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詩集 『 風の唄が聞こえる 』… (読書・コミック)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】

咲夢詩(さくむし)-カズ3964
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詩集 『 風の唄が聞こえる 』

             『宝物』

           雨が降っても鳴いている
           風が吹いても鳴いている
           天気が良い日も鳴いている

           まんまるくなって
           眠るキミの身体は
           綿毛のように柔らかく
           今宵も
           キミを抱いて眠る
           ささやかな幸せ

           黒と白のツートンカラーで
           おかっぱ頭のように
           見える模様も
           最初は不恰好で
           おかしかったけど
           今ではキミのトレードマーク

           つまらない毎日だけど・・・
           何も無い毎日だけど・・・

           買い物袋の中で
           ミャーミャー鳴いて
           捨てられていた赤ちゃんの時から
           今まで
           そしてこれからもずっと

           キミと過ごす日々は
           わたしの宝物

           毎日
           まんまるになって
           一緒に眠ろうね





           『休日』

           山間の道
           秋の木漏れ日は
           心をやさしく
           撫でてくれた
           明日のことなんて
           わからない
           でも
           光のシャワーで
           すこし
           元気になれた





           『ロンドンパークに朝日が昇る』

           ロンドンパークに朝日が昇り
           新しい1日が 生まれる
           今日もまた
           人々がうごめく日常に
           わたしもウゴウゴ もがいて生きる
           悲しみも
           辛さも
           寂しさも
           吐き捨てられた言葉のカケラも
           心の公園に眠らせて
           ニコニコ笑っていなくちゃね
           背中のザックをバコバコ揺らして
           自転車を走らせる
           ペダルを強く漕ぎながら
           朝の街角を
           風を切って 曲がる





           『2009の夏』

           雨続きの夏が終わるね
           灰色の雲の上を
           足早に
           通り過ぎて行ってしまった季節
           シャンプーの泡のような白い積乱雲も
           あっけらかんとした抜けるような青空も無く
           梅雨明けもしない
           そんな夏でしたね
           雨と地震で多大な被害を受け
           悲しみと絶望にくれる人々が
           毎日 報道されて
           昨日までの幸せも 笑顔も
           明日に保障されているものって
           何も無いようにさえ思えました
           それでも皆
           頑張って生きているんですよね
           うつむいていたら
           何も見えない
           そんなことを考えた
           夏でした





           『ゆめみしころ』

           ゆめ 見し頃 空は 高かった





           『無機質』

           どこか
           遠い国の悲劇が
           ニュースで流れている
           繰り返し映し出される
           戦争や惨事を観ながら
           食パンと牛乳で朝食を摂る
           名前も知らない人たちと
           肩をぶつけ合いながら
           黙ったまま揺れて行く
           通勤電車
           顔のない
           無機質な人々が
           行き交い
           流れて行く交差点
           凍りついた孤独
           乾いた笑顔
           そして
           わたしのまわりには
           誰も居ない





           『ひざこぞう』

           幾たび繰り返しただろう
           抱えた膝小僧と
           一緒に泣いた夜

           ひとりぽっちの
           アパートの部屋で
           電気もつけずに
           泣いた夜は
           小さな部屋の
           窓から見える
           よその家の
           灯火が
           とても暖かそうで…

