274760 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

行こか戻ろかイギリス生活

行こか戻ろかイギリス生活

2003年8月 - バーべキューパーティー


この年の4月、会社の日本人の同僚何人かをイースター期間中のフラメンコ集中コースに誘ってみたところ、クラシックギター歴25年(四半世紀)の同僚がフラメンコギター初心者コース、カラオケ好きの友人がカンテとパルマのクラス、この年1月から初心者バイレクラスに通っている友人が集まり、4人で5日間一緒に通うことになった。

コースの前には、発足会と称してアールズコートでやっていたフラメンコパフォーマンスまで見に行く念の入れようで、グループ名も「Japanese Flamenca」を略して安直にも「ジャパフラ」と命名。それが、いつのまにやらどういう訳か、コースが終わる頃には、8月にパフォーマンスを行うことに決まっていた。この辺の経過は全然記憶に無いが、四半世紀ギターを弾いている同僚の家の庭でバーベキューを行い、その時に余興として何曲か披露しようという企画だ。

演目は、バイレ歴6ヶ月の友人と私のセビリャーナス、次がその友人のファンダンゴ、で、私が1曲、そして最後はブレリアスにしようかと、何となく本物っぽい構成。

とりあえず練習に集まってみると、まず、カンテ担当のはずの友人が「恥ずかしい」という理由で手拍子に徹すると言い出した。ギターの同僚は、非常に前向きである。ホアン・マ-ティンの教則ビデオを見ながら家で毎日練習しているらしい。バイレの友人は、「セビリャ-ナスの振りをすっかり忘れたので一から教えてください」と言い出すし、私は私で、クラスで使っているのと全く同じ曲でないと踊れない事に気付き呆然。(コンパスが良く解かってないので、持っているCDにあわせて振り付けの切ったり張ったりができない)

何回かわが家に集まって練習し、ギターの同僚は元々リズム感が良いのか(ギターの経験も長いし)、何とか踊りに合わせてセビリャ-ナスが弾けるようになった。ファンダンゴの友人は、クラスで使っているのと同じ曲でないと踊れないという私と全く同じ理由で、ギタリストが折角ファンダンゴを弾けるようになっていたが、CDを使って踊ることに。これには、私がカスタネットで参加。練習熱心なギタリストがセビリア-ナス一曲では寂しいので、何とかソレアを完成して幕開けの一曲目で弾くと言う。すごい。私自身は、手持ちのCDを捜しまくってしばらくタンゴと格闘してみたがどうにもならず、クラスで練習中のガロチンを途中まで短めに直して踊ることにした。ブレリアスは無理なので割愛ということで、何とか落ち着いた。

何やかやの口コミで、会社関係を中心に30人くらいが集まった。天気は快晴、暖かくて良かった。1枚99ペンスのベニヤ板をB&Q(近所のDIYショップ)で調達して、ギタリストの大家がごみを埋め立てて作ったコンクリートの上に敷き詰めて何とか舞台も完成。

日本人はお寿司を作って持ってきたり、スペイン人はスパ二ッシュオムレツ、ドイツ人は図書館で借りたレシピをみながらドイツケーキを焼いてきた。皆、楽しそうに集まってくれて嬉しい。

パフォーマンス自体は、ま、練習不足、全くの経験不足の割には、超短めであったが何とかまとまっていたと思う。アンコールももらったが、レパートリーがないので、そそくさと引っ込んだ。会社のスペイン人が、ここぞとばかりにフラメンコのCDを持ってきて自分達で踊り始めたので、盛り下がらずに済んで助かった。

今にしてみればいい思い出だが、一フラメンコ練習生として、人前で踊る力がないのに踊るのはもう絶対やめようと誓ったこの日だった。



© Rakuten Group, Inc.