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カテゴリ:★黒×ファイ★小説★
それは、体を重ね始めてから、何度目の夜だったか…。
「…綺麗だったから…」 「え?」 軽く『お礼』が終わった後、ほんの少し頬を赤らめて黒鋼が呟いた。 この部屋には、自分と黒鋼だけ…対象物は…自信過剰かと思ったが、自分を指さしてみた。 「お前の…血のついた赤い唇が…綺麗…だった…から…した」 「あ~~~。もしかして、最初のキスのこと?」 「…そうだ」 こんな時でも変わらない、不器用な言い方の黒鋼を愛おしいと思う。それは、アシュラ王の時には絶対に感じたことのない感動を自分に与えてくれる。 「そういえば、さっき見張られているって言ってたけど…。いいの?関係まで見張られて」 「かまいやしねぇ。どうせ何度も見られている」 まあ、自分はそういう風に育ってきたから、やましいことは何一つない。けれど、黒鋼のことを人がどう思うかは別だよね~。 でも、そう思っているんなら問題はない、それよりもこの関係を続けられなくなる方が、辛くなるだろう。やっぱり、最初に気づいたときに言わなくて正解だったな。と思った。 このワンシーンは原作中18巻 Chapitre138 のあたりですね~ このあたりの作品が一番使いやすいので この辺を書いてます ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/08 01:52:23 AM
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