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December 12, 2009
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テーマ:海外生活(7789)
カテゴリ:マラウイの学校

2009年のMSCE(高校卒業資格国家試験)の採点も終わりつつあるようです。

ここで紹介した友人も採点を終え、
自分の勤務している学校のある村へ戻ったと言っていました。

   前回、紹介した通り、すでに新年度は始まりましたが、
   まだ国家試験の採点が終わってない教師たちもおり、
   教師の3分の1くらいが不在のまま、新年度が始まったようです。


MSCEの採点は、答案1枚当たり10クワチャをもらえるそうです。

   通貨換算サイトによれば、10クワチャ=約6.1円 。
   現在、生卵1個が35クワチャ、ビール1本130クワチャだそうです。


数学や英語など、たくさんの生徒が受験する科目なら、
朝3時から深夜までかかって1日300枚くらい採点し、
日当で3,000クワチャあまり入手する先生もいる
そうですが、
友人の今回の担当は、フランス語。

受験者数が少ないうえに、子どもたちの書いている答案が判読不能わからん

   私も、子どもたちの提出物や定期考査の採点では、
   彼らの書いた文字を判読するのが大変でした。

毎日、朝7時から夜9時まで、土曜も採点して2週間あまりを要したものの、
得られた手当は合計で、たった1,500クワチャ。



さらに友人が住んでいる村から採点会場のあったゾンバまで、
現在、片道2,000クワチャあまりかかるそうですが、
交通費として支給されたのは、片道700クワチャのみ。

   マラウイ全国的な石油不足のため、交通手段をなかなか手配してもらえず、
   採点が終わった後も数日間、試験会場から移動できなかったそうです。


つまり、与えられた手当と交通費を加算しても、実際にかかった交通費にも満たず・・・


「もし来年、また採点をしなければならないのであれば、
 主免のフランス語ではなく、副免の英語の採点をしたい」

と、友人は言っていました。

私の配属先にも、主免が家庭科のため、教員養成校の家庭科は担当したいけれど、
高校の家庭科の授業は担当したがらず、副免の数学を好んでいた人がいました。

今回の国家試験の採点にも、数学で参加していたそうです。


そして業務にかかる交通費の負担を考えても、
農村部と都市部の教員の配置のアンバランスな理由も、わかるような気がしました。



子どもたちにとって、どの教科も必要であるならば、
教師にかかる負担を考えても、教科による手当の差をつけるべきではない
と思います。

   ケニアでは、理数科教育を充実させる一環として、
   理数科教師の給与を他教科の教師に比べ、上げた時期もあったようです。

   それを聞いたマラウイアン理数科教師たちが色めいていましたが、
   私は、学校教育に人文科学も必要だと思うので、そのような措置は疑問です。


そして、連日、朝3時から深夜までかかって1日300枚を採点した内容、
すなわち採点ミスも起こりうるその環境を危惧します。

出来高制の問題を感じますが、時給制にしたら、さらに能率が悪くなるのかもしれません。


改善の余地がたっぷりあると感じる、マラウイの国家試験です。



今回、私がいただいたボーナスは、彼らの年収以上・・・
今の私は、ぬるま湯に浸かっています・陳謝

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Last updated  December 12, 2009 08:59:53 AM
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