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今回は特別に、カラーイラスト!
★イラスト付き★ 小説「首輪のニュースキャスター」9 「おや、まあ・・・。」 「こりゃまた驚いた。」 納屋の引き戸を開けるなり、キク子とハツ枝が目を見張って素っ頓狂な声を上げる。 縄と鎖が垂れ下がり不気味な檻が置かれた薄暗い納屋の中央に、目映いばかりの洒落たライダースーツに身を包んで目を閉じた青年の姿があった。 青年は革衣の上から厳重に縄掛けされ、こんもりと膨らんだ股間にまでぎりりと縄を通されて梁から逆さに吊るし上げられていた。 「歳の頃はニ十半ばといったところだねぇ。綺麗な顔といい、ガタイの良さといい・・・こんな上物をいったいどうしたんだい、寅爺。」 ハツ枝が突然現れたアクションヒーローのような青年の周囲を、値踏みしながらゆっくりと1周して寅吉に尋ねた。 「それが・・・この若造、トイレを借りたいとやって来たんじゃ。見れば、バイク乗りには珍しい美形の野郎で・・・」 「で、この有様かい。」 シゲ代が薄笑いで、呆れた表情を寅吉に向けた。 「どうやら仲間は居ないようだし、帰り際に思わず薬で口を塞いじまったという訳じゃ。」 「仕方ないね・・・じゃあ、番で飼うとするかい。牡犬同士で交尾させるのも面白いだろうねぇ・・・くっくっく。」 シゲ代が、手にした鎖の先で身震いする阿部を見遣って薄気味悪く含み笑いした。 「ひえっ・・・ひひぃ・・・。」 寅吉が梁に掛けた縄を引くたびに阿部が、縄が見えないほどその割れ目を締め上げる尻を振りながら宙に浮いてゆく。 「お、下ろしてくださいっ。」 ライダースーツ姿の青年の隣に、日本国営テレビの人気キャスターである阿部雄二朗も逆さ吊りで並べられた。 「ぷっ・・・阿部さん、もう3日もウンコしてないだろ。便秘には逆立ちが一番効くそうだよ。」 「心優しいアタシたちが阿部さんの身体を心配しての思い遣りですわ。遠慮せずに好意を受け取って下さいな、ぎゃっはっは。」 ハツ枝とキク子が、丸裸の白い縄人形と化した身を逆さに吊られて狼狽える阿部を見てゲラゲラと笑った。 「ウンコがしたくなるまで、そうやって豚のようにぶら下がってなっ。」 「あひい・・・ぎえっ。」 シゲ代が阿部の尻縄をぐいと引き、その小さな唇から唸り声を上げさせた。 「ううっ・・・。」 阿部の苦しげな唸り声が漏れる納屋の引き戸が、ガラガラと小さな音を立てた。 「やっぱり此処だったよ。おや・・・あの男前のマゾ男も居るじゃないか。」 「えっ、どれどれ・・・。」 女ホームレスの1人が中を覗き込み、続いて他の2人も周囲を窺いながら納屋に入って来た。 ホームレスに気付いた阿部が、逆さ吊りで真っ赤になった顔で小さく呻いた。 「助けてくれ、頼む・・・。」 「ふっ・・・こんな格好にされて、マゾ冥利に尽きるんじゃないのかい。」 「せっかく俳優のようなイケメンのバイク乗りを見つけたのに、あのジジィに横取りされちまって・・・。」 女たちは青年を積んだ軽トラを一旦は見失ったもののシゲ代の家の前で見かけ、もしやと思いこの納屋にやって来たのだった。 「でも、今度はヘマはしないよ。さあ、ババァたちが来ないうちにこの金蔓をいただくとしようかい。」 「こっちのマゾ男はどうする? 一緒に奥様に売り飛ばすかい、それともアタシたちの玩具に貰っておこうか。」 「そうだねえ・・・しかしいくら見た目は上玉でも、奥様もマゾの変態じゃ面白くないだろ。これ以上あのババァたちに恨まれたくもないからね。」 「ほどいて・・・この縄を解いてくれぇ・・・。」 まるで江戸時代の重罪人のように打たれた厳しい縄目から逃れんと身を捩る阿部を他所に、女ホームレスたちが青年を吊し上げた縄を解き始めた。 [首輪のニュースキャスター]カテゴリの最新記事
たまさんへ。
おはようございます。 また、ホームレスが登場しましたね。 阿部さんが、どうなるのか? 気になりますね。 青年も気になるし、展開が楽しみです。 奥様っていう人も、鍵ですね。 (2012年02月13日 08時53分22秒)
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