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テーマ:ギターと周辺機器(949)
カテゴリ:音楽
エレキ・ギターと言えば、Fenderの『ストラトキャスター』とGibsonの『レス・ポール』が代表的なモデルですが、この2つは似て非なるもので音も全く違います。
【ストラトキャスター】 ボディ材: アルダー or アッシュ(一部、バスウッド) ネック材: メイプル PU: シングルコイル ✕ 3 トレモロ: シンクロナイズド・トレモロ 音の傾向: 高音が効いた歯切れのよい音。パワーは不足気味。ノイズが乗りやすい。 【レス・ポール】 ボディ材: トップ:メイプル バック:マホガニー ネック材: マホガニー PU: ハムバッカー ✕ 2 トレモロ: なし 音の傾向: 高音域が削られた温かく芯のある音。高出力。ノイズが少ない。 実は『ストラトキャスター』は、コピーモデルを含めて使ったことがなく、ブリッジPUがシングルコイルになっているギターは未体験です。 気がつけば、手持ちのギターのPUは全てハムバッカーという有り様。 『やっぱりシングルコイル✕3な純粋なストラトも欲しい』ということで『Squier FSR Classic Vibe Stratocaster '60s』。 このモデルは60年代前半のストラトキャスターを元に作られています。 純粋な復刻ではなく所々今風の仕様。色はメタリック調の『FSR Lake Placid Blue』。 丁寧にフィニッシュされています。 『Classic Vibe』シリーズは『Squier』のフラッグシップモデルになり、現行製品の定価は68,000円~70,000円(税抜)と本家『Fender』の中国製モデルや『Fender Japan』の下位モデルと競合します。 悲しいことに『Squier』は安物イメージが強いため、いくらフラッグシップモデルあっても本家『Fender』や『Fender Japan』の下位モデルと同等には見てもらえません。 ブランド重視なら『Fender Japan』か、もう少し頑張って本家『Fender』のメキシコ製モデルを選んだほうが無難でしょう。 しかし、このモデルは低価格ながらボディ材にアルダーを使用しており、バスウッドやアガチス製のストラトよりストラトらしい仕様です。 また、中国製造で人件費を落としている分、材料や仕上げにお金をかけているのではないかという期待、『Squier』の値引きは3割、4割当たり前(⇐ここ重要)で財布に優しいという理由から敢えてコレを選びました。 それに『Squier』とは言え、楽器として最低限の条件を満たしている価格帯なので・・・。 ※楽器として機能し、品質上の問題が少なくなるのが5万円クラスからと昔からよく言われてます。 60年代にFenderがCBSに買収されてテレビ映えするラージヘッドになる前の小さ目のヘッドで、個人的にはこちらの方が好みです。 ヘッドには『Stratocaster』の文字が・・・。 『Stratocaster』は『Fender』の商標ですが、『Squier』は『Fender』のブランドなので『Stratocaster』を名乗っても大丈夫なんです。 現在は、下記のブランドが『Fender』の商標を使用しています。 Fender・・・本家。所謂Fender USAとかMexico。 Squier・・・本家Fenderのサブ・ブランド。 Fender Japan・・・大株主の神田商会がライセンス製造。 ペグはクルーソン・タイプです。 ロトマチック・タイプと比較して精度や耐久性が劣りますが、支障なくチューニング出来ています。 『Crafted In China』とありますが、現在『Squier』の製品はインドネシアか中国・インドで生産されています。 ネックはメイプルで光沢のあるフィニッシュ。ボディにボルト4点留め。 如何にもストラトらしい仕様ですが、ネックの形状は薄型のモダンCシェイプで今風です。 ネックはアメ色に着色されているらしいですが、不自然さはありません。 反りもなく丁寧に加工された握り易いネックです。 フィンガーボードは『ローズウッド』。648mmのロングスケールで、加工も意外に丁寧です。 実は私は小数派の『メイプル』派なんですが、『メイプル』ばかりになってもアレなので・・・。 Rは9.5インチで、普段はもっと平面に近いものを弾いていますが違和感はありませんでした。 フレットは21F。処理も十分丁寧で演奏に支障はありません。 PUは、無名のシングルコイルが3つ。マグネットは、アルニコV。 一応、ストラトっぽい音が出てると思います。ブリッジPUはややノイズが多め。 噂の域を出ませんが『TONERIDER Classic Blues TRS3』が使われているらしいです。 コントロール系は、1Vol、2Tone(ネック、センターPU用)。ノブが安っぽい。 5Wayセレクターも付いているのでハーフトーンも体験できます。 ストラト派生モデルを愛用してますがジャックがトップ面にあるギターもピックガード付きのギターも初体験です。 ブリッジは6点留めのシンクロナイズド・トレモロ。サドルは、キャストではなくプレスですね。 安っぽい感じのトレモロですが、加工は丁寧ですので精度は悪くなさそうです。 フローティングさせていますが意外にチューニングは狂わないですし、ロック式と違ってチューニングが楽です。 供給元は『SUNG-IL』あたりでしょうか。『BS 005』に良く似ています。 このトレモロ、絶滅状態の弦間隔10.5mmのものなので、交換するなら、穴埋め・穴開けを覚悟する必要がありそうです。 ボディー裏は普通。 弦を張り替える時はボディー裏から弦を通すことになります。 トレモロはロック式しか使ったことがないので、裏から弦を通すのは初体験となります。 重量は3.3kgとアルダーボディのストラトとしては標準的。 手持ちのギターは4kg前後のものばかりなので、凄く軽く感じます。 中国製のギターは初めてでしたが、作りに関しては全く問題なく優秀でした。 ギターの生産地も東南アジアシフトが進んでおり加工技術も向上しているのでしょう。 サウンドチェックしてみました。相変わらず下手な演奏です。 ストラトっぽい曲が思い浮かばなくて、意味もなく古い曲を弾いてみました。 ・[DEMO]Squier Classic Vibe Stratocaster '60s そもそもこれは、ゴールドトップのLPか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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