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プーチン首相「ティモシェンコ氏に対する7年の懲役は理解できない。」~ロシアとウクライナの関係に影響か
ヴェスチ プーチン首相は今回のティモシェンコ氏に対する判決に関し、「なぜ7年の懲役になったのか全く理解に苦しむ。しかし、今回の判決はティモシェンコ氏を通じて取り交わされたロシアとウクライナガス協定に問題を投げかけることになり、これは危険であり両国にとって良くない結果を生むことになる。」と強調しました。 プーチン首相(北京訪問中にメディアに質問されて) 「7年ですか。そんなに長く…。7という数字は私にとってはラッキーナンバーですけどね。 今回の彼女に対する7年の懲役判決は本当に理解できない。 私は拘束者に対する刑法に関しては詳しく分かりませんし、実際にどう明記されているかも知りません。しかし、メディアからの情報から考えると、有罪判決はロシアとの天然ガス協定に署名したからという理由になっていますよね。 でも、ティモシェンコ氏は全く契約に際に署名はしていないのですよ。 契約はあくまでもガスプロムとナフトガスの代表によって取り交わされているのですから。 (*ティモシェンコ氏はあなたにとってどのような立場にありますか?との問いに) ティモシェンコ氏は、私にとっては個人的な知り合い。友人でも親族でもない、むしろ政治的には敵対者です。 ティモシェンコ氏はヨーロッパよりの政治ですから。 しかし、ロシアとウクライナは、両国の利害が合うところで協力すれば互いに大きな利益があるはずなのです。」 プーチン氏は今回の判決に際し、「それぞれの国には独自の司法システムがある。当然ウクライナでも。」と付け加えました。 プーチン氏 「ところで現政権の大統領についてもいろいろな報道を聞いています。それを見聞きすれば、今も昔も(腐敗した)司法組織は変わっていないのではないかと思います。」 ユーリヤ・ティモシェンコ氏の判決に対しては、ラヴロフ外務大臣も「反ロシア的な動き」とコメントし、外交的観点から「両国の天然ガス協定が有罪の理由とされており、明らかに反ロシア的な様相を帯びている。」としています。 ラヴロフ外相 「ロシアはウクライナと懸命に共同プロジェクト建設のために尽力をしてきた。天然ガス協定にしても同様である。この件に関してはウクライナ側と9月24日の会談で確認をしている。こうした動きが今回の判決で影響を受けないように切に願っている。 両国の協定は契約として実行しなければならない。」 本日キエフのぺチェルスキー裁判所で2009年の天然ガスをめぐる契約に違法行為があったとし、ティモシェンコ氏に対し7年の懲役刑が言い渡されました。 裁判官によると、「ガスプロムとナフトガスの間で取り交わされた協定はウクライナ政府閣僚の行こうとそぐわないもので、明らかに違法であり、ユーリヤ・ティモシェンコ氏の独断で締結された契約」と法廷では判断しています。 この契約の結果、ティモシェンコ氏は政府に15億グリヴェン(約1億8900万ドル)の損害をもたらした、としています。 ティモシェンコ氏はこの裁判はヤヌコーヴィッチ大統領による個人的な復讐行為と非難しています。 ティモシェンコ氏は判決が効力を正式に発揮するまでの間、一時的収容所にとどまることになります。 懲役期間は2011年8月5日に逮捕されてから数え始められることになります。 この判決に不服を申し入れ上訴することも可能です。 ************* ロシアにとっては天然ガス協定が無効になることが一番怖いと見られます。 また、西側にとっては極めて西側よりだったヤヌコーヴィッチ政権が、確執をめぐり独裁主義的な行動に出たことが懸念なのかもしれません。 お隣は正真正銘の独裁政権のベラルーシです。 ウクライナの現政権による政治的ヤクザ行動を黙認した場合、ベラルーシのような状態になる可能性も無きにしも非ず、ということでフランス、UK、アメリカを始め各国がこのティモシェンコ氏逮捕に懸念を表明しています。 ティモシェンコ氏の政治生命がこれで終わりなのか、また何かが起こるのか予断を許しません。 18%OFF【ドゥラメール(DE LA MER) モイスチャライジングクリーム(30ml)クレーム ドゥ・ラ・メール】定価¥17,850 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 13, 2011 12:14:45 AM
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