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【11/17 文京区 内海裕美先生の講演内容をご紹介します〜】
当日のツィートから。(ママリングスの落合さんがおこしてくれました) ゆる育児キャンペーン 文京区始まりました。小児科医の内海先生のお話、スタート。 内海先生が高校生の時にコインロッカーベビーの問題が出てきた。 その後、小児科医に。 研修医一年目で対応した子どもが被虐待児だった。 「せっかく産んだ子どもをどうして虐待するのだろう…」という思いがずっと残り、開業した時に子育て支援もすることにした。 人間は生涯発達をする動物。ずっと発達していく。 子どもたちに発達課題があるように、大人にも発達課題がある。程よい発達課題は発達を助ける。乗り越えられる。 課題が大きいと乗り越えられない。不全感が残る。 いろいろな考え方。コップの水が半分ある。半分あるからいいや、と思う人と、 半分しかないからどうしよう、と思う人がいる。 事実を歪めないこと、その癖がついているかどうかで人とのコミュニケーションも随分違ってくる。 「うちのA子ちゃんは、白いご飯は食べるが混ぜ御飯は食べない。」 あるお母さんは、「白いご飯も、混ぜ御飯も食べて欲しい。」と思うお母さんは、どうして食べないのかな、私の混ぜ御飯が美味しくないの?とブルーになる。一方のお母さんは「混ぜ御飯、作らなくていいや、ラッキー。」と思うかも。 どちらが良い、悪いではなく、自分はどういう考え方をしやすいか、人はどんな感じ方をするか、を理解しておくことが大切。 負の感情、イライラする、悲しい、残念、泣きたい気持ちを大事にすること。負の感情をよそ者扱いしない。自分の気持ちを素直に見つめる癖がつくと、自分のことが好きになります。 人はそんなに強くない。動物と違って、希望があるからこそ、絶望がある。オランウータンと人間、何が違うか。ある時、オランウータンが寝たきりになった。人間だったら絶望しているだろう。その猿は立ち直った。猿には「今」しかない。希望もないので絶望もない。人間には希望があるから絶望がある。 入院、子どもが「こんなに自分のことを思ってくれている人がたくさんいるんだ」と気がつく体験になる。医師や看護師の仕事を身近に見ることができる。採血などを頑張ることを医療者に褒めてもらえる。そうした子どもにとってのプラスの体験になる。失うものの傍らにはブラスになるものがある。 そんなことは一つもない。得なところを見れるような習慣をつけられると良い。 子育てってプロがいるくらいだから本来専門家。お母さんにしか出来ないことがある。「お母さん、大好き」「お母さんがいてくれてよかった」には、大変さがあるから。子育て、仕事、誰かに決められたのではなく自分で決めたこと。「産む」という選択をした自分が決めたこと。親の発達を楽しんでほしい。 丸ごと自分を受け入れること。私の中にはいろんな私がいる。仕事の自分、家での自分、◯◯ちゃんのママ、全部ひっくるめて自分。◯◯ちゃんのママ、と呼ばれることを嫌う人がいる、その時、そんな自分を認められていない。 自分の中に抱え込まない、お母さんとお父さんが小さな家族で、家族だけで子育てをしなければならないと思っている人がおおいが、そんなことはない。 相手に本当の気持ちを伝えられること、自分の気持ちを素直に伝えることは大切。 恋愛時代は錯覚。私のことをわかってくれると思っているのと、一方はわかろうと努力しているので、何となくうまく行っている。 感謝、わかってもらう努力をすることが大切。 性格の問題ではなく、スキルの問題。 効率良く、一人で生活することができる世の中では、感謝をするという機会がすくなくなる、スキルを磨くことが難しい。人間はそんなに対した生き物ではないけど、やっぱり素晴らしい生き物。 人間には「錯覚」 事実が違って見えることがある。 「早とちり」「思い違い」 子どものことであっても、夫や奥さんのことであっても。 事実を確認して、ゆっくり対応する。コンビニで5分くらいで買い物をし終わらないとイライラする。レジの向こうで何かしている店員がいると、「あの人、こっちに来て対応してくれればいいのに。」と思う。コンビニで5分で買い物をする習慣にならされている。 今、大切なのは、じっくり、しみじみ。 情緒の交流がない時代になった。負の感情を育てないとキレる。 負の感情になれること、育むことが大切。 シングルの人、虐待を受けたことのある人、性同一性障害の人、 自分の親としての気持ちを子どもに押し付けない、親として発達していく。 子どもがいなかったらこんなことしませんよね?だから、子どもがいることって有難いこと。「お弁当を作るのめんどくさいな」あの震災で、お弁当を作ってあげたくても作れなくなった親もいる。お弁当を作れることを楽しめたらいい。これから私はおばあちゃんになって、おばあちゃんとして発達していきたい。 ***お話を伺った後に先生に、 「先生、江東区にもいらしていただけませんか?」と訊いたら、 すかさず「えー、文京区なら行くけど他区は行かないー」と即答。笑 震災のくだりでは、亡くなった子どもたち、お弁当を作ってあげたくても作れない母達を思って、ぐっと涙をこらえていた先生。 また、文京区でお話を聞きたいなー。 (写真は、文京区社会福祉協議会 浦田さん、地域活動を実践する文京区民 西郷兄弟、文京区子ども家庭支援センター 課長の鈴木さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2013 10:54:50 AM
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