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September 6, 2016
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カテゴリ:ロシア
プーチン政権に北方領土返還の気は全くなしと見た方が無難〜日本政府は資金や経済援助を与えた挙句、領土問題解決ゼロでも納得いく方策検討すべき

『クリール諸島のことを口に出したな!』と怒るロシア(熊)
風刺画の作者は「プーチンは日本に島を渡すのではなく『貸し出す』だろう。結局プーチンの作戦がちだ。」と述べています。


プーチン大統領の見解はあくまでもソヴィエト連邦が北方領土を戦後処理の一環で取得したことに基づき、それが国際法に明記されていることを主張しています。
ですから、曖昧な日ソ共同宣言に記された、日露和平条約締結後に返還されることになっている南の2島(歯舞諸島群、色丹島)返還も「返還の条件が曖昧で、詳細は後日付け加えられると書いてある」というコメントをインタビューであげたあたりからも、実際は2島でさえも返還しない可能性が強いと思われます。

しかし、返還の可能性あり、と見せかけ、安倍首相との「友情」を縦に経済協力、資本誘致を達成するのがプーチン大統領の狙いでしょう。実際に領土問題を決定するのはこうはノラヴロフ外相です。彼ははっきりとロシアの立場を1956年の条約に基づいており、なんら変わっていない、としており、領土は絶対に返さないとも。

和平条約締結をしなくとも、友情をかざして経済協力や資金を獲得できるならその方がいいわけかもしれません。国後、色丹島の返還の「約束」を守る必要性もありません。

仮に和平条約締結をしても、ロシアとしてはすでに着々と北方領土にインフラ投資をして既成事実を作っています。ですから、すでに住民がおりその住民の生活と安全を確保するために、返還は受け入れられない、あるいは住民による国民投票をしなければならない(そしてその投票では当然ロシアに帰属したいという決定になるはずです)、とでも言い出すかもしれません。

日本は最悪の状況、つまりロシアから甘い汁を吸い取られて島が戻ってこない状況でも納得いくような見返りを獲得しなければならないでしょう。

例えば、日本企業が極東に参入した際にそれ相当のロシア政府からの援助や保護を受けられる、あるいは税金面での優遇措置を与えられるなどです。

ロシア人は一度手にしたものを返すような気は全くありませんし、領土意識の非常に高い民族です。

こちらのニュースにもブルームベルク紙へのインタビューで、プーチン大統領がクリール諸島の領土を売りに出すようなことはしない、と明言したとあります。
「日本となんとか解決策を見出したいが、ロシアは領土を売りさばくようなことはしない。」

すなわち、ロシアとしては領土問題は別問題、一方、「友情」やプーチン大統領訪日で日本が気を良くして経済協力をしてくれるなら大歓迎、という態度です。

プーチン大統領の日本訪問は経済協力へのお礼参り、「多忙で世界から注目を集めるプーチン自らが時間を割いて日本を訪れた」ことで日本政府が納得してくれるだろうと踏んでいるようです。

プーチン大統領と安倍首相の今後の会談ではおそらく、「これからも経済協力を続けて文化交流もしよう」という話になるでしょう。
しかし、ロシア側から「ロシアのクリール諸島住民は島が日本領になることを拒んでいる。これは政府でもどうしようもない。したがって和平条約をクリール問題を度外視して締結するか、問題がある以上和平条約を諦めるかのどちらだ。これまで通り和平条約なしでもこうした協力や交流ができたのだから、今後もそれで問題ないじゃないの?こちらは住民の意思を尊重するしかない。」と言われてしまえばそれまでです。

最悪のシナリオを予測して準備していただきたいと思います。
プーチン大統領は記者会見の場で「安倍首相が名前で呼び合う仲になろうと持ちかけたのも彼が賢い政治家だからだ」として、背後に政治的意図を感じて警戒しているようです。
カネの存在があれば真の友情は成り立たないことも日本政府はご理解いただきたいと思います。








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最終更新日  September 8, 2016 03:52:51 PM


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