この本は、福井県生活学習館の蔵書。福井県へはこの本が男女共同参画とどういう関係があるのか苦情申出書で見解を質したのだが、ノーコメントであった。(福井県は無責任だ。また、逃げに徹していて、情けない)
1988年初版発行。文章だけでは、この本を説明するのは難しい。是非、本を直接借りてみていただきたい。表紙、裏表紙には、女性器をイメージした絵がカラーで描かれている。また、文中にもほとんどのページに女性器の白黒の絵が描かれている。卑猥というかグロテスクである。以下、主な項目を記載する。男女共同参画とどのように関係があるのかぜひ聞かせていただきたい。上野さん、寺町さん、今回の書籍撤去問題を、言論の自由を侵すといって批判する人たちすべてにお聞きしたい
P 8~20:おまんこがいっぱい
おまんこという呪文
おまんこの持ち主
人は生涯にいくつのおまんこを見るか?
おまんこアート
おまんこナルシズム
偉大なおまんこたち
おまんこがいっぱい
P21~66:姦淫の末裔
夫婦別室物語
子宮筋腫
ゴールのない恋愛
USAで春画を見れば
日本版「性の歴史」を書く
ハードコア・アート
<書評>やる側の論理
T/ベネケ『男から見た強姦』
(以下略)
P274 :あとがきから
『女遊び』というタイトルから、もちろん、あっちの方の女遊びを連想して、まちがって本を買っていくスケベエなオジサンもいるかもしれない。誤解から一冊でも多く本が売れたらいい、と思ってはいる。だけど、オジサンたちも、「女が遊ぶ」遊び方を見て、遊び方のノウハウを少しは学んでくれるだろう。誤解から本を買っても、ソンはしないと思うんだけど。
この本を、わたしと遊んでくれた、すべての女たちに捧げる。
一九九八年三月 上野千鶴子
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