幕末に活躍した新撰組。
それは、身分、家柄を問わず、
実に様々な出身の人間が集まっていた。
それは、この時代においては画期的なことで、
こうやって家紋を並べ比べてみると、それがよくわかる。
「丸に三つ引両」
近藤勇 | 武州多摩郡上石原の出身。
百姓の出で、家紋が元からあったとは思えないが、これは養父、近藤周助のもの? |
---|
「右三つ巴」
土方歳三 | 武州多摩郡桑田村石田の出身。
彼もまた、百姓の出身で、家紋もあったかどうか疑問だが、土方家の全ての墓石にこれが刻まれている。 |
---|
「揚羽蝶」
芹沢鴨 | 家系は常陸平氏流大掾氏の一族で、相模国高座郡芹沢からおこったという。新撰組には珍しい?
名門の出。 |
---|
「丸に横木瓜」
沖田総司 | 父は奥州白河藩阿部能登守正備の家来。
余談ではあるが、二枚目のイメージがあるが、実際には「ヒラメのような顔」をしていたのだそうだ。 |
---|
「丸に九枚笹」
斉藤一 | 福島県会津若松市。
無口で得体の知れない刺客で、維新後も警察官として行き抜く。 |
---|
「丸に一つ引」
原田左之介 | 父は伊予松山藩の足軽。
腹に真一文字の切腹跡が残っていた事から、この紋になったという。
美男で気短かだったらしい。 |
---|
「丸に井文字」
井上源三郎 | 父は多摩郡日野宿八王子千人同心。
慶応四年、鳥羽伏見の戦いで討死。 |
---|
「石餅に松皮菱」
長倉新八 | 実家である松前藩長倉家の定紋。
維新後、杉村義衛と改名し、北海道で余生を過ごす。 |
---|
「立ち葵」
山南敬助 | 奥州仙台の生まれ。
姓を「やまなみ」と読まず「さんなん」であった可能性が高いらしい。
|
---|
「庵に木瓜」
伊東甲子太郎 | 伊豆田方郡伊東荘の伊東姓。
薩摩と内通していたとか、坂本龍馬の暗殺にも関わっていたかも知れないという策士。
|
---|
新撰組は尊王攘夷に属するるものの、
幕府を尊びながら、新時代を確立しようとする佐幕派。
攘夷とは敵を追い払うという意味で、
倒幕して攘夷を実行か。
佐幕して攘夷を実行か。
簡単に言うと二つの考え方に分かれたわけで、
結局のところ、
土方という頭脳明晰な副長がいながら、
基本的に、時代を見誤った。
隊内で、殺したり、殺されたり、犬死にしたり、
無駄な血が沢山流れたわけだが、
どれも、強い志あっての事で、
自分自身の強い意志にのみ動いていた。
決して、他人に動かされてたわけではない。
そう思うと、
それぞれ、後悔する所は何もなく、
むしろ、現代よりものびのびとした一生を送れていたかもしれない。
ア、歴史を語りだしたら、キリがないので、ここらでやめておく。
最期にオマケ画像。
偶然に近藤勇の孫だという女性の写真を見つけた。
近藤勇の孫 |
近藤勇 |
---|
そっくり!!
ここまで、似てるなんて、
チョット珍しい!!
お孫さんの女性に同情してしまうのは、私だけか?