           なおさら
           悲しくなった

           そして
           悲しみが
           膝小僧に
           沁みていく

           だけど
           そんな自分が
           自分だから
           仕方ない…





           『風になって走る』

           風に乗って走る

           風になって走る

           何も無いなんて無い

           毎日は

           それでも かすかに 

           動いているはず

           前を向いていれば

           風のささやきも 聞こえるはず







           『旅立ち』

           現実から

           目をそむけて

           うつむいて

           歩いているのは

           確かだから

           面倒なことから

           逃げてばかりで

           そんな自分が

           嫌いなのも

           確かだから

           歩きなれた毎日に

           踵を返して

           心の旅立ち

           明日を信じる勇気は

           きっと背中を押してくれるはず

           感じることに

           素直でいたいから

           もっと

           自分を好きでいたいから





        
           『凛』          

           凛として立つ貴婦人のような木立に

           わたしは勇気をもらう

           秋の木漏れ日に安らぎをもらう

           真っ赤な夕日に夢をもらう

           何気ない日々の生活が

           とても大切に感じる





           『五月の風』

           丘の上を風が跨ぐ

           風はもう語りかけてこない

           ただ通りすぎてゆくだけ

           かつて わたしも

           あの白い雲のように

           風と共に歩んだ

           今は丘に座り

           羨望のまなざしで雲を見上げる

           羽は折れ 力尽きんばかりに

           生きる

           生きるという試練に

           もがきながら

           生きる

           自分探しの旅

           五月の風の中

           飛べない鳥は歩くしかないのだから





           『自分』

           自分は・・・と考えたとき

           何よりも不明解で

           得体の知れない存在だと

           気が付く

           不安になる

           そして自信がなくなる

           自分が怖い

           どんなに世の中に適していなくとも

           努力は認められる・・・事もある

           人の倍以上働いても無駄と卑下されることもある

           でも そんなことはどうでもいい事

           用は人の評価

           自分じゃない

           だから いつも どこかで生きずまる

           生きずまらない為  を考えなくては・・・





           『笑顔』

      追憶の彼方に封印された日々を紐解いてみても

      わたしは 笑っていない

      そして今も うつむいたまま 現実から目を逸らしている

      囲まれた壁に押しつぶされそうになりながら

      廊下の突き当たりで  誰かの笑い声がした

      それはとても懐かしく

      かつて わたしも 顔を上げて笑っていたことを思い出させた

      しかし それでも 笑えない 本当の笑顔が消えた

      いつも 何かに怯えている小動物のように卑屈で悲しい

      あしたは 良い日かなぁ





           『春いとおしく』

           空 青く
           雲 白く
           陽射し 暖か
           風は涼やか

           春は菜の花
           桜の花より
           多くの脇役たちが
           命 映える春が良い

           胸に秘めたる想い
           湧き上がる感情
           何かを始められそうな力

           この季節を
           抱きしめて
           いとおしく
           いとおしく
           明日に向かう





           『積み木の城』
           
           風が吹けば 崩れてしまう

           そんな積み木の城が

           いつまでも消えないと信じていたのは何故

           自分自身も見失って

           蜃気楼のような毎日に

           あくせくと時間だけを浪費していた歳月

           答えは自分の中にしかない

           また

           迷子になったら

           来た道を

           引き返せば良いだけ





           『手のひら』

           この手のひらから

           毎日 こぼれ落ちていくもの

           夢だったり恋だったり

           過去や未来さえも

           ため息ばかりの毎日じゃ

           凍えた心を暖められないよ

           つかみ損ねてこぼれていく

           今日の欠片(かけら)を

           ひとつひとつ拾い集めて

           心に仕舞おう





           『季節』

           元気ですか

           笑っていますか

           泣いていますか

           当たり前のことだけど

           そんなこと関係なく

           季節は移り変わり

           もう一年 また一年と

           今日という日は遠い過去になっていきます

           どんなに辛くても悲しくても

           生きていかなければならないから

           些細な喜びも大切に大切にして

           心の引き出しに仕舞います





           『退屈な日常』
      
           天気がいい日 曇りの日

           雨の日 雪の日 風吹く日

           午前7時には家を出て

           仕事に向かう日々なのです

           家と職場の往復の毎日

           アンニュイな日もあるけれど

          「今日」と同じ「明日」は

          「今日」を頑張らないと やってこない

           退屈な日常は

           努力あっての賜物です

           一日 一日 そして一日





           『そして ここから』

           超えていかなければいけない昨日

           切り捨てなければいけない過去

           泣いても 泣ききれない夜

           これから これから

           新しい自分をつくるため

           これから これから

           そして

           ここから





           『時計』

           生活という名の

           振り子時計

           必死で時を刻む呼吸

           遅れないように

           止まらないように

           労働の振り子を振り続ける

           毎日

           心のゼンマイをキリキリ

           キリキリ巻きながら

           せっせと働き

           せっせと息をする

           そして時々

           悲鳴の鐘を鳴らすのです

           わたしは何処にいるのでしょう





           『がんばろうね』

           蜃気楼のように音もなく消えていった日常
           昨日までの日々には
           荒地のように
           虚無感だけが風になって吹いている
           悲しみが心を裂いて
           涙が瞳の堤防を超えていく
           流れ出るのは心の血液
           思い出の細胞
           出血多量でしぼんでいく心の片隅に
           あの頃をいとおしむ自分が居て
           くやしい、悲しい、切ない
           未来は
           自分しか作れない
           つま先から伝った涙が
           明日の道をつくると信じているから
           ガンバロー
           がんばろうね
           怯えながら 泣きながら
           破れた心を縫い合わせていく作業
           呪文のように
           何度も何度も
           繰り返し つぶやいた夜





