|
カテゴリ:文楽
見てまいりました。国性爺合戦。
見たのは昨日も書いた通り、その内の4段、 千里が竹虎狩りの段 楼門の段 甘輝館の段 紅流しより獅子が城の段 でした。 昨日は、変換間違いで、国姓爺合戦としてしまいましたが、文楽、歌舞伎の演題は「国性爺合戦」が正しいです。 国立小劇場でポスターにそう載っているのを見て、帰ってきて調べてみてわかりました。 Wikipediaに「江戸時代初期、中国人を父に、日本人を母に持ち、台湾を拠点に明朝の復興運動を行った鄭成功(国性爺、史実は国姓爺)を題材にとり、これを脚色。結末を含め、史実とは異なる展開となっている。」とある通り、主人公の名前を実名とは変えることで、脚色してるからね、史実とは違ってるよってアピールしてるのでしょう。 文楽と歌舞伎の国性爺合戦のあらすじは、ざっくりいうと 平戸で、日本人の妻と共に漁師として暮らしている老一官は、もとは鄭 芝龍という明の役人。ある日浜で赤ん坊を連れて船で流れ着いた明の皇女を助けます。この皇女、栴檀皇女から、明の国が韃靼国に滅ぼされたことを聞き、鄭芝龍夫妻と息子の和藤内(鄭成功)は、明の再興のために中国に渡ります。 老一官には、日本に渡るときに2歳で遺してきた錦祥女という娘がおり、今は、将軍甘輝の妻になっているという噂でした。 甘輝は今は韃靼に仕えていますが、もとは明の将軍でした。勇猛な甘輝の力添え頼もうと、三人は錦祥女と甘輝の住む獅子が城に向かいます。 獅子が城に向かう途中、和藤内と母親は竹藪(千里が竹)に迷い込み、韃靼兵が狩ろうとしていた巨大虎を和藤内が素手でやっつけ、韃靼兵も家来にしてしまいます。(千里が竹虎狩りの段) 獅子が城の楼門に着き、老一官は娘の錦祥女と父娘の再会を果たしますが、警固の兵は韃靼の掟を盾に城内に入ること許しません。罪人として縄を受けることを条件に入城を許された妻だけが、甘輝に会って話をするために入城します。(楼門の段) やがて韃靼王に召し出されていた甘輝が帰館します。大明国復興のために助けを求められると、和藤内に味方したいが、妻の縁で韃靼を裏切ったと言われては男の恥、錦祥女を殺してから味方しようと、妻に刀を向けます。 老一官の妻に妨げられて妻を殺すことが出来ない甘輝は、それなら和藤内に味方もできないと拒否。錦祥女は外で待つ和藤内にその結果を知らせるため、合図の紅粉を溶いた赤い水を流します。(甘輝館の段) それを見た和藤内は、怒り狂って城内に乱入、甘輝と大立ち回りをしていると、錦祥女が出てきて、赤い水は、自害した錦祥女の血だというのです。これで、夫は和藤内の味方になれると。心を打たれた甘輝は和藤内に味方することを明言し、国性爺鄭成功の名を和藤内に与えます。 これを見て、老一官の妻は喜び、日本人の継母は娘だけを死なせたと言われては日本の恥と、錦祥女の胸から刀を抜き取り、自分の喉を掻き切って自害します。(紅流しより獅子が城の段) ごめんなさい、ここまで、なぜかアップされてしまいました。 長くなったし、削除するのはやめて、続きを明日、その2としてまた書きますね。 今日はここまでで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[文楽] カテゴリの最新記事
|