|
カテゴリ:カテゴリ未分類
いつの年賀状だったろう、マサヒロと奥さんのチカちゃんからの年賀状にブログのアドレスが記されていたのでさっそくお気に入りに登録して時々眺めていた。
マサヒロはお母さんからその才能を受け継いだもの凄く腕のいい美容師で、今では自分の地元で3店舗を展開する他、その技術の普及のために日本全国を飛び回って研修やイベントを繰り広げていた男だった。 私が結婚するときも、母が急に入院してしまい、いわゆるブライダル何とかというトリートメントをする時間が一切なくなったのを知って家まで道具一切抱えて来てくれて顔やら襟剃りを全部してくれたり、その他にもここには書ききれないくらいのやっかいを「しょーーがねーーなあ!」とにっこにこの笑顔で片付けてくれた。 昨日久しぶりにマサヒロのweblogを覗いた。月に10日くらいの更新。仕事の事、あっちこっちの研修旅行、地元の美味しい食堂、趣味のジェットスキーの事、自分の部下とのBBQ…。 虫の知らせ と言えば言えるのか。普段はしないのに、リンク先の私の知らない人達のブログを何となくクリック。 『…このブログをご覧の皆様には既にお馴染みだと思いますが、僕が尊敬する美容室のマネージャーが天に旅立たれました。突然すぎてその事実をまだ認める事が出来ません…』 書いてある内容はわかるのだが、マサヒロの事だとは認められなくてすうっと身体が冷えていくのが感じられた。慌てて他のリンク先も見てみる。ある方がきちんと書いていた。 『Kさんが…くも膜下だそうです…まだ何も返してない…』 慌てて年賀状を探す。チカちゃんの携帯電話の番号を見つけてかけてみる。 もう何年ぶりに聞くだろう、チカちゃんの声。 「ごめん、そうだったんだ。ごめんね、やっぱりこうやって知らせるべき人を落としていたよ。 見てもらいたかった。最期本当にいい顔だったから。今日社葬が終わったのよ。Cさん、まだしばらく彼は家にいるからお線香あげに来てね、お願い。」 先週の水曜日割れるような頭の痛みと意識喪失で自宅から救急車で運ばれて、それから一度も意識は戻ることなく21日の夕方に逝ってしまったそうだ。 生きている事を150%くらい楽しんでいた人。仕事中の真剣な顔つきの他には、笑顔しか知らない。 43歳で逝ってしまうなんて早すぎる。私は真剣にこれからマサヒロに頼まねばならない事があったのに。チカちゃんにもそう言ったら 「そう、みんなにも同じ事言われたの。これからやってもらわなくちゃならない事がいっぱいあったのに…って。」 マサヒロ、だめだよ。1抜けするのはあなたじゃないし、第一早すぎる。 それはあなたの一番嫌う『ルール違反』ですよ。 どんな気持ちで『安らかに眠って下さい』と願えばいいんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 25, 2006 04:10:54 PM
|