           『ドジ』

           毎日ドジばっかりで
           しょぼくれる日々もありますが
           自殺する犬も
           落ち込む猫も いないわけで
           たかが人間の わたしだって
           彼らの仲間なのだから
           そのたくましさだけは
           持ち続けようと思うのです





           『アンニュイ』

           しどろもどろの言い訳で
           いつも弱音が心を止める

           錆付いた心のゼンマイを
           今日もキシキシ巻いて歩き出す

           アンニュイな毎日
           抱えたひざ小僧が泣いている

           アンニュイな毎日
           今日もキシキシとゼンマイを巻いて
           動き出す





           『木漏れ日の追憶』

           冬の朝
           凛とした空気の中に
           一直線に伸びる歩道
           通学中の学生達を
           街路樹の欅並木が優しく迎える
           氷のような歩道に
           木漏れ日のジュウタンを敷いて
           頑なに強張った幼い頬を
           微笑みに変えて
           その愛情は
           彼らの記憶に
           さりげなく
           けれど、鮮明に刻み込まれてゆくのでしょう
           一人ぼっちの時も
           友達とふざけて歩いた朝も
           悲しい日
           楽しい日々も
           この欅並木の木漏れ日に包まれて
           この道を歩き
           この道を帰り






           『風のささやき』

           風が

           そっと頬を撫でて通り過ぎていくとき

           小さな

           ささやきが聞こえた


           (いっしょに行こうよ)と。





           『吐息』

           吐息に

           言葉を重ねて

           こころをのせて





           『アリス』

           雑踏と静寂の繰り返し

           雑踏は虚無感と苛立ちを

           静寂は孤独と焦りをつれてくる

           懐中時計をぶら下げて

           時間という兎が追いかけてくる

           そして自分を見失い

           静寂のの森をさまようアリス

           心の在り処が見つからない

           希望の在り処が見つからない

           不安の国のアリス

           毎日が

           雑踏と静寂の繰り返し





           『秋』

           悲しみも 寂しさ も

           喜びも 幸せ も

           秋の日差しのように

           ささやかに

           ゆるやかに





           『日常』

  テレビでは事件の真相を解説している

  真夜中に コトリ と鳴った台所の不思議...気になって寝付けない夜

  子猫が鳴いた 空耳

  ちょっぴり汗ばみながら自転車をこぐ河川道路

  暑い 寒い

  不安と期待 失望と勇気 悲しみと喜び

  風の感触 日差しの熱 雨

  痛みと苦しみ

  熟睡できずに次の日の朝

  あなたと居られる幸福





           『居場所』

           とりあえず歩き続けることで
           不安から逃れようとしていた
           毎日 居心地の悪い生き方と
           そんな自分に
           嫌気がさして
           不意に止めた歩みと無くした居場所
           不安はすぐに追いついてきた
           早足で失意も追いかけてきた
           だけど
           立ち止まった場所からは
           等身大の自分がよく見えた
           等身大の自分が見た未来は
           今までのような未来ではないけれど
           本当に何がしたいのか
           自分の居場所を見つけたように思えた
           それは神聖な喜びに感じられた
           とりあえず
           また 歩き始めて
           とりあえず
           また居場所が出来た
           人は人と関わることが大切なんだ
           と 今は思える
           誰かに認めてもらえる喜びではなく
           人と分かち合える時間が
           今は 嬉しい





           『たんぽぽ』

           たんぽぽの綿毛のように

           記憶の 

           ひとつ ひとつが

           時間の風にのって

           思い出のかなたへ 

           消えてゆく

           かつてそれが 

           現実の日々であった事も

           実感できないほど

           心は枯れていた

           でも わたしは歩く

           前を向いて歩く

           どんな道でも 

           どんなに

           時間がかかっても

           今は 

           それしか

           出来ないのだから

           今 出来ることを 

           大切にしていこうときめた

           また 黄色い花を

           咲かせるために





           『風景』

           目を閉じると

           昨日のように浮かび上がる

           風景

           山間の温泉町

           朝靄の森

           みんな やさしかった
  




           『どこかの誰かさん』

       結局 自分は居場所を探しているんだ              

       『どこかの誰かさん』で有ることに安心するんだ

       だんだんと自分ではない どこかの誰かさんになってしまう

       そして その誰かさんに自分が占領されていき

       本当の自分の居場所がなくなってしまうんだ

       いつも 繰り返されるシナリオは

       無限の記号の中を必死で走っているようで

       虚無感に襲われる

       それでも 居場所を探しているんだ

       存在を認められたくているんだ





           『ピリオド』


界面活性剤が
昨夜の焼肉の油にしがみついて
フライパンから引き離してゆく手ごたえを、
使い込んでへなへなになったスポンジで
シコシコまわし洗う度に確信しながら、
井戸水の水道の冷たい水で
それらを一気に流しさる心地よさに浸る。


