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Manachan's World-東京下町日記

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2008年05月04日
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毎度のことながら、三度のメシより、不動産が好きな私です。

行く先々の都市で、不動産広告をもらいまくり、不動産雑誌を買いあさっています。娘が寝静まった後、熱いミルクティーを淹れて、滞在先の都市・台北の不動産広告をニヤニヤしながら眺めている私は、変態でしょうか?

というわけで今回は、台北の不動産事情をレポートしてみますね。

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台北は、アジア有数の大都会です。台北市と、郊外の通勤圏を含めた都市圏人口は680万人を数え、香港とほぼ同じ規模を誇っています。日本でいえば、東京、大阪よりは小さいけれど、名古屋よりは大きい。台湾総人口の、約3割がこの台北都市圏に暮らしています。

行政区画でいえば、台北市が中心にあって、その周りをぐるりと、「台北県」が囲んでいて、そこに郊外衛星都市がたくさん並んでいます。日本の首都圏でいうと、台北市が東京都、台北県が神奈川県・千葉県・埼玉県のようなものです。

台北都市圏は、郊外への拡大を続けています。台北市の人口は、私の住んでいた20年前とほとんど変わらず、260~270万人をキープ。逆に台北県(郊外部)の人口は、20年前は300万人前後だったのに、今や380万人を数えます。それどころか、台北の通勤圏は隣りの桃園県にも広がっています。非常に興味深いことに、

台北の不動産相場は、ここ20年間、東京と似たようなトレンドで、推移している!

まず、1980年代後半、日本の所謂「バブル時代」に、台湾もバブルを迎えました。当時は、「台北の地価が東京化する!」と言われたものです。

日本のバブルが弾け、長い地価低迷の時期を迎えるとの同じく、台湾の地価も、長い冬の時代を迎えます。東京ほどは下がりませんでしたが、台北でも、1992年につけたピークと比べ、平均で3割ほど下がりました。これが上昇に転じたのが、2001年後半のことで、この面でも、東京とほぼ同じ軌跡をたどっています。

2005年後半からの直近2年で、台北の不動産価格は急騰し、すでに、1992年のピークを軽く超え、過去最高を更新しています。今年、台北市の中古不動産の平均価格は坪あたり38万台湾元(約130万円)。台北の標準的なファミリータイプである、30~35坪の住宅の購入価格は、日本円で3900~4550万円で、東京とそう変わりません。台北の平均所得が東京の半分程度であることを考えると、大変な高額であることが分かります。したがって、

標準的なサラリーマン家庭は、台北市内に家を買えないから、台北県に住んで、台北市に通勤する

のです。台北県なら、交通便利な場所でも、中古マンションの坪単価が15~20万元程度なので、マイホームが1500~2300万円程度で手に入ります。台湾人は夫婦共稼ぎが当たり前だし、また住宅ローンの利率も日本並みに低い(年3%強)ので、サラリーマンにも手が届くのです。逆にいえば、地価の格差があるがゆえに、台北市の人口は増えずに、台北県の人口が増えるとも言えます。

台湾ワイドでみれば、台北一極集中が急ピッチで進んでいます。台北は首都である上、金融・サービスの機能が集積しているのに対し、台湾第二の都市・高雄市は重工業中心の都市で、中国大陸への工場流出に悩み、長期低迷が続いています。昨年、台湾新幹線が開通したことにより、高雄から台北への人口流出はさらに進むでしょう。驚くべきことに、

台北で家1軒買えば、高雄に家3~4軒買える

と言われており、最近ではさらに、両都市の格差が開く傾向にあります。第三の都市・台中市もサービス経済に力を入れていますが、台北の吸引力は圧倒的に強いのが現実です。さらに興味深いのが、

台北都市圏で、地価の二極分化が進んでいる

ことです。中国大陸に進出し、大金持ちになった一部の台湾人経営者(台商)や、大陸のお金持ち(陸資)が、台北市内の一等地の豪邸を、すごい金額で買いあさっています。5~6億円や、それ以上する物件も、結構あります。それにつられて、台北市の中古住宅価格も急騰しています。一方、郊外部(台北県)の上昇は、比較的緩やかです。「台北市」という住所は、日本の首都圏における「東京都」以上に、ブランドであるといえましょう。

また、台北の不動産を語るうえで、欠かせないポイントとして、

台北地下鉄(捷運)沿線の人気が上がってきている

ことが挙げられます。台北の公共交通は、つい最近までバスが主流で、バイク通勤も非常に多かったのですが、ここ数年、地下鉄網が郊外部まで整備されてきたため、地下鉄での通勤者が急増しています。これからの台北は、東京と同様に、「どの駅まで徒歩何分か?」が、不動産の価値を大きく左右することでしょう。

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台北で家を買うべきか?買うとしたら、どこで、どんな家を買うか?・・・もちろん、買う予定はありませんが、話のネタに、考えておいて損はないでしょう。私が狙うとすれば

1)台北県で、台北市まで至近距離にあるエリア
2)地下鉄で、台北市の中心街まで10分以内に出られるエリア
3)公園、良い学校、ショッピングセンターなど、ファミリー向けの居住環境があるエリア



まず、1)に関していえば、「台北市」のアドレスがすでにブランド化して、割高になっている一方、「台北市に限りなく近い台北県」が、比較的に割安である分、価格の上昇余地も大きいと考えます。2)に関しては、地下鉄が台北住民の足として、今後定着することが分かっている以上、論を待たないでしょう。3)が重要なことも、言うまでもありません。

この3つの条件を満たしたエリアが、たとえば

菜寮」(ツァイリャオ・・・台北県三重市)


です。このエリアは、まさに「橋を渡ればすぐ台北市」。さらに、2010年開通予定の地下鉄新荘線で、菜寮駅から3つ目が、台北のビジネス中心街ともいえる「民権西路」駅になります。さらに、隣りの「三重」駅からは、台北国際空港に直結する地下鉄に接続できるようになります。(地下鉄路線図)。

菜寮は、私のいるホテルから徒歩10分程度なので、先日歩いてみたのですが、庶民的ながら、ちょっとした文教地区といった感じでした。公園も、それなりにありますし、買い物はとても便利。これから、ますます環境が整備されて、良くなるでしょう。

この「菜寮」周辺の中古マンションが、ざっと見ると、坪単価18~20万元前後のようでした。2部屋、19坪のカップル向け物件が360万元(1220万円)、31坪の3部屋ファミリー物件が575万元(1950万円)で、売り出されています。最近は、タワー型の超高層マンションも出ていて、こういう物件の値段は、ずっと高いです(菜寮周辺のマンション記事)。


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今後、私たちが台湾に住むことがあるのかどうか、分かりません。私の携わるITビジネスは、中国大陸やインドにどんどん行ってしまい、多くは、台湾を素通りしています。今後、台湾は成熟経済に向かい、少子高齢化も厳しいですから、中国・インドのような高度成長は期待しにくい。

その一方で、家族で住む環境としては、中国やインドより、台湾にずっと魅力を覚えます。生活環境が整っていること、都市の緑化・美化が進んできたことを含めて、日本と同じような生活実感で暮らせること。そして、人情味あふれる台湾人たちと一緒に暮らせることに、大きな魅力を感じます。なおかつ気候も良く、食べ物が美味しい。北京語が通じる社会だから、私たち家族にとって、言葉のハンディもない。

娘のために、将来のために、台北で一軒、仕込んでおくのも悪くないかもしれないな。





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最終更新日  2008年05月04日 01時33分18秒
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