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元海外在住夫婦のお買い物日記

元海外在住夫婦のお買い物日記

購入する際のポイント

通販でメガネ、サングラスを買う -> 購入する際のポイント


メガネ・サングラスを購入する際のポイント


伊達メガネやメガネが壊れたときの緊急用のメガネとして通販でメガネを購入する場合は、問題は少ないと思いますが、家用や着替え用にメガネを作ったり、度付きサングラスを作る場合は、普段のメガネから掛けかえた時に違和感があると台無しです。

失敗しないように上手く購入しましょう。



1.フレームの選び方


フレームには、レンズの周りをフレーム枠で取り囲んだフルリム、フレーム枠の一部が欠けており、レンズをナイロン糸で支えたナイロール、フレーム枠が無く、レンズに穴を開けてフレームに固定したツーポイントなどがあります。

使われる材質は、アセテート樹脂、ニッケル合金、ステンレス、チタンなどです。

基本的に好みで選べばよいのですが、ツーポイントは、使用できるレンズが制限されますので注意。(レンズが厚くても、薄くてもNG。)

通販で困るのがフレームのサイズです。サイズを把握しておかないと、小さすぎたり大きすぎたりすることがあります。フィッティングができない通販だけにサイズはよく考慮した方が無難です。

フレームには、下図のような表記(53□17-140)で各部位の長さが表示されています。ショップでもサイズを掲載しているサイトが殆どです。

フレームのサイズ

また、最近は比較的小さいフレームが多いので、フレームの横幅、つるの長さ(c)、レンズの横幅(a)、縦幅には注意しましょう。小さすぎでフレームが顔にフィットしないこともありまし、レンズがあまり小さいとフレームが視界に入って気になります。
つるの長さ(c)は、135mm~140mmが標準的です。フレームの横幅は、130mm以下だと男性は辛いかもしれません。レンズの縦幅が27、28mm以下のものは、フレームが視界に入り、見辛く感じるかもしれません。(数ミリの差で視界は大きく変ります。)

詳しいサイズデータが記載されていない場合は、問合せると良いでしょう。

フレームのサイズは、レンズの厚みも左右します。近視用のレンズの場合は、レンズの(光学的)中心から離れるほど厚くなります。
レンズの幅が小さくなれば、レンズの厚みを抑えられますが、視界にフレームが入って気になる場合もあります。

樹脂製のフルリムフレームは、フレームの幅が広いので、レンズの厚さが目立ちません。
逆に、ツーポイントやナイロールタイプはレンズの厚みを隠せませんので目立ちます。

レンズの厚みに関して、使う側が気にしすぎている傾向が多分にあると思います。
個人的には、ツーポイントタイプならフレームがない分、多少厚みがあっても変ではないと思います。
逆にフルリム場合は、フレームからレンズが大きくはみ出すと不恰好かと思います。

ファッション性も重要なフレーム選びのポイントですが、フレームによって、随分見え方も変わりますのでフレーム選びは重要ですよ。

レンズ部分のサイズが、今使っているフレームと、大きく異なるものを選ぶと、たとえ同じレンズ、同じ度数でも見え方に違和感を感じる場合があります。



2.レンズの選び方


レンズは、材質、屈折率、設計、度数、切り出す大きさによって見え方が異なります。

主流は、軽いプラッチックレンズですので、特別な事情がなければプラッチックレンズを選ぶことになるでしょう。(極端に度が強い場合は、ガラスレンズの方が薄く作れる。)

メーカーとしては、HOYA、ニコン・エシロールなどが有名ですが、通販ショップの激安メガネに使われるレンズは、東海光学、伊藤光学(TSL)、アサヒオプティカル、ITOレンズ、SEEDなどのものです。これらのメーカーも信頼できるメーカーですのでまず安心でしょう。ただし、3,000円前後の安いメガネセットの場合は、(有名メーカーの製品でも)中国、韓国など海外工場製造のレンズがが多くなります。


一般的に高価なレンズは、どちらかと言えば度の強い人向きで、性能が良いとは言えません。
むしろ性能は劣る傾向があります。度の強い人向きにできるだけ欠点を補った結果、レンズが高価になったわけです。

つまり、高価なものを選ぶのではなく、自分の度に合ったものを選ぶことが大切です。

レンズは、材質、屈折率や設計(球面、非球面)、度数、レンズの大きさによって、個人差はありますが見え方が変るものです。
屈折率と設計(球面、非球面)を今、使っているメガネと同じものを選べばメーカーが変わっても、見え方はさほど変らないはずです。無難なレンズの選択方法です。

