**花円日和　はなまるびより**

あまり考えずに読める本を求めてミステリーばかり読んでいる最近。
子供向けの推理小説を書いている作家さんということで読みやすそう～と手にとったのが、
はやみねかおるさん。もちろん初めてです。


『僕と先輩のマジカルライフ』はやみねかおる




大学に入学して寮に入った新入生の快人。その寮にいたのは、個性的な先輩たちばかり。
その先輩たちにおそれられているのが、８年生（！）の長宗我部先輩。
一見おしゃれにも見える、オカルトグッズ専門店で買った無数のアクセサリーを身につけ、
部屋は一面黒に塗られ胸には謎の模様がかかれている奇妙な先輩。

このコンビと快人の幼なじみで霊能力者の春奈が、
寮にでた幽霊や学校のプールにでた河童の謎などを解いていく、ミステリーです。

先輩にもましておかしいのが、
銀縁メガネに七三分け、毎日９時に寝て休みの日は写経という、なんとも珍妙な主人公。
自分では真面目で常識的で努力してるとおもってるのに、
春奈には変人扱いされ、先輩にも振り回されてて、ちっとも報われないんですよ～。

それに快人たちがむりやり入会させられた「あやかし研究会」の謎。
おもしろい設定に溢れてるのに、まだまだそれぞれが発揮してない感じがします。
超能力をもってる春奈にはもっとバンバン暴れまわってほしいし、
とくに先輩の胸の紋様がすごく気になります･･･
普段は超常現象でものを解決しようとし、紋様がきえると論理的な人間に豹変してしまう。
しかも紋様を書き直すと消えてたときのことを忘れているんですよー！

どんどん続きをだしてほしいもんです。