月人の徒然

この3連休はどこへ行こうか･･･とずいぶん悩んだ。
去年は、北海道へ行った。今年はまだ行ってないので、行きたい気もしていた。
国東に行きたい気もしていた。
直近まで最有力だったのは瀬戸内のアートイベントなのだけど、もっとも見たいうちの1人の作品が今月後半からの公開らしいことがわかり、別な機会にした。
琵琶湖のアートイベントにしようかとも思ったけど、3日かけて行くほどでもないか･･･とココまで考えたところで、再度チェックしてみた。
何をかって？
マイルを使える飛行機の空き状況である。北海道と国東を思案した時点でざっと見たのだけど、めぼしいところは埋まっていた。
年度末には2-3万マイルが消失してしまうので、2回くらいは使わないともったいないことになるのだ。
で、1つだけ空いてたのが三沢だった。

と言う理由だけで、下北半島へ行ってきた。
仕事で12年前に行って以来である。今の自分がその頃と違ってどう感じるかに興味もあった。

概況としては、あまり違った印象は無かったかもしれない。
現地の状況が大きく変わった気もしない。
あらためて思ったのは、似たような光景は北海道でもたくさん見たけれど、やっぱりどこか北海道の方が明るいと言うか開放的と言うか、そんな気がする。
津軽は未踏破だからわからないけど、野辺地から先のこの地の気配と言うのは、どこか沈鬱だ。
何がそう感じさせるのかをずっと考えていたけれど、どうもはっきりしない。
地形の印象は、たしかに効いているとは思う。歴史の長さ、言いかえれば土地とのつながりの強さの、ここではどちらかと言うとマイナスのイメージを感じる気がするのは、思いこみだろうか？

恐山。
下北ではココを抜きには語れない。
前回に行った時は夏の大祭の直後で、奉納された風車やお菓子などが風やカラスにあらされていて、良い印象が無かった。元々がどうだったかはさておき、比叡山などもそうであるように、俗っぽい気配が濃厚に漂っていて、その印象も良くなかった。
で、ココを今の自分がどう感じるかを試してみたかった。
おりしも今回は秋の大祭の時期であった。
夕刻、霧雨が強い風に舞う中、そこに立ってみた。

あぁ、やっぱりどうもすごい場所らしい･･･それはどうにか今回は感じられた気がした。
相変わらずの俗っぽい気配が好きにはなれないけれど、そういう部分も含めて人が濃厚に関わる場所なのだろう。
どうやら自分も、そのくらいの感受性はこの12年の間に持てるようになったらしい。

でも全体としては、恐山も下北も、私には縁の薄い土地である気がした。（って、あんなに遠いのに3-4回行ってれば十分に縁があるか？（笑））


さて、そういう話はココまで。
別な意味での旅の目的は、温泉と美味しいものに決まっている。
このブログを書いた後にシャワーを浴びるけれど、体重計に乗るのがとてもコワイ（苦笑）。


土曜は、まずは十和田市美術館に行った。最近は現代美術を取り入れる美術館が増えて嬉しいが、ココもそう。
なかなか良かった。何回も行きたくなるかは企画展次第という感じはするけれど。
これは外観。



周辺の公園にも作品が点在していて、そのうちの一つがコレ。
ユーモラスな外観だけど、中におかれていたビデオの映像はアートとは何ぞや？を問うなかなか渋い面白いものだった。



美術館を後にして、下北半島を西側から北上。
もうすぐ開業の東北新幹線の七戸駅の近くの道の駅で、お昼にそばを食べた。物産も美味しそうだったけど、持ち帰れるものが無いのでチーズケーキを買って食べてみた。
感動というほどじゃないけど、なかなか美味しかった。



その後、ひたすら北上･･･
東北端の尻屋崎へ。
前回行ったか記憶があいまいだったけど、風景に見覚えが無かったのでどうやら行ってなかったみたい。
南側は強い風が吹きつけて波立ち、岬を周りこんだ北西側は静かな海面になってた。



