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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:WOWOW
昨日、「大停電の夜に」をWOWOWで見た。
大停電の夜に スペシャル・エディション【初回限定生産2枚組】(DVD) ◆20%OFF! 映画の話 12月24日、クリスマス・イヴ。かつての恋人を待つバーのオーナー、愛人に呼び出されホテルへと向かう男、手術を目前に控え生きることに迷いを感じる少女、それぞれのクリスマスが始まろうとしているその時、街から光が消える。暗闇に沈む東京で一夜限りの物語が動き出す。 映画の感想 オープニングショットにレコードラックから「ビル・エバンス/ワルツ・フォー・デビー」のレコードジャケットが写り、レコードのスクラッチノイズとともに「マイ・フーリッシュ・ハート」が流れる、ジャズファンの心をくすぐるタイトルが良い。 しかし良いのはココまで、話が狭い範囲のご都合主義で、出てくる人がいい人ばかりで悪い人が出てこない。 大停電になっているのに町が殆ど混乱していない様子で絵にも表れない、コンビにや商店に詰め掛ける客や、停電に便乗して悪さをする者、パトカーや消防車や東京電力の車がサイレンを鳴らしながら走り回っている、みたいなシーンがあればリアルなのに静かな街しか出てこない。 停電に便乗して悪さをする者っていえば一人いました、それは宇津井健。 妻の過去の不貞を聞かされ家を飛び出し街を彷徨い、ガレージに止めてあったアメ車を盗難して、トヨエツの経営するバーで酒を飲み、帰りも飲酒運転でアメ車を返していた、今だったら大問題だぞ。 とにかく話が長くてダンチョウ、もう少しメリハリのある演出をしないと飽きてしまう。 停電の最中に原田知代がブレンディを詰め替える不自然極まりないスポンサー絡みのシーンが浮き立っていて笑うしかない。 トヨエツのウッドヘースも、しばらく演奏していなかったのだからチューニングが狂っているはず、演奏シーンは良かったのにリアリティに欠ける。 それから、停電が復旧して行く街の様子も見たかった。 2時間12分映画を見てみて思ったことは、「一杯のかけそば」の話に似た偽善者話、、とても付き合いきれない。 映画「大停電の夜に」の関連商品はこちら 大停電の夜に 角川エンタテインメント 大停電の夜に~ナイト・オン・クリスマス~ 《送料無料》菊地成孔(音楽)/オリジナルサウンドトラック『大停電の夜に』(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.06 12:08:10
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