基本的にレンズを使う以上、どんな優秀はレンズを使っても、自然な見え方はしません。実際より物が小さく見えるなどの影響が出ます。特に度が強い人は、あるていど妥協が必要です。

壊れた時の予備用に買う場合は、あまり拘る必要はありませんが、家で使うためのサブとして購入する場合はメガネを掛け変えた時の違和感が大きいと、目の疲れやめまいの元になります。

家用だからといってケチると、結果的に損をすると思います。

レンズのスペックが変ると、どうしても違和感が出やすくなります。
個人差もありますが、できるだけ、違和感が出るのを避けるなら今のメガネの同等のスペックのものが無難です。


◆レンズの仕様の見方
材質:プラスチックが主流ですが、ガラスと比較して軽い反面、傷つきやすいという欠点があります。
屈折率:屈折率が高いほど、薄くレンズが作れますが、高ければ良いわけではないので要注意。
アッベ数:分散(プリズム効果)の度合いを数値化したもので、数値が大きいほど自然に見えます。アッペ数が低い場合、敏感な人、度が強い人(特に遠視)だと文字が滲んで見えたり、虹が見えます。
設計:球面、(外面)非球面、内面非球面、両面非球面などがあり、球面より非球面の方が薄くて、視界の歪みも小さい。
UVカット:紫外線を吸収する機能。プラスチックレンズなら、紫外線をある程度吸収できるが、UV400の表記があるものがベター。
ハードマルチコート:レンズを傷つきにくくしたり、反射や汚れを防止する効果があるので基本的には必須。
撥水コート:水をはじくコート。汚れも拭き取りやすくなる。あればベター。
電磁波防止コート:電磁波を吸収するコート。パソコン使用時にはよさそうです。
透過率:マルチコートレンズならあまり気にしなくても良い。

一般的に一番重視されるのはレンズの厚み。基本的には、レンズの厚みを抑えるようにレンズを選ぶことになると思います。近視用のレンズは、周辺部ほど厚いのでレンズ部分が大きなフレームだと厚みが出やすくなります。

プラスチックレンズの場合、屈折率1.50~1.74あたりのレンズがよく使われますが、度数が弱い場合は、屈折率1.50、156のレンズで十分ですし、中程度の近視の人は、屈折率1.60~1.67前後を選ぶことになると思います。屈折率1.70以上のレンズは中程度近視でも比較的度の強い人、強度近視の人向けです。

レンズは、周辺部分ほど厚くなっており、PDに基づいてレンズの中心が黒目部分に来るようにフレームにはめ込まれます。そのため、PDが短めの人やレンズ部分の横幅が広いフレームを選んだ場合は、レンズの厚みが大きくなります。レンズの厚みを気にする人は、そのことも考慮してレンズを選びましょう。

レンズの設計は、度数が強い場合は、非球面の方が見やすいと思います。ただし、慣れの問題もあるので、球面から非球面に変えた場合は、暫く違和感があるかもしれません。

アッベ数は、40以上が無難と言われますが、度数が強い方はアッベ数を犠牲にして屈折率の高い薄型レンズを選ぶことになります。アッベ数は、色収差に影響し、アッベ数に低いレンズでは、色の滲みが出る場合もあります。幸い近視用のレンズの場合、色収差の影響はレンズの周辺部に出やすいので、あまり神経質になる必要はないかもしれません。特殊な職業の方は別でしょうが・・・。

ハードマルチコートは、最低限必要でしょう。

UVカットも、UV-A、UV-Bの両方を吸収するUV400対応のものが無難です。



3.通販で購入したメガネの調整


通販で購入したメガネが、自分の顔の形に合うように調整されていませんので、合わない場合は、近くのメガネ店で調整が必要です。
フィットしていないメガネはトラブルの元になります。度付メガネの場合、フィッティングは見え方も左右します。
お店によっては、数百円~数千円の調整料が必要な場合もありますので、その代金も頭に入れておきましょう。



4.度付きサングラスを作る際の注意


度付サングラスの作り方として、サングラスのレンズを度付カラーレンズに交換する方法と、通常のメガネフレームに度付カラーレンズを入れる方法があります。

サングラスベースの方が、おしゃれに仕上がるかもしれませんが、メガネフレームは、常用することを前提に設計されているため、掛け心地や耐久性に優れるという利点もあります。

