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カテゴリ:武術 格技
俗に「北派」と呼ばれる分野の武術がある。中国は北方の拳法のことだ。
漫画の影響か、あるいは一時の偏向した報道のせいか、それとも太極拳側の情報操作によるものか、中国武術の中では北派こそが高級で上等なものだという説があった。 しかし、実際にそうなのだろうか? 実は私は現在、南派の拳も学んでいる。練習時間の半分は、気功に使われる。 私は気と言う物質の存在を信じているわけではないが、内功を重視するということの重要性は充分わかっている。歴史的な背景や文化的な文脈上、体の精密な動作を中国では「気功」とカテゴライズしてきたと理解している。 そこで行われていることは、私の学んでいるいわゆる北派とは確かに違う。しかし、それは決して力まかせの武術ではない。また、空手のような半我流の物とも違う。ボクシングのようにフィジカルの性能によるものでもない。きちんとした系統だった体の使い方を訓練する、実に高等な技術である。 個人的な見解としては、同時に徒手の格闘を現実的に意識し、都会の中で練磨されてきた、非常に実戦的なものでもあると感じている。タイ式を想定した技などがあるのだぜ。 俗に、港町など文明が交流する地域の武術は実戦的な発展をするのだという。中国大陸の南で生まれた拳法、まさにそのような実力を感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.08 23:22:35
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