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テーマ:海外生活(7770)
カテゴリ:インク
ここ数日、バタバタしています。
出産後、奥さんが体調を壊していまして、1年ほど前から計画していた患部をレーザーで焼く手術を受けたのですが、開腹手術ではないですし、通院で済ませられるような治療になので、それほど難しくは考えていませんでしたが、困った事が。 あっ、奥さんの病気、死ぬ事も無いですし、大げさな病気ではないので、ご心配には及ばないのですよ。 術後、1ヶ月間は、出血の恐れがあるので、重いものを持ってはいけないそうです。 息子も抱いてはいけないそうで、これでは食事やオムツを替えたり、お風呂に入れたりと言った世話にも支障をきたします。 終日、戻ってこれない時以外、ヘルプを頼まなくとも、何とか私が協力できるのですが、流石に大変です。 昨日と今日は、奥さんが病院へ行かなくてはいけないので、息子とワンワンと私の3人(?)で、良い子でお留守番しておりました。 息子は、ハイハイはするし、ヨチヨチ歩きは無理ですが、危なっかしく立って歩いて、こけて泣く年頃なので、まぁ、結構大変なんですが。 ようやく息子が眠った隙に、以前、チャレンジしてみたいと書いた万年筆用インクの「ペーパークロマトグラフィー」を試してみました。 面倒なので「クロマトグラフィー」については再度説明しませんが、知りたい方は、下記の参考記事を見て下さい。 参考記事:最近買った万年筆用のインク、4種を比較 クロマトグラフィーにかけるインクは、手持ちのインク全てです。 左から、「パーカー クインク ブラック」、「パイロット インキ ブルー」、「パイロット インキ レッド」、「ペリカン4001 ブラウン」です。 加えて、先日、買ったばかりの「パーカー クインク ブルーブラック」も試します。 「パーカー クインク ブルーブラック」はレビューが未だですが、色が変化したらレビューする予定です。 実験に必要な器具を説明します。 と言っても身の回りのものを流用していますので、誰にでも簡単にできます。 まずは、コーヒーのドリップ用フィルター。 本当は、ろ紙が良いと思いますが、これで代用します。 フィルターは、細長く、短冊状に切っておきます。 続いて、紙コップ。底に少しだけ水を張っておきます。 水が張れる容器で、ある程度深さがあり、コンパクトな物なら、何でも構いません。 最後は、ペーパーフィルターを挟んで固定するための割り箸、元々、切れ込みがあるので一番使い易いと思いますが、太目のストローに切れ込みを入れても良いと思います。 我が家には、どちらも無かったので、厚手の紙にカッターで切れ込みを入れて、固定できるようにしました。 短冊状にしたフィルターの一端から、少し間隔を取ってインクを付けます。 万年筆で丸を書けばOKです。 十分な長さになるように、フィルターの折り目を利用したのですが、切り方を失敗し、上手く直線になっていません。 そして、下の写真の要領で、短冊を端が水に付くようにカップに固定します。 インクを付けたほうが下側になります。 フィルターの下から上の向かって水が染み込んで行き、その流れに乗ってインクが滲み出します。 色(物質)のよってフィルター上を移動する速さが違うので、次第に色が分離する理屈です。 実は、この遣り方に行き着くまでに2度、失敗しています。 最初は、フィルターの一端に水を数滴つけて、洗濯物のように吊るして見ましたが、水は上まで染み込む事は無く、乾燥して風がある日だったので、直ぐ乾いてしまいました。 この失敗で、常時、水を供給してあげる必要があると気付き、今度はタッパーの中の一箇所に水溜りを作り、そこに端が触れるようにフィルターを水平においてみましたが、これでは、一気に水がフィルターに染み込んでしまってNGでした。 フィルターは垂直に垂らすのが正解です。 重力は偉大です。ニュートン様、様。 ともかく、難しいことは考えずに、暫く待てば結果出ます。 水が、フィルターの上まで来る頃には、下記のようになっている筈です。 インクの種類によって、派手さは異なりますが・・・。 上から「ペリカン 40001 ブラウン」、「パーカー クインク ブラック」、「パーカー クインク ブルーブラック」、「パイロット インキ ブルー」、「パイロット インキ レッド」の順に並んでいます。 「ペリカン 40001 ブラウン」は、薄い赤と黄色に分離しました。 結構、綺麗ですね。 色調が分かり難いですが、始点に濃い目の色が残っています。多分、この色が水で消しても筆跡が残る秘密なのでしょう。 続いて「パーカー クインク ブラック」は、面白みが無く、黒一色か、灰色と黒に分離したのかなと言う感じ。 「パーカー クインク ブルーブラック」は、青と緑に分離しています。 鉄イオンの酸化を利用していない非古典的ブルーブラックは、特定の色が時間と共に退色し、結果、色が変化するのではないかと考えていましたが、この色の組み合わせで、時間がたつとブラックに色が変わるんだろうか? そもそも、化学反応等、別の仕組みなのかもしれません。 「パイロット インキ ブルー」は、薄い水色と青、始点近くに紫も出ています。 始点の形があまり変わっていませんが、耐水性の高いからでしょう。 最後は「パイロット インキ レッド」。 薄目の赤ピンク色と薄いオレンジ色の分離しています。 「ペリカン 40001 ブラウン」、「パイロット インキ レッド」は、始点の形が分からないほど分離していますが、耐水性のないインクなので当然でしょう。 お子さんをお持ちの万年筆好きのお父さん。 この「ペーパークロマトグラフィー」は、夏休みの自由研究としてやっても面白いと思いますよ。 特別な物も不要で、安全で手軽ですし、親子で楽しめます。 溶媒が水なので、水に溶ける水性インキなら同じ遣り方で実験できますし、水彩絵の具などもできると思います。 色々と試してみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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