仰げば尊し With A Grateful Heart
グレッグ・アーウィンの英訳では、卒業にあたっての喜びと感謝、というテーマを大切にしながら、現代風の歌詞を取り入れています。人生にある様々な「卒業」の場面にあてはめることができるよう、例えば、なにか新しいことを始める、あるいは家を離れたり、第2の人生を歩む――そんな時に、この歌を歌って欲しいと思います。毎日が人生の新しい始まりなのですから。 仰げば 尊し 我が師の恩 教の庭にも はや幾年 思えば いと疾し この年月 今こそ 別れめ いざさらば 互に睦し 日ごろの恩 別るる後にも やよ 忘るな 身を立て 名をあげ やよ 励めよ 今こそ 別れめ いざさらば 朝夕 馴にし 学びの窓 蛍の灯火 積む白雪 忘るる 間ぞなき ゆく年月 今こそ 別れめ いざさらば作詞・作曲者不詳 英訳/グレッグ・アーウィン※管理人より→3月の卒業時期ということで、この曲を取り上げてみました。この曲は誰にでもなじみがあるのでは・・・と思っていましたが、歌詞の内容などから、反発をうけたりして一時期は卒業式でも歌われなくなったりもしたんだそうです。特に2番の歌詞は、戦争がらみの内容(・・・なんでしょうかね?)のためか、小学校の音楽の教科書からは省略されていることが多いんだそうです。う~ん。難しいですね、言葉って・・・。私個人的な感じとしては、美しいメロディーに乗せて、これまで共に歩んできた先生や、友、家族、様々な支えてくれた人への感謝の言葉を述べているんだろうな、という受け取り方でした。でも、どんな曲だって、様々な人生を歩んできた人々にとっては受け取り方はそれぞれに違うものです。どんな美しい曲でも、辛く悲しい思い出に直結してしまうこともあるのですよね。できるだけ沢山の人が、幸せに感じられるような音楽が、世の中にずっと残っていってほしいと思います。この曲もそう。 Live Spot Swing MARI