|
「QQスイーパー」1~3巻の感想です。
ネタバレ注意! QQスイーパー(1) QQスイーパー(2) QQスイーパー(3) この漫画はなんて言ったら良いのか…ひとことで言うのはとても難しいのですが、お掃除のお話ですw お掃除と精神世界とムシのお話…読んでない人には何言っているのか全然わからないと思いますがそんな感じ(どんな感じだ) 主人公は玉の輿を夢見る転校生の文(ふみ)。身元不明だし住むところがなくて旧校舎で一晩明かしてしまうようなちょっと謎な女の子。 玉の輿は割とガチですw 常に金の匂いを察知(゚∀゚) そしてお掃除が得意な玖太郎。 なんかね、同級生の評価が…。 とにかくお掃除しかないのかよっていうw まぁ玖太郎はコミュ障なのでw 実際玖太郎の家業はお掃除屋さんなんです。 お掃除屋さんと言っても、まぁ確かに普通にお掃除しているんですがちょっと違う。 精神が病んでしまった人の心の汚れを糧にするムシとその心の汚れをお掃除するのが玖太郎たちのお仕事。 ムシを掃除するときは心の中、精神世界に入っていきます。 そして実際の世界でも汚れた家をお掃除しますがそれがなんか見ていて気持ちいい(笑) ビフォアーアフターの曲脳内で流れそうになります……w 精神病んでる人の心の中に行くので結構シリアスめだったりムシがいい感じ?に気持ち悪かったりするのですが、文の緊張感のないキャラとか、先代のふくろう姿が可愛かったりするので重すぎなくて良いです。 そしてその精神世界で思わぬ活躍をした文は住むところもなかったため家政婦として、そしてお掃除屋の仕事をお手伝いするために一緒に住むことになります。 大きいお屋敷に住んでいるのは玖太郎と理事長とおばあさん。理事長もおばあさんも良い人で癒されます(*´`) 玉の輿狙いの文はすぐさま玖太郎をターゲットにするのですが、玖太郎にはずっと好きな子がいるということを知り、人の恋路を邪魔してまでは道に反するということであっさり諦めましたw でもその玖太郎の好きな子というのがまた謎の子なんです。 ふゆちゃんという女の子で、ぼっちでコミュ障の玖太郎にとってのたったひとりの友達。 子供の時にあるときひょっこち現れて仲良くなった二人ですが精神世界へと通じる扉の向こうへ行ったまま帰ってきていないふゆちゃん。 そんなことがあって玖太郎は誰かが突然いなくなることにトラウマがありました。 そして違うとわかっていても玖太郎は文がふゆちゃんと被って見えてしまうことがありました。 後々文がふゆちゃんだと確信するのですが…なんかいいですよね、昔出会ってた系好きです(*´ω`*) その確信した理由ですが、文がムシ憑きの人に襲われたとき、“呪いの娘”と言われてしまいます。 どうやら文は昔からどこへ行っても“呪いの娘”と言われて生きてきたようです。 玖太郎たちに迷惑はかけられないと思って家を出て行く決意をした文ですが、玖太郎たちに引き止められ、そのことを話します。 どうやら玖太郎、その“呪いの娘”という言葉に聞き覚えがあるみたいで…。 というのも、ふゆちゃんも同じことを言っていたみたいなのです。 そして文は10年くらい前の記憶がなかったのでした。 さらに玖太郎はこんぺいとうをふゆちゃんと同じようにキレイに食べるその文の姿を見て確信しました。 文がふゆちゃんと確信してからの玖太郎は…なんていうかすごくいい!w もう文が大切で大切で文さえいれば他に何もいらないと思ってたりしてなんかかわいいです(*´`) 文には伝わっていない気がするけど…。 そして文を襲ったのは、どうやら骸思(ムシ)遣いという人物が背景にいたようなのです。 その人物はオーラが見える占い師とかいう胡散臭い人物なのですが、アタルという男子高校生で、文の友人のカオリによって紹介されました。(というか合コン) その場で文が呪いの娘だとか言って集団催眠のようなことをしたアタル。 カオリは文を突き飛ばしたり結構ヒドイことをするのですが、他の友人のマリエちゃんと真子ちゃんはもう普通に良い子ですごく素敵でした…! 翌日アタルの策略で文はいじめられるようになってしまうのですがその時もマリエちゃんと真子ちゃんは全然変わらない態度で良い子だな~と思いながら見ていました。 一方カオリはいじめグループにまわっちゃっているんですけど…なんというか悪い子ではないんだけどすっごく弱い子なんだなぁという感じで…とにかく空気を読むことに必死すぎて嫌われないように嫌われないようにって行動しすぎてアタルにつけこまれてしまいました。 いじめられているときも文はすごく毅然としていてかっこよかった! 精神力が本当強くて。 今までもこういうことがあったからと言う文ですが一方で玖太郎が辛そうにしていてかわいかったw そしてカオリがアタルにつけ入れられてしまってどんどん病んでいきます。 最終的にはムシ大発生して自殺しようとまでしてしまいます。 なんでこんなことをするのか、アタルの狙いは文の心を根元から壊すためと玖太郎に言います。 「あの子はもうすぐ「女王(クイーン)」になるんだよ」 その時点では玖太郎もクイーンがどういう存在なのか知りませんでしたが、どうやらクイーンというのはものすごい存在のようです。 理事長曰く、 「ウチガワの世界…つまりは絶対多数の他者の精神を支配できる 良くも悪くもなりうる存在」 おおおーーこういう主人公が実はすごい存在だったという少年漫画的な展開大好きです!!! そして文のクイーンの片鱗が…! カオリの自殺をなかなか止められないでいる文。「飛び降りろ」と命令するアタルの言葉を聞き入れてしまいそうになるカオリ。そんな絶対絶命のときに文が発した「うごくな」という言葉で、カオリのみならずアタルも玖太郎も動けなくなるのです。 そしてカオリの元へ近づいて手を差し伸べます。 「かならず助ける だから来なさい」 これは格好良い!!(´∀`) そしてそのあとカオリの心の中もムシを浄化して心身ともに助けた文。 そんなわけで文はこのあとクイーンになるのか?どうなのか?そして10年前に何があったのか。 色々謎が残ったまま「QQスイーパー」は完結です。 というか、「クイーンズ・クオリティ」というタイトルに変わってそのまま物語が引き継がれています! なんというか、掃除をするという日常の普通のことと人の心の中に入るというファンタジーのコントラストがとっても私は好きでした。シリアスの中に笑いもあってとても好きな漫画です。 「クイーンズ・クオリティ」1巻の感想はこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年02月19日 13時06分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[コミックス/小学館(フラワー・ベツコミ他)] カテゴリの最新記事
|