遙かなるニューオーリンズ
ヘンリー・クレーマー作詞、J・ターナー・レイトン作曲。1922年に発表された歌。ディキシーランド・ジャズの代表的なナンバーとして愛されている。このクレーマーとレイトンのコンビは、「君去りし後 After you're gone」を作ったが、この2曲は大傑作と言われている。――遙かなるニューオーリンズ。夢見るような情景の国。そこはまるでエデンの園。クレオール美人の輝く瞳、甘いささやきと優しい吐息。そこはまさに、この世の天国。美しい女王たちがいるんだよ!――ルイ・アームストロングの歌唱で有名。私がかつてニューオーリンズに暮らしていた時、なにかあるごとにこの曲が演奏され、今もこのメロディを口ずさむと、懐かしい思い出がよみがえります。DVDで、「ニューオーリンズ」というクラシック・ムービーがあります。出演は、ルイ・アームストロング、ヒロインのオペラ歌手役にドロシー・パトリック、メイド役で、なんと!ビリー・ホリディが。勿論、歌っていますよ。オペラ歌手ミラリーが、ディキシーやブルースに魅せられ、コンサートでこの「遙かなるニューオーリンズ」を歌う場面は圧巻。クラシック・ファンのブーイングにも負けず、堂々と歌うのですぞ。ぜひ、ジャズ・ファンなら、ジャズのルーツの如き、この映画も必見。今、安価(500円くらい)で手に入るはずです。ちなみに、ビリー・ホリディの唯一の映画出演作でもあります。☆朝田麻里のコラム”遙かなるニューオーリンズ”もどうぞ♪Live Spot Swing MARI