先日、買い付けに出かけた際・・・いつも立ち寄るお洋服のお店に顔を出しました。
もう何度も通っているので、お馴染みのお店です。

時刻はちょうど・・・正午前。
「お昼時だな～。」間が悪い私。

ほとんどの店では店の真ん中に段ボールを引っ張り出したり（ちゃぶ台代わり）、小さな机を引っ張り出して・・・
スタッフ全員でのランチタイムと相成ります。

客が居ようが居まいがお構いなし。
お弁当屋さんが運んできたお弁当や、近くの店からの出前の麺、または・・・持参の弁当などを食べ始めるのです。

日本ではまず見られない光景です。

客としてその場に居合わせると・・・こっちが気を遣って出直さなければなりません。
どうせ大して相手にもしてくれないので。笑。

私は、一応顔を出して・・・自分たちの食事を終えてからまた出直そうと決めました。

「こんにちは～。」そう言って顔を出すと・・・

「おお！久しぶり！いつ上海に来たの？」

ここのマダムはなかなか気さくな美人さんです。
今日も真っ赤なセーターが白い肌に映えてまぶしいでございます。
見ると、ここでも折りたたみのテーブルをひっぱ出してランチの準備が始まっている様子。

「ごめん　ごめん。お昼だったね。また出直すよ。」
そう言って立ち去ろうとすると・・・

「あなた達はもう食べたの？」とマダム。

「うんにゃ。いまから食べに行くの。」と答えるハンと私です。
すると・・・マダム。
「食堂街まで遠いじゃない。ここで食べて行きなさいよ。
　出前とってあるのよ。　　　　　　　　　　　　　　　」
なんとも優しいお気遣い。

確かに・・・食堂街までは遠い・・・。
しかも・・・正午は人が山のように並んでいるのです。
『しかし・・・店の真ん中でゴハンを食べるなんてあり得ないわ・・・。』
一応、接客業に従事する人間として。。。
それっていかがなモノでしょうか？？？

「う～～ん」と迷っていると・・・

出前持ちのおばちゃんが登場です。
お盆の上には色々なぶっかけごはん。

オイシソウ。

ジャスミン２５。食い意地に負けました。
ハンと二人、そこでお昼をごちそうになることにしたのです。
しかし・・・ここのスタッフはマダムを入れて４人。
勿論、出前のぶっかけゴハンは４つしか無いのです。

「やはり何か買って来るよ。」という私を制し・・・

「いいから貴方はコレを食べなさい。」とドンと皿を置くマダム。

『悪いよ～～～～。』それに・・・量も多い・・・。
てんこ盛りも良いところです。
私は米をそれほどたくさん食べられませんし、ハンも生まれた所の主食が麺なので米はたくさん食べないのです。
そこで・・・
「じゃあ・・・私たちはこれを２人で頂きます。」ということになったのです。

しかし・・・それでも１皿足りない・・・。

どうするのかと思っていたら・・・マダムがスタッフの女の子になにやら指示。
すると・・・
店の奥から出てきたのは・・・ナント・・・

炊飯器！！とコメ！！！でした。

まさか・・・。

そう・・・そのまさかです。
彼女は近くのトイレ（の手洗い場）まで米を研ぎに出かけ・・・
戻って来ると店の隅に繋がれた炊飯器に内釜をセット。

ナント・・・お洋服やさんの中で炊飯開始であります。
（それよりもトイレの水というのが気になって仕方が無い・・・）


３０分後・・・
ゴハンは見事に炊きあがり・・・
オカズを分け合いながら・・・お食事タイムと相成ったのです。

狭いお店の真ん中で・・・小さなテーブルに肩を寄せ合って食べるランチは楽しかったです。
何だか、家族の食卓風です。

味もとても美味しかったです。冷めてましたケド。笑
マダムは「炊きたての米を食べなさい」と言ってくれましたが、丁寧に辞退させて頂きましたよ。笑。
アノ・・・手洗い場で研いだ米だと思うと・・・ちょっとね・・・。

食後はマダムがお茶など煎れてくれ・・・
女の子が持ってきたミカンなど食べながらお喋りです。

仕事などそっちのけで、楽しいひとときを過ごしたジャスミン２５なのでした。

お店ゴハンもアットホームでなかなか良いかも？なんてちょっと見直したりなんかしましたが・・・
さすがにまだＪａｓｍｉｎｅ．の店内で・・・お店ゴハンをするには至っておりません。

あ・・・でも時々仲の良いお客様やお友達と・・・
お店おやつをやっていますよ。笑。

もしそんな時にご来店されましたら、是非、ご参加下さいね♪