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旅のノート★困った話
 その7・地球の迷い方

 私は、うっかりすると、山手線を行きたい方向とは逆回りに乗ってしまう女である。
 おまけに地図が読めない。というより、平面的な地図を、実際の空間に当てはめることができないのだ。
 だから、当然、道に迷う。

☆ リバプール。
 「ビートルズシティ」を目指し、張り切って歩きだす。ところが、ちゃんと地図を見ながら歩いているのに、行けども行けども見つからない。しまいには工場のような所に迷いこんでしまう。
 通りがかりのおじさんに聞いたら、全く逆方向に歩いてた。おまけに、このおじさんに教わったとおりに行ったら、「ビートルズシティ」ではなく、「キャバーンクラブ」に出た。
 ま、いいけどね。どうせ行くつもりだったんだから。

☆ ロンドン、パディントン駅裏。
 自分のホテルがわからなくなった。だってぇ……似たような建物ばかりなんだもん。

☆ ヨーク。
 トラベラーズチェックを現金化したくて、街の地図に載っていたアメックスを探したが、どこにもなかった。

☆ パリ。
 モンパルナスのメトロ駅から地上へ出るのに、ふつうに歩けば2分とかからないところを、出口を間違えて、地下通路の中をぐるぐる回り。
 永遠に出られないんじゃないかと思った。

☆ パリ、魔のリヨン駅。
 何度行っても、なぜか、国鉄駅からメトロの駅にどうしても出られない。

☆ パリ、なぜか苦手なRER
 リュクサンブール公園に行こうとして、アベス駅からメトロに乗り、サン・ミッシェルでRERのB線に乗り換え。電車に乗ってからしばらくして、なんとなく不安になった私。ドアの上の表示を見ると、なんとそれはC線。
 ベルサイユに行ってどうする。

☆ 一番ひどいのが、これ。
 エディンバラからウィンダーミアまで、ごく普通に行けば3時間で着くところを、降りる駅を間違えて、10時間もかかってしまった(その他にもいくつか原因が重なっているのだが、長くなるので、その話はまた別の機会に)。

などなど、数え上げればきりがない。幸いにして、飛行機を乗り間違ったことは、まだないけど。ロンドンに行くはずが、着いてみたらアフリカだったなんてことになったら、たいへんだもん。いや、アフリカやインドならともかく、着いたところが北朝鮮だったら、帰れなくなっちゃう。
 私の場合、地図を見ると、かえって道に迷いやすい。適当に歩き、列車なども適当に乗ったほうが、ちゃんと目的地につくことが多い。
 なぜだ?

 思うに、私には、空間の認識能力が欠けているんじゃなかろうか?
 これは、父親の遺伝だと思う。あの人、ドライブに行って道に迷わなかったことって、ただの一度もないもん。

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