ごみ周辺物語ごみ周辺物語 買い物好きで、流行りものは絶対にはずさない義姉が、台北に来るたびに 「あ!あれはなに!人だかりよ!!」 と言っていた物がある。 その都度私と旦那はギャハハと笑って言ったのだった。 「なにも売ってないよん♪ あれはごみ収集車を待っている人達だもの」 そう、夕方もそれなりの時間になってくると、 道路上に人が10人から30人ほども群がっているのが見える。 皆それぞれにごみの袋を持ち、ごみの収集車が来るのを待っているのだ。 大部分の人はごみ収集車にごみを投げ入れ終わるとまた来た道を戻ってゆく。 最近では台北出張も増えて、すっかりそんな光景にも見慣れたようだが、 彼女のDNAに組み込まれていると思われるショッピング遺伝子は ついつい人だかりに反応してしまうようだ。 ごみ捨てのための人だかりを見ても、反射的にそちらを見てしまって、 「それにしても、台北の人はごみ捨てするにも並ばにゃならんのね。大変だわ」 と言って笑うのだ。 まあね。確かにね。 マンションなどの私設ごみ置き場や、レストランなどが個人清掃業者に依託したしたごみを 閉店後の店先に山積みにしている物などのを見かけても、 台北市に公設のごみ集積場を見かける事はない。( もちろんバス停や公園にごみ箱はあるけどね) 収集車は週に5日(と言やほぼ毎日)マメマメしく来てくれるが、 それでも決まった時間にごみを出しに行く事は必須だ。 ましてや、聞いた話によると、ごみ集積場がないのは台北市、そして台北県だけで、 その他の地域は、いつでも好きな時に集積場にごみを置いておけばいいのである。 その上、分別もいらないと来りゃあ、 時間指定あり、袋指定あり、分別ありのごみ捨てなんて、 面倒くさくてやってられないと思うのは当たり前だろう。 (注 台北県は、集積場がないので時間指定だけど、袋なし、分別なしなので その辺のごみ袋に全部突っ込んで捨てられます) そうです! 台北市は他の県や市を先取って、新たなるエコロジー社会を築くため ごみの処理に気を使っているのです!!! と書けば、見栄えは良いが…、っちゅうか、そう言う目的のもとにごみ袋指定と か、 ごみの仕分けとか 始めたんだろうけど、 元祖「外は大きなごみ箱」思想のチャイニーズな皆様だもの。 果たして彼らのごみ事情とは如何に?! 続き読みますか? |