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カテゴリ:オレにも言わせろ!
二年ごとの保険改正。(改悪?)
今春の2年ぶりの改定には、内科の無床診療所にはそれほど大きな変化はない。 いや、初診料は据え置きだが、電子化加算と言うのが無くなったので事実上3点減。 そして新聞等でも話題になった、再診料は71点から69点へ2点減。 初診料、再診料と言うのは患者さん全員からもれなく算定する物なので、たとえ点数は少なくともその全体の量を考えるとなかなかの減点になると思う。 ただし、再診料には新たに加算が2つついた。 明細書発行体制等加算(1点) 地域医療貢献加算(3点) つまり、この2つを算定したら、前よりも2点アップになるから、点数アップになるでしょ、そう厚労省は言うのだ。 最初の明細書発行体制等加算とは。 レセプトのオンライン請求をしてる医療機関はもれなくこれが義務になる。 普通の領収書以外に、診療内容の詳しい算定がわかる明細書と言う訳だ。 所謂、我々医療機関がお金を貰うために、支払基金や国保へ提出するレセプトと同じ、それの病名が抜けた奴だと考えればよろしい。 例えば、今まで「診察料」とだけ書かれていたのが 再診料 69点 外来管理加算 52点 特定疾患療養管理料 225点 地域医療貢献加算 3点 明細書発行等体制加算 1点 と分けて書かれるようになる。 「処方料」と書かれていたのが 処方箋料 ○点 お薬1 ○点 お薬2 ○点と言う具合。 「検査料」と書かれていたのが 血液検査1 ○点 同上判断料 ○点 と言う具合。 これを見て理解できる患者さんがいるだろうか? 例えば、検査のところで、検査料はこれは普通、検査会社に流れていくお金である。 検査をする爲の料金ね。 判断料と言うのは、その検査の結果をどう解釈してどう診療を行うか。 すなわち医者の取り分となる領域である。 まあ、これはまだ話せばわかるだろう。 一番はじめの診察料のところ、わかります?? これを説明しようと思ったら、一人につき最低5分はかかる。 これをどうして医療機関がやらねばならないの? こんなに医療費を複雑にしたのだから、お上が説明しろよ。 (僕らだって、よくわかってないところもある) そもそも、詳しい明細書を出せと言うのは、 レストランへ行って、 この料理が何円で 肉が何円、野菜が何円、コックの料理費が何円、そういう明細を出せと言うのと同じだ。 洋服を買ったときに、生地が何円、縫製料が何円、輸送量がいくらと明細を出せと言ってるのと同じだ。 そんな明細が必要な人がいますか? まあ、医療費に興味がある人にはよいかも知れない。そして医療費と言うのは、こんな複雑な仕組みになっているのだと思ってくれたら良いんだけど、たいていの人は、「この料金は何?」って説明を求めるだけだと思う。 中には、その料金の算定を理不尽だと思う人もいるかも知れない。 けど、僕らはお上が決めた事を粛々とやってるだけなのよ。 文句はお上が聞いてくれ~~。 今日は明細書の事について書いたけど、次回は「地域医療貢献加算」について書くつもり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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