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今回はずいぶん、大げさな日記のタイトルですねえ・・・これもご愛嬌ということで。 私も、先日晴れて、「かしわハート大使」になることができました。会員番号は、89番。専用の名刺もできました。これから思い切り、こっぱずかしくなる位、柏を日本全国、世界中に自慢いたしますので、よろしくお願いいたします。 ところで、今回の日記のテーマは、都市文明。これは、不動産コンサルタント山崎隆氏の著書「東京のどこに住むのが幸せか?」に、大いに触発を受けたものです。彼の持論は、 「不動産価値の源泉は都市文明の魅力度・成熟度である」・・・この点は私も同じ意見です。難しい言葉なので、彼の著書から、都市文明や、それに関連する記述を引用してみます。 ~「どう学び、どう職務スキルを磨き、どんな人脈を築き、どんな家庭を育み、どんな友と語らい、どんな財産を形成し、どんな喜怒哀楽を感じ、そして最終的には、どう死んでいくか」・・・そこに多様なステージを提供してくれるのが、都市文明である~ ~「稼げる 暮らせる 学べる 癒せる 遊べる 治せる 出産できる 子育てできる」などの諸条件、すなわち総合的な都市のインフラを完璧に満たした街こそが最強である~ ~転入者に対してコミュニティが開かれていることは、非常に重要な要素である・・・女性や子供、老人、障害者などにも優しい街は、誰にでも開かれた街であり、異質な人々の才能を伸ばす町である・・・ハードだけでなくソフトの上でもバリアフリーが進んでいる街は、モラルの高い街であり、社会参加意識が高い。こうした文化レベルや民度の高い都市文明は、一朝一夕には作り出せるものではない~ 私の言葉で要約すれば、人生の多様なニーズを満たせるハード面の条件(都市機能、各種インフラ)と、それを育むソフト(開かれたコミュニティー、伝統文化、歴史、成熟、モラル、公正、高い精神性、自己変革の能力など)の両方が揃い、バランス良く調和しつつ、時代に適応しつつ変わり続けられることが、魅力ある都市文明の姿だと、山崎氏は考えているようです。 都市文明は、一朝一夕にはできません。大きな商業施設をつくっても、都市文明が成熟するわけではない。つくばエクスプレス沿線の新都市や、千葉県で一番成功した住宅地といわれる新浦安、舞浜、幕張ベイタウンが、これから都市文明として成功できるかどうかは、現時点では全く未知数です。江戸開府以来、400年にわたって繁栄し続けている街もあれば、多くの郊外ニュータウンのように、30年で衰退する都市も山ほどある・・・首都圏のなかで、街が繁栄し続けるのは、決して容易なことではありません。 彼の視点から、柏という街の都市文明を評価してみるとどうなるか?私の意見では、柏は小さいながらも、成熟した、かなり良質な都市文明を持っていると思います。 まず、ハード面についてはどうか?・・・柏はまあ、首都圏近郊の平均的な中心都市(立川、町田、大宮、船橋など)とほぼ同等でしょう。一応、老若男女が暮らしやすい程度には都市機能が集積していますが、もちろん、都心部とは比較になりません。それなりに「暮らせる 癒せる 治せる 遊べる 出産できる 子育てできる」街ではあっても、「稼げる 学べる」という面ではまだ弱い。少なくとも、パワーエリートやアッパーミドルクラスにとって、稼げる、学べる街ではないし、今後も、そうなる可能性は高くないでしょう。 一方、ソフトの面でみるとどうか?・・・柏という街は、この面では意外に強靭な足腰を持っているような気がします。たとえば、 「東京郊外都市としては異例なほど、新住民の間で地元愛が強い」 「商店も住民も、よそ者を拒まない、開放的な気風がある」 「ストリートブレイカーズ、裏カシ、アートラインに象徴されるような、街から都市文化を創造・発信する能力がある」 これらの点に関しては、柏が東京郊外都市のなかでは、大変健闘している印象があります。もちろん、都心部や横浜と比べれば、まだまだ力不足ですけれど・・・これは、柏が商業都市として100年の歴史を持ち、世代交代と新陳代謝を続け、時間をかけて成熟してきたことと、大いに関連あるのでしょう。 とはいえ、都市文明も、その時代の経済力によって支えられる面があります。東京の北東側郊外に位置し、パワーエリート層にとって職住接近が成立しない柏は、住宅地の価値を上げる政策によって、戦略的にアッパーミドル層を引き入れることと、地元で新産業を興して、戦略的に人口増加、内需拡大を図っていくことが、柏の都市文明を守り、発展させるためにも、これから重要になってくるのでしょう。 最後に、日本における都市文明と聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのが、「福岡・博多」です。奴国の金印以来、2000年の歴史を持ち、そのうち1300年以上、商都として繁栄し続けたこの都市こそ、日本最古かつ最強の都市文明だという気がします。地域色豊かな食文化、お祭り、レベルの高い音楽・芸能文化、元気な商業、求心力のある中心市街地、強い郷土愛、誰でも受け入れるコスモポリタンな気風・・・その全てがこの街に、巨大なエネルギーを注ぎ込む。 将来、万が一東京が衰退し、日本経済全体がダメになることがあっても、福岡・博多だけは、たくましく生き残りそうな気さえする・・・日本一長い歴史的試練に耐えてきた、実績ある都市だからです。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |