いですね。 世界中で同じように製作・放送されていて馴染みがあるだけでなく、 最後まで正解すれば大金が手に入るというドリームや、 ライフラインの存在が脚本にも上手く行かされています。 『ミリオネア』は他の映画でも何度か観たな…。 ちなみに、インドの『ミリオネア』は最高賞金4000万円。日本の4倍だ~ しかし、人口は多いが、国民所得は上がったとはいえ高くないインド。 言葉は悪いですが、この映画を観ていると、今の日本の不景気なんて、 実は全然たいしたことないんじゃないか…とさえ思えてきます。 スラムには仕事がない大人たちや、学校に行けない子供たちが大勢いて、 トイレは水洗どころか周りを囲った板に乗って下に垂れ流すだけ…。 ウンコまみれになったジャマールの姿は、 受け止め方次第でギャグだともいえるし、悲劇だともいえます。 宗教の違いで弾圧され、命まで奪われてしまう現実も。 幼くして母親を失い、兄と子供2人だけ生き抜いていくためには、 世間の常識や法律は無視するしかありません。そもそも知らないだろうし。 でも、そんなインドが舞台であることにも意味があったと思います。 貧しいからこそ、過酷な現実の中で生きているからこそ、 人は夢を見ることが出来るのではないでしょうか。 ジャマールは自分と同じように孤児になった少女ラティカに恋をします 途中でやっと気がつきました この映画が描いている世界は1つではないけれど、 行き着く先は純愛映画だったんだな…と。 「金と女は人生を狂わせる」って刑事が言うんです。確かにそうですね。 でも、金はともかくとして(まぁ、大金に出会ったことがないからな) 男に生まれたからには、女に狂ってみたいですよ。一度でいいから…。 アカデミー賞8部門受賞作品ですが、出演俳優は無冠でした。 でも、子役も含めて素晴らしかったと思います。 特に10代の頃のラティカを演じた少女が超キュートでした 賞を取ったから素晴らしい映画なのではありません。 素晴らしい映画だから賞を取ったのです 試写の時、かなり疲れていたのに、グイグイ引き込まれて観てしまいました。 そして、エンドロールには別の意味でインドらしさが溢れていました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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