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カテゴリ:マンガ
『砂時計』 芦原妃名子 お友達nanacoさんの小説版のレビューを見た直後、古本屋でセット購入(マンガだけど) (どうでもいい情報ですが、その古本屋は現在コバルト文庫とホワイトハートが全部1冊60円、3冊で100円という破格の値段です。) 少し前、昼ドラになったこともあって大ヒットしましたよね。 流行っていると読むもんか!と思ってしまう天邪鬼な自分を 猛反省したくなるようなマンガでした。 ストーリーは、一人の女の子の12才から26才までの成長を描いたもの。 12才の杏は、両親の離婚で母親の実家・鳥取に引っ越してきます。 大悟や藤くん、椎香ちゃんと出会い杏は村に慣れていきますが、 その直後、生きるのに疲れた母が自殺してしまいます。 自分が追い込んだせいだと思い込む杏に、大悟はずっと一緒にいると約束し、 杏と大悟は少しずつ心を通わせていきます。 だけど、15才の時に迎えにきた父と一緒に東京へ帰ることを選んでから、 二人の間に少しずつズレが生まれ、 さらに藤くんの杏への想いや椎香ちゃんの思い、 そして母親への気持ちなどいろいろなことにどんどん追い込まれた杏は、 大悟と別れることを決めます。 「好きなだけなのに」 大悟を想う杏のその言葉に、 純粋な気持ちと不器用さと弱さが全部含まれていて。 一生懸命な杏の気持ちは、すごく悲しくて痛い。 そして杏を救いたいと思う真っ直ぐな大悟も 「好きなだけなのに」と、見ていてもどかしくて。 気が強くて明るい杏の中の、母に似た弱くて不安定なトコロ。 最初は「アンタ泣いてばっかじゃダメよ」なんて思っていましたが、 最後にはきちんとそれを受け止めてちゃんと前を向いた杏は、 等身大で素直ですごくキレイな女の子でした マンガでこんなに色々考えたのってもしかして久し振りかも…と感動する自分と、 「藤くんめっちゃイイ男だわ~ この子は絶対にゃんこ系だね」…とハートを飛ばしまくる自分と、 とても堪能できるマンガでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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