カテゴリ:時代小説
佐伯泰英 祥伝社文庫 一年にもおよぶ大和(やまと)・柳生(やぎゅう)逗留の骨休めに、金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)一家は江戸郊外の別邸・菊屋敷へ。久々の安穏(あんのん)とした日々に、隣家「烏鷺荘(うろそう)」の老人が惣三郎を囲碁(いご)に誘う。だが、将軍吉宗(よしむね)お声がかりの桜の名所・飛鳥山(あすかやま)で辻斬(つじぎ)りが相次ぎ、公儀(こうぎ)の威信(いしん)を揺るがせる。剣者の宿命か、罪なき若武者の命を奪う敵に惣三郎の怒りが炸裂(さくれつ)、吉宗公拝領の剛剣が唸る待望の十六弾! そろそろ江戸に帰ってくるだろうと思ってました。 清之助も一緒にね。で、惣三郎は隠居して碁でも打ってのんびりと過ごしてるって話かななんて。 もちろん、隠居ったって表向きの話だけどね。なんせ、惣三郎本人が隠居だと言ってみたところで尾張が『はい、そうですか』なんてことはありえないんだから。 しかし、予想に反して江戸に帰ってきたのは惣三郎と結衣のふたりだけ。清之助はまたもや修行の旅に。 烏鷺=碁って図式は間違っちゃいなかった。 碁は全くの素人だとか言ってた割には、今回の作戦の段取りを碁の用語で話してるところが惣三郎の一筋縄ではいかないところかも。 長年の懸念であったみわと昇平の結婚話も丸く収まった。まさか、そこまで現実的に話が進んでいるとは予想してなかったけれど。 柳生の里で双子と仲良くなっていた結衣だけど、箱根あたりから一緒になった若侍が気になっている様子。相手もまんざらでもなさそうで・・・ 新しい恋の話か? 時間は流れ、それぞれいいトシになってきている。 清之助の修行の旅はいつ終わるのだろう。 葉月ちゃんのことを考えると、早く江戸に戻ってきて欲しいと思うけれど・・・ そうなると惣三郎は本当に隠居になっちゃうのかも? 五十路の惣三郎、まだまだ大活躍ってな話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月15日 09時49分00秒
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