また、通常、メガネフレームベースに作った方が安く上がります。

偏向サングラスにすると度付の場合、一気に値段が高くなるので注意が必要です。光の強さに合わせて濃度が変る調光レンズは、随分安くなりました。


サングラスの主の役割は、眩しさを防ぐ(可視光を減らす)こと、有害な紫外線を防ぐことです。色によっては、色彩のコントラストを際立たせる効果もあります。これらの効果は、色とその濃さによって変りますので、用途にあった選択が重要です。

サングラス、色が濃くなるにつれて可視光線の透過率が低くなり、眩しさを防ぐ効果が強くなります。純粋のサングラスとして使うなら、70%~85%程度の濃さが最適ですが、ファッションとして使うなら25%以下の濃さも選択肢に入ります。ただし、25%以下になると眩しさを防ぐ効果は期待できません。

◆色の濃さ
10%~15%・・・ほんのり色付く程度でファッション的な要素が強い濃さ。
10%~25%・・・ファッション的な要素が強い濃さ。室内でも暗さはあまり感じない。
50%・・・オールマイティーな濃さ。タウンユースやちょっとしたアウトドアに最適。多少、眩しさを感じることもある。
70%~85%・・・サングラスらしい視界。眩しさを防ぐ効果が強い。

※イエロー、オレンジ系の色は、濃さの割りに可視光透過率が低く、眩しさを防ぐ効果が弱い。
※レンズの下側の色が薄いグラデーションもあります。


色のよって効果、適した用途が異なります。イエロー、オレンジ系は、やや特殊なカラーで、タウンユースや一般的なアウトドアでは使い難いかもしれません。

◆色と特徴
グレイ系・・・元の色彩に近い視界になります。タウンユース、アウトドアに最適。
ブルー系・・・赤の光を吸収し、眩しさを防ぎ、ナチュラルな視界。(夜間)ドライブ、タウンユース、アウトドアに最適。
ブラウン系・・・青の光をよく吸収し、色のコントラストがはっきりします。アウトドア、ドライブ、タウンユースなど広い用途で使えます。
グリーン系・・・青、赤の光を吸収しソフトな視界になり、目が疲れない。釣りなどに最適。
イエロー系・・・濃い色でも可視光透過率が高く、青の光をよく吸収し、コントラストを際立たせる。ウィンタースポーツ、夜間のドライブに最適。
オレンジ系・・・視界が明るく、スポーツ、スキー用のゴーグルに最適。


色や濃度のよっては、車の運転に不向きな場合もあります。
透過率が75%以下のものは夜間運転には不向きで、ブルー系のカラーは信号を誤認する可能性があるので、運転に不向きなものもある。


サングラスのもう1つの役割として有害な紫外線をカットすることが上げられますが、紫外線は、白内障などの目の疾患の原因になると言われており、目が紫外線を受けるだけで、顔全体のシミが増えるという研究報告もあります。

プラスチックレンズなら、特に有害なUV-Bはカットできますが、できれば、レンズはUV-A、UV-Bの両方をカットできるUV400対応のものが無難です。

サングラスを使うと光量が減るため瞳孔が開きやすく、紫外線の影響を受けやすいと言われています。地表に届く波長の紫外線をほぼ100%カットできるUV400対応のレンズでしたら安心です。

また、レンズが小さいフレームは、脇から光が入るため紫外線カット効果があまりないと言われています。紫外線対策なら顔にフィットするタイプが理想的です。また、帽子と併用することで効果が上がります。


あえて度付にせずに、コンタクト+普通のサングラスという選択肢もありますが、度付にした場合は、使用するレンズがメガネ用なので品質面での安心感もあります。市販のサングラスの中には、結構高価なものでもレンズの品質に問題があるものが少なくないという報告もあります。



5.伊達メガネを作る際


通販ショップに限らず、メガネショップで作る伊達メガネのレンズには、度付きにレンズと全く同じ材質、仕様のもので度の入っていないものが使われます。安心して使える伊達メガネが作れます。

ファッション用に売られている安い伊達メガネでも、UVカットの表記があるものが大半ですが、プラスチックは、ある程度紫外線を吸収するのでレンズにプラスチックレンズを使っているなら当たり前です。特別な仕様ではありません。メガネ用のレンズなら地上に届く紫外線をほぼ100%カットするUV400対応のものがあります。



6.このような方は、通販で度付きメガネを購入するのは控えましょう。


・はじめて度付きメガネを買う人。
・今使っているメガネの度が合っていない。(度数の参考になるメガネがない。)
・過去にメガネを変えた時に、めまいや違和感が酷く、慣れるまでに時間がかかった人。
・過去にメガネを変えた時に、何度も調整し直した人。
・コンタクトを使用している方で、メガネは使っていない人。
・神経質な人。


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