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テーマ:今日のビデオ(295)
カテゴリ:映像・音楽
TBSで2000年4月期に放送された連続ドラマ。ツタヤで借りてきて一気見した。 この作品は、高機能自閉症の女性と彼女にまつわる人々を描く物語である。 主演はともさかりえ。彼女の主治医であり、後に恋人となるのが上川隆也。 高機能自閉症という難役に挑んだともさかりえの演技は、一見に値する。さすが演技派という感じ。 しかし、一番の骨子となるべき脚本がどうも気に入らない。 中途半端にサスペンス風味を味付けてあるので、 2時間ドラマに見えるシーンが多々ある。 それにともさかの母親に まったく主義主張が感じられないのが納得いかない。 無理解な夫とシスコンの息子にただ振り回されているだけ。 こういう難しいお子さんを育ててきたからには、 彼女なりの子育て哲学がおそらくあるはずで、 そこに焦点をあてればもっと物語に深みが出たに違いないのに。 その点、去年やってた「僕の歩く道」は良かった。(「高機能」の自閉症ではないけど) あの作品は主役くさなぎ君は勿論のこと、 取り巻く家族・職場の全ての人物に 脚本家が愛情を注いでいたと想像できるシナリオの出来だった。 役者側も見応えのある演技で脚本に答えていた。 (ドラマが最終回で勢いが失速した感は否めないが) しかし「君が教えて…」の肩を持つとすれば、 発表された時期も関係しているのかもしれないとは思う。 この数年間の間に、自閉症をはじめとする発達障害に対する認識が広まってきたことは、 シナリオ制作上、重要であったであろうということは想像に難くない。 ひょっとすると「君が教えて…」が切り開いた道の後に、 「僕の歩く道」が続いたといえなくもない、のかもしれない。 そんなわけで、全く違う脚本で障害のある役を演じるともさかを、見てみたいです。 君が教えてくれたことHP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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