灯台の近くに、小さなお地蔵さん？が佇んでいた。
海難事故に関する碑があったので、弔いのためだろうか？
事故が起こらないで欲しいものですね。



土曜の夜は下風呂温泉の佐々木旅館さんへ。
ちょうど街の神社のお祭りだとかで、家々や参道に提灯がつるされていた。
とても良い雰囲気。昨日は雨で中止になっちゃったけど、今日は晴れたから無事に出来たのかな？
いつまでもこういうものは続いて欲しいですね。





宿でいただいた夕食です。うふふ♪
左上から、イカと野菜のバター焼き、大間のブリの照り焼き、ホタテ・ブリ・エビの刺身、真ん中左から煮物（お祭りメニューだそうで）、カズノコ、アワビ、たこの和え物、紅鮭のいずし、下の左からきゅうりの漬物、サメの和え物、ホタテとウニの炊き合わせ。



これだけじゃないっすよ。
味噌汁とウニとカニとブドウ♪
おなかが苦しい～
ちなみに朝食もイカの刺身、たらこ、サケの塩焼き･･･と美味しいご飯でした。
あ、もちろん温泉も気持ち良かったです。朝晩入りました。



日曜日は、ずっと天気が悪かったです。残念ながら。
とりあえず本州最北端の大間崎を再訪しましたが、弁天島だけ写真を撮って雨風から逃げるように退散。



半島を西沿いに降りて仏ヶ浦へ。
ここは前に行った時に良かった印象があったので、今回は船で見に行ってみた。
やっぱりなかなか良かった。



そのまま半島を南下して陸奥湾に出ると、かすかに陽射しが。
陸奥湾は、海とは思えないほど、とても静かだ。



夕刻、再び北上して恐山へ行った。
やっぱりどうも、こういう場所はあまり写真に撮る気がしない。
なんか恐れ多いという感じがして。
植物だけ撮ってみました。



そのまま薬研まで行って、昨日の夜は薬研荘さんへ。
もちろんご馳走にありつきました。
左上から、キノコ・山菜10種の鍋、たことみょうがの和え物、キノコの胡麻和え、大間のマグロとタイの刺身、下左の前菜は貝・ホヤ・たこ、下右はカニの味噌汁。
どれも美味しかったけど、特にキノコ鍋は絶品でした。



上の写真の上の方にちょっと空きスペースがありますが、ココには焼きたての岩魚が･･･



そしてなんと言っても、メインはコレ。
アワビです♪
メニューは「しゃぶしゃぶ」なんですが、上側は「しゃぶしゃぶじゃもったいないから刺身で食べて」とのご指示。
どちらも美味かった！！



今朝は薬研荘さんのお風呂ではなく、近くの奥薬研温泉へ。ここの露天風呂は以前とかわらず気持ち良かった！

今日は昨日までと打って変わって、天気が素晴らしく良かった。まずは昨日と逆回りで南下。
恐山の横の宇曽利山湖はとてもきれいだった。ちなみにこの湖は酸性が強く、魚はウグイという種しか棲めないそうです。







釜臥山の展望台からも、宇曽利山湖がきれいに見えた。



陸奥湾もとてもきれいに見えた。
こんなに晴れてるのに、風がほとんど無い。



そしてあとは帰るだけ。
行きとは違って帰りは下北の東側沿いに南下･･･

ボン・サーブというところのソフトクリーム。美味かった♪



東通村では新そば祭りをやってた。
十割だそうだけど、二八の方が良いかなぁって思った。



時間があまったので、三沢からちょっとだけ南下してカワヨグリーン牧場へ行ってみた。
ここはユースホステルがあって、かつて2-3回ほど利用したことがある。
牧場の高台に露天風呂があって素晴らしく気持ち良かったのだけど、残念ながら今はお湯が出ないらしい。
でも、牧場の雰囲気は相変わらず良い。栗がたくさん落ちてた。



栗は食べられなかったけど、くるみのケーキをいただいてきました♪



以上です。
さ、覚悟を決めて体重計に乗るか･･･（苦笑）