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テーマ:障害児の親として(1425)
カテゴリ:宇宙人暴走
かえでは、3歳になって少しした頃から、
近くの総合病院から、大きな病院の精神科を紹介されて、そちらへ通うようになった。 行ったことのない病院だったので、初診の時はかえでを連れて、 電車とバスで行ってみた。 精神科・・・すごく抵抗があった。 待合室には、明らかに見て解るような患者さんが数名待っていた。 それでいて、私達の方をよく見ていたりするので、逃げ出したい気分だった。 肝心な診察は、とても良い感じの温かな先生で、その先生の問診と、 かえでは本当に自閉症なのか? 私が 「お母さんが心配するような、変な病気じゃないですよ。 と先生は言った。 私の思いが通じなかったもどかしさと、やっぱり自閉症だったんだという妙な安心感とで 先生は「医療機関とは縁を切らずに、長くお付き合いしていきましょう」と言ってくださった。 病院とは縁が切れないのか・・・仕方がない。 自販機でかえでが飲めそうなお茶と、私のコーヒーを買う。 ふと目を離した隙に、かえでが行方不明になった! 小さなかえでは、どこにも見えない。 おまけに、来たことのない迷路のような病院の中を探すのは、容易ではなかった。 付け加えれば、私はひどい方向音痴 あっちこっちしていたら、元の位置さえ分からなくなっていた 受付で館内放送をしてもらう。 目の大きい短髪の3歳の『かえでくん』という男の子が、迷子になっています。 お心当たりの方は、○○までご連絡をお願いします」 私も必死で探した。涙が出てきた。 『となりのトトロ』で、迷子になった妹のメイを、姉のさつきが探すシーンを思い出す。 涙をこらえ、その辺にいる看護師さんにも聞いて回った。 すると、メンテナンスのおばちゃんが、 「人間ドックの予防健診センターの待合室の椅子の間をウロウロしてたけど、 その健診センターというのが、道を挟んだ反対側にあって、 どうやって行ったんだよ!と腹立ちながら、慌てて駆け込んだ。 いた~~っ! 泣きながら抱きしめた 当のかえでは、母親から離れても不安になるわけでもなく、まったく知らん顔 のんきなヤツだな・・・
同じ養護学校へ通っている自閉症の子で、 幸いにも、これまでかえでは一度も警察のお世話になったことはないけど、 危険を察知する力がついてくれたら、もう少し行動範囲が広がるのだけど、
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