台所の窓はさほど大きくないし
表に簾をかけているので視界も良くは無いが、
それでも残暑の日差しはジリジリと入り込み
首にかけたタオルで額の汗を拭く度に、
隣の家の盆栽たちの飄々とした緑が目に入る。


お日様は待ってくれない。
小物を干した後、大物を洗濯機にかける。
食器をかたずけながら、
今夜は さらさらのシーツとタオルケットで寝る計画の実行に移った。


わたしにとって何も無かった夏が、踵を返そうとしている。
時折吹き込んでくる風は、もう夏の物ではなかった。
何も無かったのか、何も出来なかったのか、何もしようとしなかったのか...
その是非すら問うこともなく、
ただ時間だけが経過して行き、
そして、ひとつの季節が終わろうとしている。


そんな淡々とした日々の廃人のアリバイは、
飼っている3匹の猫たちしか証明できないだろう。


長い休暇は孤独と不安を抱えていた。


孤独は時間と共に慣れていくが、
慣れていく自分に不安が増大していく。


行き場の無い焦りや苛立ちもあった。


でも、長く意味を持たない駄文にも、
必ずピリオドが打たれることを知っている。


ピリオドの後には、また新しい物語がつずられていくことも知っている…。


明日は一日中雨で、
気温は今日より10度も下がると、
新人の解説者がたどたどしくお昼のテレビで説明している。


連日オリンピックの結果報告で沸いた この番組。


もうじき、オリンピックも終わるんだ...ふと思う。


再スタートなんだ…。


今日、
たくさん洗濯をして、
たくさん掃除をして、
この夏にピリオドを打とうと思う。





           『今』

           今だからできること あるはず

           今しかできないこと きっと ある

           夏は 終わるけど

           今は 終わらない

           秋は 来るけど

           変わらない何かがあるはず

           全力の今をつなげていけば

           きっとまた 

           素敵な夏に 出会えるはず





           『明日』

           過去は幻なの?

           砂の薔薇を抱いて

           ひとり さまよい続けただけなの?

           夢が風に消され 泣いた夜でも

           涙はピリオドじゃない・・・通過点

           走って もっと もっと

           素敵な明日へ

           探して もっと もっと

           自分の真実を

           風に散った夢のかけらが

           誘う(いざなう) 明日へ





           『まっすぐに』

           あしたのわたし
           未来のわたし

           答えは自分で探したい

           失望で
           ゆめが痩せ細っても

           全部自分で見つけたい

           たとえ風が吹いたって
           たとえ雨が降ったって

           まっすぐに
           立っていたい
           まっすぐに
           歩いていきたい

           あなたが隣に居てくれる限り
           いつも笑っていたいから
           素直に泣いていたいから





           『花の名前』

           窓から見える公園を
           囲むように咲いている    
           あの 黄色い花の名前は
           何でしょう

           まるで皆で寄り添って
           笑うように風に揺られて
           お日様の光に染められた
           あの 黄色い花の名前は
           何でしょう

           もし
           わたしが決めて良いのなら
           しあわせ と言う名を
           つけてあげたい





           『生きています』

           じたばたしながら 生きています。
           一歩も進めず もがいています。
           必死な顔が醜くゆがんでも
           生きていくのです。
           じたばたしながら 生きていくのです。
           泣きながら 笑いながら 怒りながら
           生きていくことを
           あきらめないで
           最期の最期まで
           もがきながら 生きていきます。





           『旅立ち』

           考えすぎているのか
           何も 考えていないのか


           じっと一点を見据えて
           沈黙している


           でも


           いつまでも
           ここには居られない
           その現実からは逃れられない
           長い休みは
           もう 終わりにしよう





           『風』

           風になれない 淀んだ空気
           風になれない 沈んだ心
           風になれない 乾いた涙
           風になりたい あの青空の下


           白い大きな雲の背中を押して
           色とりどりの花びら揺らして
           あなたの頬をそっと撫でて
           舞っていたい





           『大切な人』

           あなたが

           いるから

           明日が待てます。









        









 













 





















          
 








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