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カテゴリ:映像・音楽
というわけで「ポニョ」を見てきました。
子供向けの映画ということを念頭に置いたと聞きましたが、 ありゃあ、子供にはわからんだろうなあ。 実際4歳の娘に「どこが面白かった?」と聞いても無言でした。というか、私にもよくわからん。 まあ私にとっては「ジブリアニメ=よくわからん」が定説なので、その辺は伝統にのっとっているのか。 いらんとこカットして時間を短くしたら、トトロのようにストーンと万人が納得できる物語になったと思うなあ。惜しいなあ。 なんせ物語の序盤に盛り上がるところがきているので、途中のポニョと宗介が二人で過ごすシーンが長く冗長に感じられて飽きてしまう。 話の筋を一言で言うと、魚が人間に恋をして、その他大勢の人に多大な迷惑をかける物語。身も蓋もないがそういう話だ。 この話から、どこをどうすれば感動を生むのか、それがみどころのひとつだったと思うんだけど、どうなんだろう。疑問符が拭えない。 ただ、アニメーションが本来静止画の積み重ねで動いたように見えるという点を思い出すなら、あの波や海の動き、生物がほかのものに変化していく様などが人の手で描かれたものであることこそ、魔法そのものである。あの動きや世界観を見るためだけに映画館に行っても惜しくない。 パンフレットの巻頭にある監督の言葉、「少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである」には心震えた。 「いろいろ不安はあるけど、細かいことは言わずに、おとぎ話を楽しむゆとりを持とうぜみんな」という心意気と解釈した。なるほど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月08日 07時27分26秒
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