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カテゴリ:映像・音楽
ツタヤで半額で借りてきた作品のレビューを書くシリーズ。
「光とともに~自閉症児を抱えて」って、どんな話か説明するまでもありませんね。 見たまんまだもんね。自閉症児を抱える家庭とその周囲の人々を描いたドラマです。 母役の篠原涼子は意外にもすんなり見られた。 好演といっていいと思う。 この女優さん、鼻声が耳障りなんだけど、この役に関しては気にならなかった。 光(主人公の自閉症児)の先生役になる小林聡美は、安心して見られる。 というか、出演俳優はみな派手さはないが安定している。 特記すべき難もなく、自然に見られた(これは案外簡単なことではない)。 脚本が良いせいなのだろう。 光が周りの人々に支えられ、成長していく様は、感動的だ。磐石の筆運び。 しかしこのドラマはそれだけでは終わらない。 毎回のように、光はよそ様に迷惑をかける。 従って篠原も毎回謝りに行く。 そこで心ないセリフを言われる。 「親のしつけがなってない」「そういう子なら閉じ込めておけ」と。 『なんてひどいことを。自閉症の子を持つ親がどんなに苦労しているかわかっているの?』 と既に光くん側についている視聴者の私たちは、つい彼らに文句のひとつも言いたくなる。 しかしこの脚本家はそうはさせない。 光から被害を受けた人たちからすれば、 障害があると解ったところで、光に対する感情はそう簡単に変えられない。 光を応援する人たちの視点だけに偏らないように、脚本はさりげなく導いてくれる。 しかしこのドラマを輝かせているのは、なんといっても最終回のラスト5分だ。 『え?何この終わり方。この1クールはなんだったの?』と 下手をすれば言われかねないラストが待っている。 私は物語に関しては単純なほうが好きなので、謎が謎のまま終わるような話は苦手なのだが このドラマについては、ラストについて考えをめぐらすことが面白かった。 あれから光親子はどう困難を乗りこえるのか、考える時間はやっかいではない。 ということで、結構オススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月29日 00時11分36秒
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